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アートの眺めかた。

Twitterを眺めていたら「ヒグチユウコ展 4月10日まで」というお知らせが流れてきたので、ふらりと六本木まで。

六本木までは、都営地下鉄が走っているので【都営交通無料乗車券】を使って行くことができるし、森アーツセンターギャラリーは身体障害者手帳の提示で本人と付き添い一名が無料で入ることができる。せっかくのおやすみだし、スカイデッキから眺める東京タワーとスカイツリーは確かとても綺麗だったな……と思い、行くことにした。

小さい頃から絵を描くことはそんなに好きじゃなかった。頭の中で想像しているものと実際に自分の手から生まれるものがどうも一致しなくて、それがおもしろくない。美術の資料集を眺めてもどの絵も同じようなものに見える。

あと、なんでか図工や美術の先生は声が通りにくい人が多かったし、教室も聴き取りにくかった。それに、先生が実技をしながら喋るので、口の形も全然読み取れなくて指示されている内容も全然分からなくて。勝手なことをしては(わたしとしては、周りを見て真似をしたつもりだったけど)よく叱られていた。そんな記憶ばかり。

だから、正直アートってよくわからないなと思っている。特に、イラストとか絵画とかそういう類のものは、ほんっとによくわからない。

昔、誰かに教えてもらったんだけど「人間は自分が知っているものの範囲でしか感動することはできない」らしい。多分わたしは小さい頃から「絵を描くのはおもしろくない。絵画ってつまんない」みたいな気持ちが先走りすぎてしまって、そもそも知識をもちあわせていないんだろうな……ということには、薄々気付いている。

それでも。本を読むことは好きだったので、絵本の原画展とかはわくわくする。ストーリーとイラストの相関関係とかすっごくおもしろい。それから、歴史や日本の伝統文化に興味があるから、民藝や仏像に心を奪われる。使ってきた人の思いとか願いとか、そういうのを知ってまじまじと眺めると涙が溢れそうになったりする。

でもやっぱり、絵画とか現代アートとかそのあたりは相変わらず「よく分からないなぁ」と思いながら眺めている。今回は、絵本の原画的なところもあるから遠くから見るのと近くで見るので新たな発見があったり、繊細なタッチで描かれた色合いだったりその辺りをふんわりと楽しんできた。よく分からないなり。

幼稚園に入って最初の1年くらいはお絵描きが好きだったらしいので、あのまま先生の言っていることが分かって、その通り筆を動かして絵を描いて……自分の手で何枚も絵を描き重ねてきたり、自分の目でたくさんの作品に触れてきたりしたら、もっと強烈に感動できたのかもしれない。

でもそんなタラレバ話をしてもしょうがないので、今は興味の持てる分野から少しずついろんな作品に触れていけたらいいなぁと、そんなことを思っている。

ついでに、アートの楽しみかたを教えてくれたらとっても喜びます。みんなはどんなことを考えながらアートを眺めてるんだろう。純粋に、知りたい。

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