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【非営利型株式会社Saniwaとは?】

前回の予告からつながる会社について今回は書いてみようかと思う。目次にある一項目一項目の背景や思いなど詳細に書けば超長文になっちゃう。

今回は多少コンパクトに概要をまとめてみる。

私たちの想い

Vision(目指している世界)


『ただそこにいる自分と他人の存在を祝福し合える世界』を創造します。

自分も他者も全ての存在はそのままで祝福されている。祝福されているから、太陽の恵みや無条件で、空気、水、食べ物という恩恵が与えられている。当会社は、そんな存在そのものを祝福を自分にも他者にも注ぎ合える世界を創造していく。


Mission(世界に対する使命・組織の使われ方・存在目的)


〜すべての“いのち”は存在していることに、無条件で価値がある〜
目に見えない幸福度を含めた、いのち全体のwell-beingが自ずと高まっていく仕組みを模索します。


わたし達はいつの間にか、他者に特別に尊敬され感謝され賞賛される功績を残さなければ、祝福されないと思い込んできた。しかし、実際にはそんな功績など無くてもただ存在しているだけで、無条件に価値がある。生と死すら内包している、いのちはただあるだけで祝福されている。必ずしもエビデンスにならない、数値化できない幸福度も含めたいのち全体のWell-beingが自然と高まってしまう仕組みを模索していく。


非営利株式会社とは


こうしたビジョンを達成し、ミッションを追究していく上でどういった組織体にするのかを探求した結果、非営利型株式会社に落ち着いた。

非営利型株式会社とは
利益を配当により分配しないことや、残余財産の分配を行わない事を定款で定めた株式会社のこと。

非営利型株式会社と言うと、非営利組織なの?株式会社じゃないの?と聞かれたことがありました。あくまで登記上は株式会社。ただし、定款に分配や保有について定めているという条件が付いている株式会社になる。

実際に定款にまとめた余剰金や残余財産については以下のように定めている。

(剰余金)
第26条 当会社の剰余金は、全て内部留保し、当会社の理念の実現のために再投資する。

(残余財産)
第27条 当会社が解散した場合における残余財産は、株主の承諾を得た上で、当会社の理念に沿った団体に寄付することを予定する。

株式会社では一般的に分配のあり方は、利益分配を株主に行うことになり、株主の私益に繋がってしまうことが多い。理念として公益を掲げていたとしても、ここで齟齬が出てしまいがち。

Saniwaが非営利型株式会社を選んだ理由


①調達は資本主義的に、分配は社会主義的に。

当初から株式会社の設立を考えていた。特に資金の調達は資本主義的に、株式会社の中で大いに稼いでみたいという思いがあった。内側にある「自由に稼ぐ」という動機付にけ身を委ねてみたかった。同時に分配のあり方においては「働かざる者食うべからず」ではなく、成果を上げていようがいまいが分配が行き渡る方向を模索したかった。「成果に関わらず平等」という内的動機付けも同時に大切にしたいからだ。

非営利型株式会社の存在を知った時にこの両方を同時に追究していけるのではないかと考えた。

②公益性を重視しつつスピード感を持ちたかった

公益性を重視する組織形態としてはNPOなどもある。NPOは大きな寄付やマンパワーを集めやすいなどの側面がある一方、意思決定のプロセスが理事会や総会を経てになることが多い。意思決定スにピード感を持っていきたいと言うことで株式会社という形態を取ることにした。

定款に非営利型と定めることで公益性を保ちつつスピード感を持った意思決定ができる組織体を目指すことにした。

③Saniwaの事業特性

またSaniwaが追究する理念は、どこまでも存在価値で祝福し合える世界の実現である。実際に行う複数事業は複数あれど、抽象度の高い理念を叶えるための事業になる。組織体として社会的に現在最も信用されやすい形として、株式会社を選択した。

実際、企業に研修を提供することも視野に入れているが、個人事業主やNPOよりも株式会社の方が信用されやすいという社会通念もある。そういった現実的なバランスを考えて非営利型株式会社を選択した。


Saniwa(審神者)とは?


次に、会社名であるSaniwa(さにわ)について。

審神者(さにわ)とは

Saniwaは漢字で書くと審神者(さにわ)になる。Wikipediaによると、

審神者(さにわ)とは、古代の神道の祭祀において神託を受け、神意を解釈して伝える者のことである。

Wikipedia

神道での神のメッセージの受取手は巫女さんという存在がいる。巫女さんと審神者(さにわ)はセットであることがわかる。

本来、巫女とは、天と地をつなげる存在。見えない天のメッセージやエネルギーを受け取る器(所謂チャネラー)。ところが、巫女自身はそのメッセージを受け取るだけで、解釈は出来ないという。

そこで、そのメッセージが人民にとって有効かどうか、論理的、思考的に判断解釈する存在が必要。そこのお役目を発揮するのがさにわ(審神者)になる、と。

卑弥呼の弟はさにわ(審神者)だったと言う説がある。



審神者(さにわ)の現代的なお役目

実際現代でも、大切なメッセージを受け取り発信している巫女さんのような事業者がいる。そういった事業者の方々は、大切なメッセージ=本質そのもののメッセージを発信している。しかし本質過ぎると、多くの人に届かない言葉になってしまうことがままある。

本当に大切なメッセージであるがゆえ、多くの人に届けられれば世界に良きインパクトを与える現代の巫女さん達の言葉。彼らの届けたいメッセージをお届けするお手伝いをするお役目、現代のSaniwaが求められているのはそこではないかと考えている。


非営利型株式会社Saniwaが大切にしていること


以下にSaniwaが大切にしていることを10個あげておく。ここはまだまだ未完成でこれから精査したり自分達で議論を積み重ねていくところ。


・中庸を取る。

審神者(さにわ)の本来の役割は神やシャーマンの言葉を解釈し翻訳し伝える人。現代のさにわに求められるのは例えばエビデンスもスピリチュアルも宗教もどれもあり。その上で、その時その人に必要な言語に翻訳し伝えられること。状況に応じた中庸を選択できること。

・レンジを広げる

エビデンスとスピルチュアルに限らず、右も左も、身体も精神も、幅の広さの中での中庸やバランスを図っていく。狭い中では中庸もバランスもへったくれもない。

・しっかり頼り合う(相互依存)

できないことはあるし、弱点も欠点も不機嫌なときも誰でもある。それを抑圧せず自覚して、隠さずに表現して良い。その上で頼り合う。

・依存先を増やす

相互依存は自立した人同士でしか成り立たない。自立するために依存先を増やしていく。会社としても取引先を増やす。オンライン・リアル、日本人・インド人、メンタル・物流。また会社に関わる個人も社内・社外副業・複業、ボランティアや地域活動を当たり前に。
 

・個人的なwell-beingを最優先

 自分を真っ先に整える。整え切る。そして自分の器からあふれ出たところだけで周りに働きかける。整うことに磨きをかけることで、結果あふれ出るものも自然と増える。そんな自分を整えるが、いつしか生産性につながっちゃうのあり方を社会にも訴えていけたら最高。
  

・given & given

 与えようとなんてしなくて良い。徹底的に与えられてしまっていることを感じ尽くすのみ。あふれ出てどうしようもなくなったら始めて与えてもいい。
 

・感情の揺れ動き=大切なギフト

対話の文化を醸成する。感情が動くことはその奥に必ず大切なものが隠れている。自分の理解、他者の理解につながる。更に、それぞれの大切なものを共感したら第三のアイデアを創造する機会にもなる。衝突を恐れるのではなく、機会の損失を恐れる。 

・内省の手段としての経営

 会社経営は成果をあげるためのものではない。成果はあくまでプロセスや1つの結果。徹底的に自分を知るためのある。自分を知り、他者や社会を知り、社会と自分とのより幸福なあり方をさぐるためにある。
 

・「ありのまま」「らしさを出して良い」が当たり前

今、社会で評価されるか、されないかとか関係なく、どんな気質や特性であってもありのままでもちろん何も問題ない。むしろありのままであれないとしたら、システムを変える機会にする。

・透明性の中でのポンコツ開き

ポンコツでもダメダメでも良い。ただ、そこを隠さずにむしろ曝け出していく。自分達だけでなく広く開けてしまう。透明性の中でのポンコツはもはや宝物。他の人もありのままで良いことを許す空気感を創れるから。 


お次のnoteで具体的な事業内容やこれからの構想などをまとめていきたい。本当はそれも含めて一本にまとめたかったけど、あまりに長すぎるので一旦ここで区切らせてもらおうかと。


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