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入社2年目、最短での試験合格。葬祭ディレクターの資格取得が、若手でもお客様に信用されるきっかけに。

こんにちは、燦ホールディングスnote編集部の祖父江です。

去る2022年9月に、厚生労働省認定「第26回 葬祭ディレクター技能審査試験」が、全国各地の受験会場で実施されました。
燦ホールディングスグループの各社(公益社、タルイ、葬仙)からは、15名が見事合格をいたしました。

今回から複数回にわたり、わたくし祖父江が合格者にインタビューを行い、"試験勉強で苦労したこと"や"試験当日の手ごたえや感想"、さらには"資格取得後に変わったこと"などについて、それぞれ伺ってみました。

そもそも葬祭ディレクターとは?」といった概要等につきましては、当該資格の「公式サイト」や「当社の過去のnote投稿」にて詳しく触れておりますので、以下のリンクよりご参考いただければ幸いです。

厚生労働省認定「葬祭ディレクター技能審査」公式ページ

【合格率は?】~よりそう人を増やす~第25回葬祭ディレクター技能審査試験 受験結果について(燦ホールディングス公式note : 2022年6月17日)


【事前知識】どのような試験が行われるのか?

まず、葬祭ディレクターには2級と1級のふたつの種別があり、それぞれ受験資格や試験の内容が異なります。

  • 葬祭ディレクター2級

    • 葬祭実務経験を2年以上有する者

  • 葬祭ディレクター1級

    • 2級合格後、さらに葬祭実務経験を2年以上有する者

    • もしくは、実務経験を5年以上有する者

2級では「個人葬」を執り行う上で必要な知識と技能の審査が行われ、1級では「社葬も含めた葬儀全般」を執り行う上で必要な知識と技能の審査が行われます。

試験の概要は以下の通りです。

  • 筆記試験1(学科)

    • マークシートによる正誤判定方式及び多肢選択方式。

    • 制限時間と問題数は、1級が60分(100問)、2級が30分(50問)。

  • 筆記試験2(実技)

    • マークシートによる正誤判定方式及び多肢選択方式。

    • 制限時間と問題数は、30分(60問)。

  • 実技試験1(幕張り)

    • 机に白布をかぶせて、焼香机を完成させる実技試験。

    • 制限時間7分。1級と2級で幕張りのデザイン・難易度が変わります。

  • 実技試験2(接遇)

    • 葬儀打ち合わせのロールプレイングによる試験。(2級は個人葬を想定、1級は社葬を想定)

  • 実技試験3(司会)

    • 告別式の司会進行のロールプレイングによる試験。(2級は個人葬を想定、1級は社葬を想定)


今回のインタビュー対象者:笹岡太一さん

公益社・笹岡太一さん

トップバッターは、大阪市内で葬祭ディレクターとして活躍されている笹岡太一さんです。

【祖父江】まずは、葬祭ディレクター2級試験の合格、おめでとうございます。
【笹岡】ありがとうございます。

【祖父江】笹岡さんは、2020年4月に当社(公益社)へ新卒で入社し、めでたく合格されたということで(葬祭ディレクター2級の受験資格として2年以上の業務経験が必要)、いわゆる「最短期間レベルでの合格」となったわけですが、何か秘訣はございましたか?

【笹岡】私がちょうど新卒で入社したタイミングが、コロナ禍で街中がロックダウンされていた時期でした。そのため、最初の2~3か月は教育研修課の方からオンラインでみっちり座学の研修を行っていただいたため、学科試験のための下地づくりとして、非常に役立ちました。

【祖父江】なるほど。ちなみに学科試験の教科書でもある「葬儀概論」のテキストは、かなりの厚さがあったと記憶しているのですが、すべての内容を頭の中へインプットするのに、苦労はされませんでしたか?

【笹岡】はい。確かに苦労はしましたが、仕事の合間などを縫いながら自主的に勉強することで、なんとか乗り切りました。高校&大学時代に働いていたマクドナルドの業務マニュアルのほうが、正直分厚かったですね(笑)
また、会社には事前に模擬試験の場を設けていただくなど、手厚いバックアップ体制にも助けられました。

【祖父江】実技試験対策のほうは如何でしたか?

【笹岡】司会進行については、2年間の実務で場数を踏んでいるため、試験で苦労することはありませんでしたが、実技試験では、試験特有の細かなルール指定が、自社の業務マニュアルとは異なる部分があり、逆に普段の業務のクセが出てしまわないか?に少し気を遣いました(苦笑)。

【祖父江】そんなご苦労もあるのですね。幕張りの実技試験はいかがでしたか?

【笹岡】最初のうちは、画鋲を指に刺してしまうような痛々しい経験も何度かしてしまいましたが、慣れてくると5分程度で行えるようになりました(※試験では7分以内で完成させなければならない)。こちらも、業務の合間を縫って練習したり、また試験が近づいてくると、社内の受験者どうしで研修所に集まって一緒に練習や勉強に励むなど、受験にあたっての孤独感がなかったのも良い点だったと思います。

【祖父江】当日の試験の手ごたえはいかがでしたか?

【笹岡】自分自身としては「学科が難関になるのではないか」と思っていましたが、受験直後の自己採点では「合格ライン以上の点数は取れているだろう」という感じだったので、試験後に落ち込んだりするようなことは特にありませんでした。

【祖父江】合格の通知を受けて、いかがでしたか?

【笹岡】まずは「受かった!」という解放感が一番大きかったですね。とにかく安心しました。

葬祭ディレクターの資格があると、お客様からの信頼を感じ取ることができる

【祖父江】資格ホルダーとなってから、何か変わったことはありますか?

【笹岡】ご覧の通り、名札や名刺に「葬祭ディレクター」と名前が書いてあることで、お客様の見る目が変わったことを感じています。
特に、私のような年齢の若い従業員の場合、お客様はその容姿だけで「この人に任せても大丈夫かな?」という様子を感じ取ることもあるのですが、試験に合格し「葬祭ディレクター」を名乗ることができてから、お客様側の不安な様子を感じ取る機会が大きく減ったような気がします。
また、お客様との打ち合わせ時に、私の名札や名刺を見て「葬祭ディレクターって何?」と会話のきっかけになることもあります。

【祖父江】最後に、葬祭ディレクターを目指す方にとって、一言お願いします。

【笹岡】葬祭業界で働く方にとって、葬祭ディレクターの資格は「取得して損することは絶対にない」と思います。最近、キリスト教式の葬儀に関わることが立て続けに2件あったのですが(※国内ではキリスト教式の葬儀の件数は少ない)、その際も受験勉強時に培った知識が役に立ち、経験が少ない中でも、聖職者の方とスムーズなやり取りを行うことができました。
互いの信頼を得ながら2件とも無事に葬儀を終えることができたのは、受験時の勉強のおかげだと思っています。ぜひ、頑張ってチャレンジしてください。

【祖父江】本日はありがとうございました。今後のご活躍を期待しております。
【笹岡】どうもありがとうございます。


以上、笹岡さんのインタビューをご紹介いたしました。

2人目以降のインタビューにつきましては、後日アップロードする予定ですので、次回もお楽しみに。


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