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本日キモノの日。キモノは恋と似ている。

誰が言ったか11月15日はキモノの日。確かに七五三でもあるが。

キモノライフは恋と似ていると思いませんか。
突然ずきゅんと恋に落ちてハマってしまうこともある着物。ハマるともう欲しくて欲しくて…となるのが着物。物欲の泉に突き落とされるのが着物です。その物欲が洋服の比ではなくめちゃめちゃ欲しい!!!買うぅぅ!ってなって歯止めがきかなくなるのですよね。そんな経験ございませんか。キモノ沼の底にお住まいの方も、沼の浅瀬を眺めているだけの方もこの熱い耐え難い気持ちわかっていただけませんかね。歯止めが効かないという状況、恋すると知能指数が落ちるという状況と似ています。
ハマったらとことん燃えてしまうが、冷める時もあるのが着物。その面倒臭さにうんざりすることもあったり、冷静になって他(洋服)のほうがいいじゃんって思ったり。それでしばらく距離を置いても、また少しずつ好きになってヨリを戻してしまったりする訳ですよ。一度キモノ沼にハマったら完全に「足を洗う」なんてことは難しい。テレビや動画に出てくるキモノをみて「え〜あの柄にあの帯かぁ私だったら」と考えてしまったり、推しのキモノ姿を見て「やっぱり着物いいわ」となったり、夏場の浴衣をみて「脛が出過ぎでは?!」と着物警察みたいになったり。

さんかくは子供の頃から着物やらなんやら「日本」が大好きで、住んでいるはずの「日本」にとても憧れていましたよ。キモノは「憧れのひと」みたいなものです。思い続けても遠い存在、みたいな?
18歳くらいから着付けを習って師範もとって。でも秋田から出てきたハタチの女子大生にとって、東京には着物よりも目が眩む楽しいことがいっぱいあって結局着物着ることは「特別なこと」。着付けをならって少しは近づけたけど、着付け習ってもキモノが身近になるかはまた別の話らしいと知りましたね。

社会人になって大人の皆様と触れ合うことが増えてやっと歌舞伎やら茶道という着物っぽいことを楽しめるようになって、それでもその頃はルールを守ることが精一杯。お太鼓やおはしょりが曲がってないかばかり気にしていて、この帯で正解なのか?とか、いつも不安でした。やっと近づけた憧れのひと(きもの)。でもまだまだ自分じゃしっくりこない。自信もない、相手を疑ってばかりの辛い恋。よよよ
お姉様方のうしろから銀座の「もとじ」や「志ま亀」についていって「着物たっか・・・」とつぶやく日々。それでも初めて自分でセールの反物で誂えた時は嬉しかったわ。

そこからの話は色々長いので割愛するけど、
ともかく今はやっと悲しい片恋から両思いになり、恋愛(きもの)のいいところ楽しんでる〜て感じあります。ここから倦怠期がきて「あーキモノいいや」となったりすることもあるかもしれないけど、そういう波がある事実は受け入れて仲良くしていきたいなと思います。死んだらきっと死装束で白い着物着ることになると思うし。添い遂げられるといいなと思います。

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