ラストAmBitious Japanになってしまったいつかの神戸旅。
東海道新幹線の車内放送AmBitious Japanが、本日で終了とのこと。関西の大学院に在学していた頃も、就職で関東に出てきてからも、何度も乗ってわたしの補聴器もやっと聴き取れるようになった、思い出の音楽。レポートも修論もAmBitious Japanにお尻を叩いてもらって書き上げたなぁ……
多いときは月に数回聴いていたはずなのに、このところは東北方面に行くことが多かったり西へは飛行機を利用したりしていたので、気付いたら今日を迎えてしまった。最後に聴いたのは、終了のニュースが流れる数日前、２月の半ばのこと。
「どうせまた、いつでもきけるだろう」と思っていたのに、それを毎日繰り返していたらもうずっときけない音楽になってしまった。「もうきけない」と思うと、なんだかとってもさびしく思う、にわか乗り鉄。それで、あのときの旅を……とnoteを遡ろうとしたらすっかり記録に残し忘れていたことに気付いたので、今日はラストAmBitious Japanになってしまったいつかの神戸旅のことを。
DAY1
新横浜から夕焼けを追いかけて三ノ宮へ
この日は、新横浜スタートの旅。学生時代は品川駅、普段は東京駅スタートの旅なので、座れるかなぁとかソワソワ。新横浜って降車はしたことあったけれども、乗車で使ったのはこの日が初めて。
これは、かろうじて撮影された動画のスクショ。
平日の夕方。案の定、横並びで２人が座れる席は自由席になくて。とりあえず名古屋まではバラバラに座るのかな？と思っていたけれど、もう一人が「席空いてないよー。立つしかないねぇ。」と言うのでデッキへ。ちょうど夕陽が沈む時間だったので、富士山を眺めたりコンパスで西を確認しては夕焼けを眺めたりしながら名古屋まで。
西に向かう電車に揺られると、夕焼けを一秒でも長く楽しめるのでちょっとお得。名古屋からはなんとか並びの席を確保して、日が沈むまで思う存分日の入りを楽しんだら、もう新大阪。
今回の目的地は神戸だけれども、三ノ宮に出るには新大阪で新快速に乗り換えたほうが早くて安いというのは、学生時代に得た知見。わたしたちの学生時代のデートも、ほぼ全てが梅田界隈だったので、車窓に映る景色を眺めては「エモい。エモすぎる……」とテンションをあげていく。HEPの観覧車って、なんであんなにもテンションをあげさせてくれるのだろう。
とんとんとんかつと、あのホテル
ホテルは２泊ともホテルクラウンパレス神戸に。学生時代のわたしたちはとにかくケチだったので（それは多分今も）、三ノ宮に泊まるなら終バスに乗ってでも高速バスで寮に戻るルートを選択する人たちだった。だから、今回三ノ宮に泊まろうと決まったときは、いろんなホテルを眺めながらも結局「ハーバーランドに泊まれるなんて！」と冷やかしていたあのホテルを予約してしまった。満足。
そんなハーバーランドの地下を「うおーーー。エモい！」とスキップしながらホテルへ。あの、指咥えながら眺めていたホテルのフロントに立った瞬間「ふぁぁぁ。わたしたちも、大人になってしまったもんだ。」と緊張してちょっと震えた手でチェックインを。
お部屋の広さとベッドの大きさに感動して、荷物を降ろしたら、夜ご飯を食べにumieへ。ちなみに、わたしたちが乗ったのはHEPじゃなくてumieの観覧車。なんてことを話しながら、夜ご飯は豚カツへ。チョイスの理由は、店名がかわいいから。
店内が思いの外静かだったから手話で会話をしようと思ったのに、普段音声ばかりでお喋りしていたもんだから、もう一人の手話スキルがものすごく落ちていてびっくりした。言語って、使わないとこんなにも使えなくなるものなのね……。
DAY2
横浜と三ノ宮って、似た景色だよねぇという結論に至ってしまう
翌日はお昼から行動開始。
あの頃の三ノ宮の思い出といえば、中華街で食べた焼き小籠包とガード下のカオスなお店たちのウィンドーショッピングだったので。とりあえず、辿りにいくかという。
案の定、中華街の中華は不思議な味がして、一番美味しかったのは屋台のゴマ団子。あの焼き小籠包のお店は、なくなっていた。悲しい。
ガード下は、相変わらずシャッターばかりだったけれども。あの、等間隔に靴屋とか革もののお店がたくさんあるの本当に不思議だよね。何を買うわけでもないのに、あの道を歩くことが楽しいのは何年経っても同じで。
とりあえずよく街を歩きながら、中華街があって、坂道があって、海があって、買い物ができて、明治期の西洋建築が立ち並ぶ……あぁこれ全部横浜でもできちゃうじゃん。そういえばわたしたち、横浜から来たんでしたっけねと笑っちゃう。
フェリシモチョコレートミュージアム
今回はせっかく久しぶりの神戸に行くんだし、観光っぽいこともしようよとなって見つけたのがここ。ちょうどバレンタインシーズンだったのと、わたしが大のチョコレート好きなので。
館内はチョコレートの甘い香りでいっぱい。チョコレートって、味はもちろん、見た瞬間のパッケージから幸せな気持ちになれるスイーツで。
そういえば、世界中どの国に行ってもお土産屋さんにチョコレートがあって。ついつい買ってしまうのよねぇ。国ごとにパッケージのテンションが違うのも本当に面白くて。あれらを収集するの、絶対楽しい。ちなみに、わたしのイチオシチョコレートは、ロシアのアリョンカというメーカーが出しているマーブルチョコレートが入った板チョコ。
こども本の森 神戸
それから、翌日に学生時代にお世話になった図書館の方にお会いする予定を控えていたので、地元の図書館にも足を踏み入れてみる。わたしたちは、兵庫の山奥の図書館でバイトをしていたのですよ。懐かしい。
図書館とか本屋さんとかに行くと、ポップの選書とか配架のレイアウトとかつい気になっちゃう。
自分のお気に入りの場所を自分で探せるように、本棚の一部に入れたり、至る所に椅子やトンネルがあって。子どもたちが自分で選んだ本を自分で選んだ場所で読める。とっても楽しい工夫がたくさん。
わたしも本棚のなかに入り込んで、気になっていた本を一冊まるまる読んできた。
お気に入りのお店はどんどん布教したい
ミュージアムと図書館を梯子してちょっと疲れてきたので、夕方はずっと行きたかったカフェlarcheさんへ。
このお店、以前友達と来てからずっと「この人も絶対に気にいる空気だろうなぁ」と思っていたので、一緒に行けて本当に嬉しかった。案の定、良いところだったねぇと喜んでくれたのでわたしも大満足。
小さな穏やかなコミュニティで、そのこぢんまりとしたところが魅力なので、なんとなくこのnoteでも見出しにはしないでおきたい。次にお伺いするときも、変わらずあたたかいコミュニティであってほしい。
本気の間違い探し@サイゼリヤ
中途半端な時間に大きなクレープを食べてしまったので、夜ご飯を食べる気持ちにならないまま20:00を迎えてしまい。ホテルの一階のサイゼリヤで本気の間違い探しをした夜。詳しくはこちらを。
DAY3
この旅のメインイベントは珈琲屋さんでして
そして、３日目。この旅のメインは珈琲屋さんの出店でした。わたしは、懐かしい人たちの顔を見てニコニコしながらたまーに珈琲屋さんのお写真を撮る係。
学生時代にお世話になった方々に本当に修了振りにお会いして、なんだか同窓会のような一日。問いを持ち続けるオトナたちの繰り広げるトークを眺めながら、時間を気にせずに今思っていることたちを言葉にして議論する時間を何よりも愛する人たちが、好きで好きでたまらないんだなぁということを思い出させてもらったよいきっかけ。
問いを持てるオトナであり続けたい。
このイベントは、内々のものだったのでここら辺まで。書き始めたら思いのほか楽しくなっちゃって、今3000字を超えたことに気づいてちょっと疲れているのも否めないけれども。
ラーメン啜って、リクローおじさんのケーキを買って、AmBitious Japan
そんなわけで、無事珈琲も完売御礼。梅田で会いたがっていた先生もイベントに駆けつけてくれて、わたしの友人も駆けつけてくれて、嵐のように無事イベントを駆け抜けて、帰りも新大阪から東海道新幹線へ。
旅をしながら外を歩いておしゃべりする中で、手話力低下問題も解消。一度覚えたものは、勘さえ掴めば戻ってくるのも早いのだなぁと実感。
それにしても、サイゼリヤもラーメンもチーズケーキも連日文章にしていたのに、なぜ旅のまとめを書くのに半年近くも経ってしまったのだろう。
帰りは、行きの反省を踏まえて新大阪発の新幹線に無事乗車。AmBitious Japanを新大阪・京都・名古屋・新横浜きいて、下車。あのときは、あれが最後のAmBitious Japanになるなんて思ってもいなかったな。
２泊３日の神戸旅の振り返りは、おしまい。思い出の地をたくさん巡った、楽しい関西旅。次回は、「会いに行こう」をききながら、京都や梅田もまた巡りに行きたいなぁ。わたしの補聴器さんとお耳にも、新しい旅の音楽を覚えてもらわねばね。
見に来てくださりありがとうございます。サポート、とっても心の励みになります。みなさまからのサポートで、わたしの「ときめき」を探してまたnoteにつらつらと書いていきます。