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なぜ中国では売れないのだ!?Z世代??

こんにちは!
マイクロアドチャイナのはるです。

とあるメーカーさん
「台湾では結構売れているし、知名度も出てきた!市場を広げたくて、中国に挑戦してるけど、なかなか売れないんだよね、、、(=_=)」

中国関連の広告のお手伝いをしていると、
このような悩みを抱えている日系クライアントさんとよく出会います。

コロナでインバウンド客が減り、
越境でなら何とか販路拡大できるかな!と挑戦したものの、
かなり苦戦、、、(T_T)

そして中国は「W11」というECの大きな祭典真っ最中。
何としてでもここでアピールしたいのに~~~!!うわああああああああん

というような感じで、お気持ちはとてもわかります(T_T)
W11についてはぜひ前回の記事をご参考に!

原因は、もちろん企業ごとに異なるところがあると思います。

1つ、もしかしたらターゲットやペルソナを変えると突破口になるかもしれない?!
今回は私がこちらに来て感じる、
中国の消費者って今どんな感じなの?という謎をご紹介します~~


XYZ世代っていったい何ぞや?

たとえば、
日本国内でのメインターゲットが30~50代、ハイグレードなメーカーさんが
中国で同じような世代をターゲットにするとどうなのか?

ぬぬぬ、もったいないかもです!
というのも20代の消費力が侮れない!!

何か参考になるものがないかと、
ちょうど中国ビジネスコンサルタントの刘润さんが最新の中国市場についてスピーチをされていまして、そちらをもとに中国で話題のXYZ世代について見ていきたいと思います。

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2021年演讲:https://mp.weixin.qq.com/s/4P-5dTioGGRVwaHP0qoa-w
全文中国語ですみません、、これ日本から見れるかな?!

中国の世代は大きく3つに分けられています。
それもX世代、Y世代、Z世代です。


・・・ん?( ^ω^)・・・
大丈夫です!説明します!(笑)


X世代(40代以上)・・・1965-1979年に生まれた世代。テクノロジーの発展や経済危機などに翻弄された「貧しさ」を経験した人たちです。

Y世代(27~40歳)・・・1980-1994年に生まれた世代。PCやテクノロジーの進化により、X世代とは全く異なるライフスタイルを送る「自信」をもっている人たちです。留学なども経験している方が多いです。

Z世代(20代)・・・1995-2009年に生まれた世代。デジタル時代の原住民、体験することに重きをおき、価値があるものや良いサービスを掘り起こす才能をもつ「独立」心がある人たちです。

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あれ、・・・なんか私の直訳だと、わかるようでわかりにくい?(笑)


日本でいうと、日本の40代が中国の35歳くらいの感覚でしょうか。
家庭があったり、ばりばり働いたりのような!

家庭をもつといろんな出費が重なり、自分に投資する金額が小さくなる+支出が慎重になる方も多いです。

中国は一人っ子政策がなくなったのですが、
それでもなかなか2人以上を考えない家庭が多いみたいです。子育てにお金がかかるからです。(T_T)


そこで登場するのが裕福なZ世代!
この方々はけっこうおもしろいです。(笑)
彼らを表現する9つのキーワードがあります。こちら!↓


「豊か」「感性」「見た目重視」「愛国心」「群れない」「ペット」「おうちloveひっきー」「健康」「意義」

わーお、自分で翻訳したのですが、
これだけだとさっぱりですね(笑)
ざざざっとご紹介します!


「豊か」・・・
幼いときは本当に貧乏で、留学時代もすごくひもじくて、節約して、、こんな感じの生活を想像できない世代で、留学もバンバン親から仕送りをもらう、やりたいことはやる、自分でもお金稼げるから使うこともいとわない、とにかく以前よりもゆとりをもっている。

「感性」「見た目」・・・
お買い物をする際に、コスパがよいか、品質はよいかなど、
そういうんじゃないんですと!

それっておもしろいの?みんな持ってる?持っていたら、自慢できる?
そういうところに価値を感じて購買へと動く。

日本でもあると思いますが、
2500円のデザートを求めて2時間並ぶ目的は味ではなく、
見た目がかわいいか、SNSで映えるかがポイント!


「愛国心」・・・

愛国っていう言葉を久しぶりに使った気がします(笑)
中国で散歩していたら、看板や工事現場のパネルなど、いろんなところで見かけます。

30歳以上の方やとくにご年配の方は、
幼いころにコーラを飲むことがとってもありがたいことだったり、
日本の家電製品が20年以上も使える品質が良いことだったりと、
外国のものへのあこがれを持っている方も多いです。

でもZ世代の方は生まれたときから生産力のある、強大な国家しかしりません。
なので、彼らの間では国産が流行っており、自国のものを気に入っている方が多いという!

つまり、メイドインジャパンという響きが通用しないんです!ガーン(T_T)

メイドインジャパンって古い?!

そうなると、消費にこのような影響が出ます!たとえば、下記4つの上着があったとします。

1)
1000円の国産パーカー
品質まあまあ、着心地はよい。
まわりの友達が持っていて、流行っている!

2)
4000円のユニクロのパーカー

無地のスタンダードなつくり。
品質はメイドインチャイナ、着心地がよい。
誰もが知っている安心のメーカー。

3)
15000円の日本ブランドのパーカー

デザイン性のあるつくり。
メイドインジャパン、品質にこだわりあり。
中国でもハイエンドで打ち出しており、知名度を獲得しているメーカー。
4)
15000円の日本ブランドのパーカー

無地のスタンダードなつくり。
メイドインジャパンorチャイナ、品質にこだわりあり。
日本では有名だが、中国では知られていないメーカー。



この中では、まず圧倒的に1が人気でしょう。
流行っていて、かつ安くて品質がよいもの!

個人的に洋服が好きなので、
この数か月の間でも何着か購入したのですが、
メイドインチャイナは本当によく出来ているものが多いと感じます。
コスパもよいんです。

次に3のように、メイドインジャパンでも
戦略をもって中国市場へ参入しているブランドのものは需要があります。
ハイエンドとして、決して安売りをせず、
個性のあるデザインでユニクロや無印良品と線引きしているところなど、
こうしたブランドはZ世代のオシャレさんを刺激できています。

最後の4はかなり苦しいパターンです。
日本でブランドとして確立していても、
同じ戦略では中国の消費力猛者たちには刺さらないという。。

スタンダードなつくりであればユニクロで十分ですし、
メイドインチャイナなら、なぜ価格が15000円となるのか、4を購入するメリットがないからです。

むむむ、、、事業として利益もほしいですが、悩ましいですよね(=_=)


ちょっと脱線してしましたが、続きまして

「群れない」「意義」・・・
社会人1年目のとき、先輩や上司が残業していると、どことなく先に帰るの申し訳ない、、という感情はありましたか??
これがないのがZ世代!(笑)

「社員旅行?どこ行くの?ああ、そこは行ったことあるからパスで!」
「なんで休みなのに社員旅行行かないといけないの?パスで!」
「たとえ残業代が出たとしても、この仕事やる意味ある?パスで!」


うん、わお、あっさり、さっぱりですね(笑)

「おうちlove」「ペット」・・・
そして、ひきこもりが多いのも特徴です。
お付き合い、外出や恋愛がめんどくさい、自分が好きなことしたいじゃん!

家電もフィルター交換不要のエアコン、
乾燥、そしてアイロンまでしてくれる洗濯機、
自分はペットをめでるだけがいい。
ペット業界はかなり熱いです!
しかもただのペットグッズだけではなく、
ペット用の健康食品や高級ブランドの装飾が需要ありです(=_=)


「健康」・・・
健康志向っていいことですよね!
適度な運動、バランスのよい食事、適切な睡眠、
え?ちゃうの??

一番高い目薬使って、質の良い夜更かしをするぞ

・・・ん?( ^ω^)・・・


・・・ん?( ^ω^)・・・


という感じです、、、

ぶわっと一気にZ世代駆け抜けてきましたが、
ここまで読んでくださった方いるのだろうか(笑)

台湾で成功して、中国なんかうまくいかない、、、ってなっていらっしゃっても
落ち込まないでください!!
台湾よりも上海の人口のほうが多いですし、中国全土は規模がちがうので
そうなって普通です!(笑)

そして中国は消費層によって、刺さる内容がまったく違うという!
中国への市場進出には、ターゲット選定と戦略がとても大事だと
改めて感じます(T_T)

Z世代はさらに3つに分かれるのですが、
もう私の頭パンパンなので、今日はここまでにさせていただきたい(笑)

もちろん、みんながみんなこうだ!というわけではないです。
ただ、このZ世代は前から話題になっていましたが、こっちに来て本当にそうなんだなと実感する部分があるのも事実です。

この文章書いていまして、ふと、
自分はY世代、やや年を重ねてきたなと感じます(笑)
今後も若い方とコミュニケーションとれるように、
柔軟にがんばりたいですね。
ありがとうございました~~



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