見出し画像

高校卒業後、やりたいことをやる

高校を卒業すると、高卒という肩書きをやっと手に入れた安堵の気持ちと学校にもう通わないでいいという自由を手に入れたことでやっと本当の規則からの解放を感じれた。

私は3年間学校の校則で縛られすぎていて出来なかった

「やりたかったこと」をそれからやり始めようと思った。

あの当時流行っていたのはパンクっぽいファッションでブリーチで髪の色を抜いてピンクとかブルーとかシルバーにカラーリングするものだった。

高校の時に仲良くなったゲイの男の子が美容師を目指していたのでその練習台としてその子によく髪の毛を染めてもらい色々なカラーリングを入れてもらっていた。

今ではもう二度とやろうとは思いませんが当時はピンクやグリーンという奇抜な頭で原宿や渋谷を歩いていたのを考えると20代は本当に怖いもの知らずだったな・・と思う。

そしてもう一つやりたかったこと・・・

それはボディピアスだった。

原宿のラフォーレ前や渋谷の道玄坂あたりを歩いているとよく顔中ピアスの人が歩いているのを目撃したことがある。

私はそれを見て、「個性的でなんか好き」と素直に思ったのです。

人と同じことが嫌いな性格だったこともあってみんなが気持ち悪ーいとか嫌がってやらなそうなことがしてみたかった。

そして、とある渋谷のボディピアス専門店で私は

鼻(ノストリル)と下唇(ラブレット)にピアスを入れることになる。

私は昔から興味が湧いたことには率先して行動に移すことが好きだった。

早速お店に行って、店員さんにココとココに開けて欲しいという要望を話す。

鼻は最初は開けてもらう時にかなり緊張したが「痛ッ!」というのも一瞬であっという間に貫通していた。

そして、次は下唇。

下唇の口の内側に消しゴムのようなクッションをかまして、そこに貫通させるような感じだった。「ブリッ」っと音が耳にしたが

二カ所とも意外とあっさりと終わる。

穴を拡張するのにはピアスの棒の部分をどんどん太くすることがいいと教えてもらった。

怖いもの知らずだった私は耳のピアスの穴をどんどん拡張し、気づいたら6Gのゲージになるくらいの大きさになっていた。6Gというとピアスの太さが4.0ミリです。穴が覗けるくらいになっていました。

そんなことをして自分の中のしたかったことを満たしていった10代後半。

そんな自分を見て親はとくに叱るような人ではなかった。

「あんたはおかしなことばっかりするね~」と母親からはよく言われていた。

洋服も当時は変わった服が好きでいろいろ買っていた。今考えるとあの頃はバイトで8万円くらいしかもらっていないけど、それでもそれなりに目一杯楽しんでいたな~と思うのです。

お酒も、たばこもその時からやり始め常習していた。

でもその時から貯金というものが私にはできていなかった。

あればあるだけ使ってしまう性格だった。

でもその若い時に東京のいろいろな場所に行って遊んだことも今ではいい思い出になっています。

ゲイの男の子と一緒に行った新宿二丁目では一見普通のサラリーマンの男の人がゲイ雑誌を読んでいたり、家では普通の主婦がじつはバイセクシャルだったりといういろんな人種がいるという事を知った時期でもありました。

その時、人の心は見えないものなんだな・・・とも思った。

自分も含め、人は表面上の相手の見た目だけでその人を判断してしまうものです。

例えば、男は男らしくとか、女は女らしくとか、なんとなくそういうのは好きじゃない。その人らしく生きればいいんじゃないだろうか?とも思う。

その人の内心は誰にも分らない。

誰しも表と裏があるのかもしれない。

この時、自分もあるがままに生きていいのかもな・・と思えたのです。

いろんな人がいることを知ると自分のキャパシティーも広がっていった。

いろんなことをした10代後半でしたが今ではいい経験になっています。
















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?