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やりたいことを始めたら、10歳の友の愚痴が分かった。

10歳からもらった宿題

赤ん坊の頃から知っている、友人の息子くんが二分の一成人式に不満があるらしい。少し前に会ったときに言っていた。

そこでは発表しなければならないそうなのだ。
将来の夢を。
真面目な彼は、今決められない、と不満がお。

確かに、すこしだけ地に足がついてきたお年頃だもんな。サッカー選手とか大統領とかホイホイ言える年齢でもないのかもしれない?
まぁ、夢を語ることで親を喜ばせ、感動させるだけの式ならいらないとも思う。

でも。
二分の一成人式の是非は置いておいて。
夢、何でもいいから言葉にして書いてみること事態は、そんなに悪いことなのかな。

私はその時、「思うのは自由よ」と言った。
「だって(娘2歳)の将来の夢は“スイカ”だからさ」
スイカになれるかーいっ!て突っ込みたいけれど、その時期の彼女の気持ちは彼女のもので、誰にも否定できない。

だから、今のキミのなりたいものでいいんだよ。

そういったつもりだった。彼ははにかむように笑った。

でも、そんな答えじゃあきっと納得してない。そんな気もしていて、心の中の宿題になった。

絵本をかきたい

しがない文系の専業主婦の私。
実は、やりたいことがある。

ひとつめは、
絵本を作りたい!!ということ。

どうしても我が子の発想が面白くて、絵本を作りたくなった。
娘が寝てから毎晩のように絵を描いている。


デザインの仕事をしていたわけでもないし、美大にいっていたわけでもない。
保育士時代に多少のイラストを描いたり、学童指導員だった頃に、ポケモンをひたすら描かされていたり(彼らはどれだけ歪んでいても上手い!と誉めてくれていた)、私の絵に関する歴史といえば、そんなちんけなもんである。

文章を書くのは好きで、高校生の時は演劇部の脚本を書いたり、大学時代も仲間集めて文芸の同人誌作っていたり、学童の子達とお話を作ったり、結局今もnote をちょこちょこ書いている、完全文系主婦である。

だから、子どもの手足を描くってこんなに大変なのかと思った。さらっと漫画をかけるかた本当に尊敬。どれだけ練習したのか。
幸い、画力はなくとも、モデルは常にそばにいる。何度も描き直し、写真を見て、少しお勉強して、数ヵ月がたってしまった。でも、毎晩の試行錯誤が楽しくて仕方ない。

このあとこれを絵本にしてくださる方を見つけなければならない。
即席の絵本なら幼いころから作ってきたけど、今回は結構本気なのだ。
やっぱり、賞に応募か。
少しずつSNSにアップか。
なにか皆様のお知恵を拝借したい。本気で。

開発をしたい

もうひとつ、
文系の私が何を言い出すかとお思いかと思うが、「子育て系検索システム」を開発したい。
地元に根差し、子育てで忙しい人が時短で使え、悩みに合わせたほしい情報が手にはいる検索システム。
だって、保育所幼稚園ひとつ探すのに、なんと複雑で大変なのかと思ったし。区をまたいで引っ越したとたん、土地勘のないその地域の情報をとることの難しさとめんどくささが一気に降ってきた。療育ではたらい回しにされた話も聞く。子ども連れての役所がどれだけ大変か、役所の方にもわかってほしい。
ぽんぽんと選択していくうちに、ぽんとほしいところにたどりつく子育て検索システム。作りたい。
こちらも共同開発者募集中。

夢はなりたいものではなく、やりたいこと

いつかは絵本の文庫を開いてもみたいし、子育て支援の場で働きたいともおもってる。

私の人生のテーマは、本と子どもなのかもしれない。

保育士になってからやりたかったことが叶ったこともある。
それは子どもたちと物語を作ることだった。
学童クラブでそれが叶ったとき、私は一人で最高にわくわくしていた。主人公は子どもたち。舞台は子どもたちの町。
一部の子達とわいわい作って、出来上がった後、全体に読み聞かせた。読み終わった後、関わっていなかった子が「せんせい、お話、面白かった!」とわざわざ言いに来てくれた。自分から、面白かったと言いにくることって、子どもたちの場合なかなかない。普段大人しい子に挿し絵を描いてもらって、スポットライトを当てられたことも嬉しかった。
今でも胸が熱くなる。

そんなことを考えていたら、10歳の友人の気持ちが少し分かった。

高校生の時の私が、将来の夢を聞かれたら、「保育士」と答えるだろう。
私は今、保育士をやめてしまったので、夢は叶ったようで継続はしていない。

でも、学童の先生になったことも、夫とイギリスに行ってスーパーで働いたことも、全く違う保育園で全く違う保育を学んだことも、お母さんになるためにそこをやめたことも全く後悔していない。

将来の夢をひとつに絞ろうとするから、悩むのだ。

十数年後何になりたいかなんて、正直わからない。
私がじゃあ、絵本作家になりたいかと聞かれれば、そういうことではないのだ。
でも、未来に、どうにかして私はこの絵本を世に送り出したい。
もちろん、結果的に絵本作家になれれば万々歳だけど。
絵本作家になりたいんじゃなくて、この絵本を描きたい。それが今の夢。

何になりたいかと聞かれるから、困るのだ。
どんなことやってみたいか聞かれたら、夢は無限に広がる。

一生ユーチューバーになるゆめを語るから、大人が止めたくなるのかもしれない。
でも人生、ユーチューバーやってみて、タレントやって、心理学を学んで、教授になって政治家にうってでてもいい。

なんなら途中で本気でスイカになろうとしてもいい。本気でスイカになるためにYouTube開設したっていい。

やってみたい、は無限だとおもう。
そのために職業がついてきてもいいし、そのために勉強してもいいとおもう。

何になりたいかじゃなくて何をやりたいか、考えたらわくわくしませんか?

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