一億人の一人が京アニを燃やすだけで世の中が終わる

最近考えてたことがある。無敵の人だの格差社会の貧困だのテロだのの先にあるモノを。

安倍ちゃん暗殺といい京アニ放火といい寿司ペロといい、色々起こった。

安倍ちゃんという一人の人間を殺すだけで世の中が変わった。暗殺者の山上被告に同情する人がいるが、安倍さんの妻が泣いて色々話したり大勢の人が予定を立てながら献花しているが、そういう人間の一日一日の歩みには無関心であろう。色々通り魔事件起こってるけど、イデオロギーだの平等精神だの一見硬質に見えるが、インターネットで渡り歩いて身につけた程度の即席の考えで人を殺すのには驚きだ。アニメじゃないよ、人生は。

京アニ放火では日本の名スタジオが焼かれた。一億人のうちにたった一人が大事件を起こすだけで素晴らしい文化にある程度損傷を与えられるのに驚いた。こんなの誰も防げないよ。

スシローのペロペロ事件。あまり能力もない若者でもスマホを持つだけで簡単に一企業の経営ひいては飲食店の安心に傷をつけられる。

人の人生や文化、日常の幸せな営み、それら人間の歴史が寺院を放火するように簡単にぶっ壊せて歴史や文化、ひいては一人ひとりの人生にテキトーになっている人間が増えていることにどうしたらいいのか、みたいな。

国民皆教育で全体的に頭は良くなったが、一見真剣に考えてるようで実際は華奢でフェイクだがどこかエロチックな思想に動かされてないか？考えてる場合でない、我々はもっと歩くべきなのではないか、と。

「ホストクラブでドンペリあける」より「図書館で貧乏人もお金持ちも楽しく静かに本読んでる」風景の方が良いと思うのだが。

漫画アニメがぶち壊されないといいけど…。

ということで最近はピクミンブルームを始めて街に走る車に興味を持ちトミカを買っている。街の解像度が上がったトコロでなんのためになるかは分からないが、こう街をかけめぐるのは昔ゲームボーイのポケモン赤をしていたみたいで楽しい。ゲームは現実を補完するモノなのか夢を見せる仮想空間であるべきかで揺れている。今は後者の方が貧困者には魅力的なのであろうか？現実のトロフィーは金や出自が関係するからと思われてるかもしれない。子どもの頃ポケモン赤してた頃は他人よりプレイが上手いとかは特に気にしてなかったんだけどな。

安倍元総理の死も京アニの炎上もスシローの名誉毀損も単なる一個人や一企業の毀損なので厳密には多大な影響はないのだが、人間なんて包丁チョンとしただけで簡単に殺せるし、「人間や文化が簡単に壊せるという前提の中で、人間らしい営みができるのだろうか？格差是正を狙ったはずがより社会が暴力的になるのではないか？」というのはどうなのだろう。