見出し画像

映画『KINGDOM』と人生のターニングポイント

その時、ボクの歴史は動いたことについて

妻との自由時間が重なったことで映画『KINGDOM』を観ることができました。長澤まさみさんがエロティックで途中から落ち着かなかったのですが、続編が待ち遠しくなる内容だったように思います。橋本じゅんさんの怪演も印象的で。脇役ばかりに目が行くのは悪い癖ですね。

さて、学生時代は世界史が好きで、好きがこうじて全国模試でトップを取れたことは、ボクの自分史の中でちょっとした誇りです。

(夏を加えることも)殷、周、秦、前漢、新、後漢、魏呉蜀、西晋、前秦・東晋、南北朝、隋、唐、五代十国、北宋、金・南宋、大元、明、清、中華人民共和国。当たり前のように歴代王朝をそらんじていました。

入試における中国史の出題率が高いこともあり、当時は『KINGDOM』の舞台である春秋戦国時代も教科書に掲載されていないところまで暗記していました。そんなことをしていたので現役時代は第一志望の学校に受からずに浪人生活を送ることに。

ひとつのことに没頭した経験は、振り返ってみればその後の人生の糧になっています。とはいえ、バランスよく勉強していればよかったという後悔も少なからずあります。でも、過去は過去。

昨日も書いたように考えた方、次第だと思います。現役時代に世界史をほぼ極めたからこそ、浪人時代に苦手な国語や数学に時間を割くことができました。世界史は熱が出てもお腹が痛くなつても、確実に高得点が取れる。その安心感が精神的なアドバンテージにもなっていました。

カンニング疑惑が転換点

誰しも人生にはいくつかターニングポイントがあると思います。ボクにとっては、中学2年生の社会科のテストがそのひとつです。中学入学後、得意科目は社会だったものの、テストでの点数は70点台。得意とは言い切れないものだったかもしれません。

その位置づけが変わったのが、中2の中間テストでした。100点を取ることができたのです。これにはクラス中がざわついて、親友に至っては失礼にもカンニングを疑ってきました。常に学年上位だった親友は一教科でもボクに負けたことが悔しかったのでしょうね。言われた時は得点にも順位にも執着していなかったので、そんなことを考えてもしませんでしたが。

でも、ここからでしたね。他の教科でも社会科のように勉強すれば得点が伸びるんじゃねえ?と思い始めたのは。実際に勉強をしてみると、点数も順位もぐんぐんと伸びていきました。入学当時は三ケタだった順位は、いつしか一ケタになっていました。

当然ながら親友にも総合得点で勝つことが多くなりました。それで関係性が悪くなることはなかったので、親友はオトナだったのだと思います。ボクだったら嫉妬の炎にかられていたでしょうから。

結果に捕らわれずに過程を楽しんでもらいたい

勉強ができた。それがどうしたと言われればそれまでです。ボクのオヤジは常に「頭でっかちはいけないねえ」なんて批判的です。オヤジはオヤジの価値観があるので気にはしていませんが。勉強ができて名のある大学を卒業できた。その結果というよりも、過程が今となっては貴重だなと思っています。

ゴールを目指して突き進んで、笑ったり泣いたりもがいたり。甘い恋もしたり。トライ&エラーできたことは小さくなかったと思います。だからといって、我が家の子どもには求めませんけどね。

勉強したくなければしなくてもいいのです。単にボクは勉強をする中で多くの財産を得られたにすぎず、我が子にとってそれが部活でも趣味でも何でもいいのです。なにかに一生懸命に取り組み、その過程で学びを得てくれれば。

おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!

さよなら、さよなら、さよなら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?