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オーバートレーニング症候群

今回は個人的に勉強してまとめたものを投稿させていただきます。

定義
「過剰なトレーニングの繰り返 しでパフォーマンスが低下し、容易に回復しなくなった慢性疲労状態」
本来は、超回復を利用してトレーニングを繰り返すことで、強度を上げていくが、OTSでは超回復を待たずに高強度のトレーニングを続けてしまうことで発症する。

症状
運動機能のみならず、生物学的・神経化学的・内分泌的制御機構の適応不全・精神症状
※OTSの精神症状はうつ病と似ている。また合併しているケースも存在する。

発症機序
1. 適切な回復時間を経ずにトレーニング強化
2. 単調なトレーニング
3. 過密な試合スケジュール
4. 睡眠障害
5. ストレス要因(家庭、人間関係、仕事)
6. 病気の後(病み上がり)
7. 高地トレーニング
8. 熱中症 など

診断
➡明確な診断基準はない
※重要な主訴:気分障害を伴う原因不明のパフォーマンス低下で、一定期間(すくなくとも3~4週間以上)の休養を取ってもパフォーマンスが戻らないこと

参考になる指標
●最大乳酸値:OTSでは正常と比べて低下する。
●最大心拍数:OTSでは正常と比べて低下する。
●気分障害 :評価スケールPOMS、POMS2、RESTQ-Sportなど
➡上記3つを合わせて評価する。


治療と予防
原則「完全休養」と「誘因・ストレス要因の除去」
精神症状が強い場合➡精神科の受診もすすめる。
※復帰時の負荷の上げ方にも注意。