見出し画像

Out of 紅白, But I Love. '23 vol.8

どんどん行きましょう。おそらくvol.10で完結予定。


紅組⑮Awich/Bad B*tch 美学 Remix(feat.NENE,LANA,MaRI,AI&YURIYAN RETRIEVER)

今年のOut of 紅白でまず入れたかったのがこちらでした。
AwichのBad B*tch 美学 Remix。

ちゃんみなのパートでも書きましたけど10年くらい日本のFemale Rapシーンって全く見てなくって。
ちょっと気にするようになったタイミングで今年リリースされたのがまさに今のシーンはこれだよ!!って眼前に突きつけられるようなこの曲でした。

Female Rapper Renaissanceとは我ながら言い得て妙で、男女関係なくシーンの醸成は確かにあって、その上で特にフィメールラッパーに感じるのがRenaissanceという言葉で。
フェミニズムという言葉が揶揄されるくらい表に出てきた現代社会において、言葉尻からその本質まで一番上手に乗りこなしてるのってヒップホップシーンじゃないかなって思ったりするんですよね。
それはヒップホップがリアルな生活の讃歌にも憤りのシュプレヒコールにもなりうるっていうそもそものパワーを再認識することにもなるわけで。

とってもいいターニングポイントに来ている気がするし、綺麗事ではなく女性の、そしてあらゆるマイノリティの問題に向き合い解決すべき時だなと思います。

Awichは自らのルーツや経験も踏まえながらその辺りの発信力がズバ抜けてるし、音楽的なセンスもあらゆる世代から支持されそうな感じはします。

今後も楽しみですし、NHKさんも勝負かけてみてもいいんじゃないでしょうか。


白組⑮藤井フミヤ/わらの犬

(こちらは2005年のライブより。)

チェッカーズが1983年、ソロが1993年デビューということでアニバーサリーイヤーの藤井フミヤさんを選出。

TRUE LOVE、Another Orion、、様々名曲はありますが、何故わらの犬かというと、

恋人がこの曲好きでカラオケで歌ってくれてよかったからです!!(突然の惚気)

というのも冗談じゃないんですけど、
このタイミングでド定番ではないこの曲を選ぶというのもありかなと思えるくらい、
ちょっと重みがあって、ただ彼の声質だからこそ湿っぽくなりすぎないというか、適度な温度感で伝わってくる感じが、今改めて聴きたいなってなりました。
藤井フミヤの声の魅力、飄々としつつニヒリズムを称えた表現力は、再評価来てもいいんじゃないかな。

ちなみにプレイリストの方には2014年のオーケストラとのコラボVer.をチョイスしてます。

NHKさん、まずは手始めにSONGSあたりでどうでしょう?

(12/24追記:フミヤさん本家紅白決まりました!遅いよNHK!笑 おめでとうございます。)


紅組⑯AKB48/根も葉もRumor

本当なら2021年の紅白にこの曲で出ていてほしかった、AKB48の根も葉もRumorです。

ネガティブなニュースが続いていた中での、原点回帰でもなく新たなグループ像を提示したこの曲はダンススキルを話題の中心としながら、特にライト層のリスナーににかなりのインパクトを与えたと思うんです。

選抜常連でようやくセンターまで登り詰めた岡田奈々、圧倒的ダンススキルを持ちながらも楽曲に恵まれてこなかった横山結衣、そしてIZ*ONEを経て確固たる人気とキャリアを掴み取って凱旋した本田仁美をスリートップにした旬な人選もそうですし、
サイドに目を向けてもProduce48で確実に"見つかっていた"下尾みう、黒マスクが印象的でこの曲で"見つかった"大西桃香、確かなスキルでハロヲタが絶対好きそうな倉野尾成美や村山彩希、
そしてなんやかんやランドマークとして居続けてくれた柏木由紀と、
いいバランスで時代にあったメンバー構成だと思ったんです。

その後の展開がどうにもハッキリせず、
そうこうしてるうちにポロポロ主要メンバーが卒業してしまったのが個人的には非常に残念だったわけですが、
今年の更なる大量卒業発表を受けて、もうリリース時のクオリティの根も葉もを観れるのは本当に今年が最後なのではと思い、こちらの紅白に選ばせていただきました。

アイドルの新陳代謝は特にモーニング娘。以降あってしかるべき生存戦略だと思いますが、正直完璧に上手くいった試しはないので笑、ぶち当たる壁ではあります。

ただその壁をどうにか乗り越えるなり、避けるなりして新たなスタートを切っていくことで続けていけるかどうかが、今のアイドルの楽しみのひとつでもあります。

AKBさん、そろそろまたこういう曲どうでしょうかね


白組⑯NEWS/「生きろ」

デビュー20周年、NEWSです。

なかなか不遇なキャリアの中で、個人としてもグループとしても常に正面からぶつかって打開策を見出してきたように思う彼ら。

それとともに素直すぎていろいろ危なっかしいのは脱退メンバー含めたこのグループの共通点なのかもしれません。

最近の周年タイミングでの本家紅白出場という流れは、わかりやすいし否定も特にしてないのですが、NEWSに関しては今年行けたかというと、、うーん、て感じかな。、

ただ楽曲だけにフォーカスした時のNEWSはすごくおもしろいんですよねずっと。
特に4人になってからの大半のアルバムは、m-floの⭐︎タカハシタク手掛けるInterludeが明確なコンセプトを提示しシングル曲含めて楽曲を繋ぐことで、一枚の作品として成立させるという手法(?)を取っていて。!
SMAPにも通ずる、アルバムとしての楽しみ方ができるアイドルグループであるということはもっと広く知られるべきかなと思っています。

そんな彼らの数多の楽曲から選んだのは「生きろ」。
世間的にはどこまで浸透してるかはわかりませんけど、NEWSのアンセムのひとつという認識があります。

キャリアの中で起きた様々なことを受け入れて生き様として見せていく、その見せ方に本人たちの意志が入りまくっているのは、なんかYou&J(NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUNの2012年まで存在した合同ファンクラブの名称)の特徴のような気もしていて、
この辺の話はまた別で書いてみたいなとも思います。


今日はここまで。


前回はこちら。(SPEED/TOMORROW X TOGETHER/AI/藤井隆/浜崎あゆみ/山崎まさよし)


次回はこちら。(Cocco/Mr.Children/宇多田ヒカル/七尾旅人)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?