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同じ場を、同じタイミングで共有したいじゃん。だって。

春先のある日。友人から一通のラインが届いた。

「7月に中野サンプラザで藤原さくらちゃんのライブがあるんだけど、行かない?」

前回ライブに行ったのは、かれこれ5年前。
あの時は、まだ左耳の聴力も今よりは若干良くて、補聴器もしていなかった(結局この時のMCはよく聴き取れていなかったけど)。あの頃以来のライブだ。
ちょっと不安だったけれど、
さくらちゃん、たまにきくしなぁ。。。
くらいのノリで
「行く行く!」
と二つ返事をした。

当日。
中央線の車内で友人と待ち合わせていざ中野サンプラザへ。
MCは、誘ってくれた友人が手話通訳してくれた。

その曲をどんな思いで作ったのか。
今、どんな気持ちでさくらちゃんがステージに立っているのか。
周りからどんな声援がとんでいるのか。

そんなのをマジマジと感じながらライブに参戦した。

やっぱり、生のステージはいいなぁ。
音が身体に響いてくるし、臨場感がまた、いい。

今まで補聴器をしていなかった頃のわたしは、ライブに行ってもドラムの感じしかわからなかった。ドッドッドッ。
今回補聴器をしてライブに行ってみて、ギターや、キーボードの音もなんとなくわかる自分がいた。
多分、事前にCDきいてて、そこに音があると知っていたからなのかもしれないけど。でも、その、ライブって本当にいろんな音で構成されているんだなぁってしみじみ思った。

ライブの途中、さくらちゃんが感極まって泣いちゃったシーンがあったんだけど、MCを通訳してくれた友人のおかげで、感動も共有できた、そんな気がする。

今回は、事前にさくらちゃんの曲をウォークマンに入れて、めっちゃきいた。
歌詞も歌詞カードを見ながら知って。
だから、イントロと友人の通訳のおかげで大体の情報はつかめたんじゃないかな、と思う。

わたしね、
合奏中に指示内容をテイクしてくれたり、自分のパートを静かなところで吹いてくれたり
ミュージカルに誘ってくれたり
ディズニーでアナウンスの内容をスマホに打ち込んでくれたり
パソコンから流す音楽を共有しようと歌詞カードを検索してくれたり
ライブ会場でMCを手話通訳したり曲を手話で口ずさんでくれたり
そんな素敵な人たちに囲まれています。

「きこえないのに、どうやって楽しむの?」って思うのが普通だと思う。

自分が楽しみたい時に、わたしに通訳したりしなきゃいけないの、きっとだるいしめんどいと思う。

それでも、みんな揃いに揃って

「同じ場を同じタイミングで共有したいじゃん。だって、お互い好きなことなんだから」

って言ってくれるんです。

「できないでしょ?」じゃなくて「どうやったらできるかな」

を自然に考えてくれるんです。

あー。

きょうも私の世界は幸せにまわってます。

今日も一日、お疲れ様でした☺︎


#エッセイ #昔の日記より #藤原さくら #ライブ #聴覚障害 #旅しゃぶ更新部 #まいにち日記部 #音の世界と音のない世界の狭間で #君のことばに救われた

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