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静岡の実力1 産業連関表から

続きです。
産業連関表の数値から静岡の各産業の実力を見ていきましょう。
産業連関表の各産業を比較するのによく参照されるのが影響力係数と感応度係数です。感応度係数は後日紹介します。

影響力係数とは
  ある産業に対する需要が全産業に与える影響の度合いを示す係数で、大きいほど他産業に対する影響力が大きい。

1より大きな数値となる場合は多産業に対する影響力が大きいと判断されます。
農林水産業を見てみます。

耕種農業 1.019286
畜産 1.070176
林業 0.966934
漁業 0.982512

農業、畜産業では1を超えていますので、他産業に与える影響が大きいと言えます。すなわち、それは静岡にとって主要な産業であるとも言えます。
お茶(荒茶)の生産量は日本で1位です。このほか、ミカン、鶏卵などがあります。漁業や林業も1に近い数値となっています。ちなみにカツオの漁獲量でも日本1位です。焼津港での漁獲が大きいのです。ツナ缶というのはマグロのことを指しますが、ツナとはマグロ類を指す言葉です。マグロ類とはマグロやカツオを指します。つまり、ツナ缶はマグロは希少ですからカツオの缶詰なんです。

 静岡は農林水産業でも大きな経済規模だと言えます。お茶の生産で言えば、鹿児島県との日本一を競い合っています。耕作放棄地も多く茶農家の現状は明るいものではありませんが、ポテンシャルは高いので政策次第では大きな成長が望めるでしょう。ミカンなども三ケ日ミカンが有名ですが寿太郎ミカンという隠れた名品もあります。漁業は静岡県でも盛んだなと思うのがスーパーなんかで東京と違うところはコーナー一つ分くらい魚売り場が多いですね。


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