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人類の進化の歴史

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【猿人】

700万年前からチンパンジーやボノボの共通祖先から分岐。

●サヘラントロプス・チャデンシス
「チャドのサヘルのヒト」の意味。
700万~680万年前(チャド)
チンパンジーから分岐した後のヒトの祖先か。異論もある。

●オロリン・トゥゲネンシス
610万〜580万年前
アウステラロピテクスより現生人類に近い遺伝子を持つ。

●アルディピテクス
「地上の無尾猿」の意味。
580万〜440万年前
エチオピアに生息
直立歩行

○アルディピテクス・ラミダス・カダッパ
(カダッパ猿人)
580万〜520万年前

○アルディピテクス・ラミダス
(ラミダス猿人)
450万年前
主に木の上で生活していた。
足でも木を掴める。
一夫一婦制だった。

●アウステラロピテクス
「南の猿」の意味。
420万〜200万年前に存在。
アフリカ東部に留まって生息。
頑丈型猿人と非頑丈型(華奢型)に分けられる。

身長:120〜140センチ代
脳容量:500cc程
直立歩行

●非頑丈型猿人(華奢型)
420万〜200万年前に存在。
アウステラロピテクス

420万〜390年前
○アウステラロピテクス・アナメンシス

390〜290万年前
○アウステラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)
「ルーシー」、「ルーシーの赤ちゃん」(セラム)
直立歩行、石器は使えない。
草原に出て地中の虫を食べていた。

250万年前
○アウステラロピテクス・ガルヒ
「驚き」の意味
脳容量:450cc
石器を使用していた可能性がある。

→ホモ属の直接子孫だとされているが、断定はできない。

280〜250万年前
○アウステラロピテクス・アフカリヌス
→ここからパラントロプス(非人間の祖先/頑丈型)とホモ・ハビリス(人間の祖先/非頑丈型)に分岐した。またアウステラロピテクス・セディバにも分岐したと思われる。
「タウン・チャイルド」
「ミセス・プレス」

195万~178万年前
○アウステラロピテクス・セディバ
「泉」の意味。
身長1.2m
腕が長い
年代が若いため恐らくはホモ・ハビリスの先祖ではない。

●頑丈型猿人
270万〜130万年前
○アウステラロピテクス・パラントロプス
「人のそばに」の意味。
顎の筋肉が発達していた。

270万~230万年年前
○アウステラロピテクス・パラントロプス・エチオピクス
脳容量:410cc
ケニア

230万~130万年前
○アウステラロピテクス・パラントロプス・ボイセイ
脳容量:510~550cc
タンザニア、ケニア
ホモ・エレクトスと共存していた。

200万~150万年前
○アウステラロピテクス・パラントロプス・ロブストス
脳容量:450~530cc
南アフリカ

●発見の歴史

○1924年、レイモンド・ダートが南アフリカのキンバリー付近の街タウンでアウステラロピテクスの頭蓋骨と2,3の骨断片を発見。→アウストラロピテクス・アフリカヌスと命名「タウン・チャイルド」と呼ばれる。

○1938年
南アフリカ中西部のスワートクランズでパラントロプス・ロブストスの頭蓋骨の左半分の化石を発見。

○1930年代から
エチオピア南部のオモ川で、
アウステラロピテクス・エチオピクス
アウストラロピテクス・アフカリヌス
アウステラロピテクス・アファレンシス
ホモ・エレクトス
ホモ・ハビリス
ホモ・サピエンス
の化石、
ホモ・ハビリスが使用した最古の打製石器
が発見される。

○1947年
ロバート・ブルームは南アフリカのスタークフォンテイン石灰採掘場で、アウストラロピテクス・アフカリヌスの頭蓋骨を発見。
「ミセス・プレス」と呼ばれる。

○1950年
南アフリカ中西部のスワートクランズの洞窟でパラントロプス・ロブストスの頭蓋骨の一部の化石を発見。

○1959年
タンザニアのオルドヴァイ渓谷でパラントロプス・ボイセイの頭蓋骨の化石を発見。通称「ナックラッカーマン」。

○1969年
ケニアのクービフォラでパラントロプス・ボイセイの女性の頭蓋骨を発見。
同時代にホモ・エレクトスの化石も見つかり、同時代に生きていたことが証明された。

○1974年
エチオピアのアワッシュ川下流域で、アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の全身の40%程の女性の化石を発見。
「ルーシー」と名付けられる。
身長1.1m
体重29kg
25〜30歳
直立歩行
322〜318万年前

○1975年
ルーシーが発見された隣の丘で、アファレンシスの家族の13個体の化石を発見。通称「サイト333」と呼ばれる。

○1985年
ケニアの西トゥルカナでパラントロプス・エチオピクスの頭蓋骨の化石を発見。

○1992~1993年
エチオピアのアワッシュ川中流域からラミダス猿人の上顎部臼歯の化石を発見。翌年、歯列、顎骨片、腕の骨、後頭部など17点の化石を発見。
440万年前

○1994年
エチオピアのアワッシュ川中流域でラミダス猿人の全身骨格を発見
通称「アルディ」
450万年前

○1996年
エチオピアのアワッシュ川中流域でアウステラロピテクス・ガルヒの化石を発見。

○1997年
エチオピアのアワッシュ川中流域で、ラミダス猿人の亜種(カダッパ猿人)を発見。

○2000年
エチオピアの北東部で、アファレンシスの約3歳の女の子の完全な全身化石を発見。
「ルーシーの赤ちゃん」
332万年前

○2001年
アフリカのチャドで、サヘラントロプス・チャンデンシスの化石を発見。
700万年前

○2008年
南アフリカのマラバ地方の洞窟で、8〜13歳の少年と30歳前後の女性の化石を発見。
180万年前

○2016年
エチオピア北東部アファール地方のウォランソミルで、アウステラロピテクス・アナメンシスの完全な頭蓋骨を発見。
380万年前


【原人】

●ホモ・ハビリス
「器用なヒト」の意味

240万〜140万年前に存在
身長:135センチ
脳容量:700cc程
長い腕

アフリカ東部に留まる。
肉食獣のおこぼれを食べていた。
打製石器を使用したが、骨から骨髄を取り出すために用いた。
猿人と原人の中間的な位置付けであるが、ホモ属ではないという説もある。

●ホモ・ルドルフエンシス
190~170万年前


●ホモ・エレクトス
「直立するヒト」の意味

200万〜10万年前

ホモ・エレクトス(出アフリカ→ユーラシア→東アジア、東南アジア)
200万年前にアフリカで出現し、猿人(アウステラロピテクス・パラントロプス・ロブストス)と共存もしていた。180万年前頃に直立二足歩行でユーラシアに進出、80万年前頃に東アジア(北京原人)に到達、130〜90万年前には東南アジア(ジャワ原人)まで至る。20万年前には中東地域では絶滅。ジャワ島では12万〜11万年前に絶滅。

直立二足歩行
脳容量(750〜1200cc)
身長160〜170センチ
※フローレス原人は脳容量350cc、身長1m
石器の使用。狩猟。
体毛が薄く長距離を走れた。

・最古(南アフリカ)(200万年前)
・ホモ・エルガステル=トゥルカナ・ボーイ(ケニア)(160万年前)
・ホモ・ハイデルベルゲンシス(ハイデルベルク人)(ドイツ)(32万4千年〜27400年前)
→(ホモ・ハイデルベルゲンシスとホモ・ローデシエンシスは同種、ハイデルベルゲンシスはホモ・エレクトスでないとの異論もあり)
・ホモ・エレクトス・ペキネンシス(北京原人)(中国)(80万年前)
・ホモ・エレクトス・エレクトス(ジャワ原人)(インドネシア)
→サンギラン(130〜90万年前)、トリニール(100〜70万年前)、サンブンマチャン(30万年前)、ガンドン(10〜5万年前)
・ホモ・フローレシエンシス(フローレス原人)(インドネシア)(19〜5万年前)
・ホモ・ルゾネンシス(ルソン原人)(フィリピン)(5万年前)

●ホモ・ナレディ(南アフリカ)
33万5千年~23万6千年前
「星のヒト」の意味。
脳は小さく、肩と胴は類人猿のようで、別の部分は人間とほぼ変わらない。
松明を使用できたと思われる。
ホモ・サピエンスとは別系統のホモ属かも知れない。


●発見の歴史

○1891〜94年
ウジェーヌ・デュボワがジャワ島のソロ川中域のトリニールでジャワ原人の頭骨と大腿骨の化石を発見
100〜70万年前

○1907年
ドイツのハイデルベルク
マウエル村の砂採取場からハイデルベルク人(ホモ・ハイデルベルゲンシス)の下顎の化石を発見。
脳容量:1100〜1400cc
身長1.8m
60万〜40万年前(最新の研究2020年では32万4千年前~27400年前)
ホモ・エレクトスに該当するか議論がある

○1921年
南アフリカ近郊(ザンビア)のカブウェで、ホモ・ローデシエンシスの頭蓋骨を発見。
ホモ・ローデシエンシスは現在はホモ・ハイデルベルゲンシスと同定される。

○1929年、1966年
裴文中が中国北京市の周口店の森林で北京原人(ホモ・エレクトス・ペキネンシス)の十数人分の完全な頭蓋骨の化石を発見。標本は日中戦争の激化によりアメリカ輸送中に紛失した。その後、1966年に頭蓋骨破片2個と歯1本発見。
77〜23万年前
脳容量(1000cc)

○1931〜33年
ジャワ島ガンドン遺跡で、ジャワ原人の頭骨12個、脚2個発見
10〜5万年前

○1936〜41年
ジャワ島のサンギラン遺跡で100点以上のジャワ原人の化石発見
130〜90万年前
※150万年前とされたが修正された

○1959年(1964年発表)
タンザニアのオルドヴァイ渓谷でリーキー夫婦は、12歳の子供のホモ・ハビリスの化石、石器を発見。

○1972年
ケニアのトゥルカナ湖東岸で、ホモ・ルドルフエンシスの頭蓋骨の化石を発見。
190万年前

○1984年
アフリカ・ケニアのトゥルカナ湖畔
160万年前
ホモ・エレクトス(またはホモ・エルガステル)の全身骨格の化石発見。
「トゥルカナ・ボーイ」とも。
9歳程の男子、身長160センチ

○2000〜2005年
グルジア、ドマニシ遺跡
180万年前
ホモ・エレクトスに近い頭蓋骨(下顎も含む)の化石発見。

○1997年、2001年
ジャワ島のサンブンマチャンでジャワ原人の化石発見
子供の下顎の前歯1本(80万年前)
頭骨(30万年前)

○2003年
インドネシア・フローレス島
ホモ・フロレシエンシス
人骨は10〜6万年前。石器は19~5万年前。
洞窟の中にフローレス原人の骨7体と象(ステゴドン)の骨、石器を発見。

脳容量(380cc)、身長1m。小型である。

○2013年
南アフリカのライジング・スター洞窟でホモ・ナレディの15体分の化石(1550個)を発見。
33万5千年~23万6千年前

○2015年
南アフリカのドリモーレン採掘場
200万年前
ホモ・エレクトスの頭骨の化石と、アウストラロピテクス・パラントロプス・ロブストスの化石発見。
200万年前、原人と猿人は南アフリカで共存していたことが判明。

○2019年
フィリピン・ルソン島
5万年以上前
カラオ洞窟のホモ・ルゾネンシス(ルソン原人)の7本の骨と小さな骨の化石を発見


【旧人】

●ネアンデルタール人
ホモ・ネアンデルターレンシス

77〜55万年前、ホモ・サピエンスの共通祖先(ホモ・エレクトス)から分岐。

47〜4万年前(ヨーロッパ大陸中心)に存在

脳容量1200〜1800cc(ホモ・サピエンスの平均1450ccより大きい)
身長165センチ

DNA分析により、6万年前に中東地域でホモ・サピエンスと交配していたことが判明。現生人類はネアンデルタール人の遺伝子を1.8〜2.6%受け継いでいる。また、アフリカ人も同様に受け継いでいることが判明した。

ホモ・サピエンスに独特の言語遺伝子(FOXP2)の配列が、ネアンデルタール人にもあることが判明した。

石器(狩猟用と動物解体用)、左右対称の手斧、槍を使用し、火を使用していた。
洞窟で暮らし、埋葬をして花を添えた形跡もある(異論あり)。
洞窟の壁画を描いた。(スペイン北東部ラパシエガ洞窟、西部マルトラビエソ洞窟、南部アルダレス洞窟の壁画は6万4千年前のもの)。
服飾、食人、家畜の文化もあった可能性もある(異論あり)。

●デルソワ人
4万1千年前
シベリア南部で発見
現生人類はデルソワ人の遺伝子を受け継いでいる。特にメラネシア人の遺伝子の4〜6%はデルソワ人由来である。
47万〜38万年前にネアンデルタール人から分岐。

●発見の歴史

○1829年
ベルギーのアンジス
子供の頭骨を発見

○1848年
スペイン南端のジブラルタル
女性の頭骨を発見

○1856年 ドイツのネアンデル谷のフェルトホッファー洞窟で、石灰岩の採掘作業中に、ネアンデルタール人の化石発見

○1908年
フランスのラ・シャペローサンの洞窟でネアンデルタール人の老人の完全骨格を発見
5万年前
死体が埋葬された証拠がある。

○1929〜1933年
イスラエルのカルメル山のナハル・メアロットの洞窟群で、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの中間的な骨を発見

○1957〜1961年
イラクのシャニダール洞窟
ネアンデルタール人の男性と女性、子どもの計10人の部分的な骨、石器、ヤギやカメの骨を発見

シャニダール1号は生涯複数の傷を負いながら治療によって生き延びた。

シャニダール4号の遺体の周囲に大量の花粉が付着していたことから、遺体に花を添えた可能性がある。

○2006〜2007年
スペインのシマ・デ・ラス・パラモス遺跡
ネアンデルタール人の関節で繋がった人骨を発見

○2008年
ロシアの西シベリアのアルタイ山脈のデニソワ洞窟で、5〜7歳の女の子の小指の骨の断片を発見
4万1千年前

○2009年
ネアンデルタール人の全ゲノム情報が解析された。

○2010年
スペインのコバ・フォラダ遺跡
ネアンデルタール人の関節の繋がった人骨を発見

○2020年
イラクのシャニダール洞窟
ネアンデルタール人の関節の繋がった人骨を発見
シャニダールZ
頭のそばに石が置いてあった。

【新人】

●ホモ・サピエンス(現生人類)
「賢いヒト」の意味。

ホモ=ヒト科(賢いの意味)
サピエンス=ヒト属

40万年前〜現代
脳容量(1400cc)

40万年前に、ネアンデルタール人との共通祖先(ホモ・エレクトス)から分岐した。

ホモ・サピエンスの一部は33〜30万年前にモロッコ、21万年前にギリシャ、18万5千年前にイスラエルへ進出している。

●ホモ・サピエンス・イダルトゥ(ヘルト人)
「年長者」の意味
16万年前エチオピアに存在

●クロマニヨン人
6万年前、中東でネアンデルタール人と交配
4万〜1万年前、ヨーロッパへ進出
身長180センチ

2万年前、フランスのラスコーの洞窟壁画が残っている。
1万8500年〜1万4000年頃、スペインのアルタミラ洞窟の壁画が残っている。

投槍によって狩りをしていたが、
1万8千年前投槍器(アトラトル)を発明、
1万5千年前弓矢を発明した。
現代のヨーロッパ人の祖先の一つ。

ネアンデルタール人よりひ弱であったが、
宗教を信じることにより結束力を固め、形成逆転した。

●発見の歴史

○1930年代から
エチオピア南部のオモ川で、
アウステラロピテクス・エチオピクス
アウストラロピテクス・アフカリヌス
アウステラロピテクス・アファレンシス
ホモ・エレクトス
ホモ・ハビリス
ホモ・サピエンス
の化石、
ホモ・ハビリスが使用した最古の打製石器
が発見される。

○1856年
南フランスのクロマニヨン洞窟で鉄道工事に際して5体のクロマニヨン人の化石発見。

○1960年代
モロッコのジェベル・イルード遺跡からホモ・サピエンスの化石を発見。最近の再鑑定で33万〜30万年前と判明。

○1970年代
ギリシャのアピディマ洞窟で、2つの頭蓋骨の化石を発見。
一体は17万年前のネアンデルタール人のもので、もう一体は21万年前のホモ・サピエンスのものだった。

○1980年代末
「アフリカ起源説」
世界中の人類は全て同じ共通祖先(ホモ・サピエンス)を待つ。ミトコンドリアDNAを調査し母系を辿ると一人の女性(ミトコンドリア・イヴ)行き着くことから、「多地域進化説」は後退する。16万年前。

○1997年
エチオピアのアワッシュ川中流域のヘルト・ボウリで、ヘルト人の頭蓋骨3体の化石を発見。
16万年前

○2002年
イスラエルのミスリヤ洞窟で、18万5千年前のホモ・サピエンスの化石を発見。

【人類の進化の歴史】

【霊長目】
霊長目からアビダス類とオモミス類が分岐。
アビダス類は曲鼻猿類に分岐し、さらにキツネザル目とロリス下目に分岐。
オモミス類は直鼻猿類に分岐し、さらにメガネザル科と真猿類に分岐。
直鼻猿類の系譜はビタミンCを体内で合成する酵素を失った。
真猿類は広鼻猿類(新世界猿)と狭鼻猿類に分岐。
狭鼻猿類がヒト科の祖先となる。
(狭鼻猿類は、類人猿、ヒト科、以外は旧世界猿と呼ぶ)。
その後、テナガザルの祖先、オラウータンの祖先、ゴリラの祖先、チンパンジーなどの類人猿の祖先を経て猿人へと至る。


●プルガトリウス(最古の霊長目)
6500万年前

●ノタルクトゥス(アビダス類→曲鼻猿類へ)
5500万年前

●ネクロレムール(オモミス類)
5500年前

●エジプトピテクス(狭鼻猿類の祖先)
3800万年前

【類人猿】
●プロコンスル(最古の類人猿)
2000万〜1700万年前

【猿人】
700万~680万年前(チャド)
●サヘラントロプス・チャデンシス
700万年前にチンパンジーやボノボの共通祖先から分岐したヒトの祖先か。異論もある。

ミッシングリンク

●オロリン・トゥゲネンシス
610万〜580万年前
アウステラロピテクスより現生人類に近い遺伝子を持つ。

580万〜520万年前(エチオピア)
●アルディピテクス・ラミダス・カダッパ(カダッパ猿人)
直立歩行

ミッシングリンク

450万年前(エチオピア)
●アルディピテクス・ラミダス(ラミダス猿人)
(愛称:アルディ)
直立歩行

ミッシングリンク

420万〜390年前(エチオピア)
●アウステラロピテクス・アナメンシス

390〜290万年前(エチオピア)
●アウステラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)
愛称:「ルーシー」、「ルーシーの赤ちゃん」
直立歩行、石器は使えない

280〜250万年前(エチオピア)
●アウステラロピテクス・アフカリヌス
ここからパラントロプス(非人間の祖先/頑丈型)と、ホモ・ハビリス(人間の祖先/非頑丈型)に分岐する。またアウステラロピテクス・セディバ(195万年~178万年前)にも分岐したと思われる。

【【●パラントロプス(頑丈型)270万~130万年前
パラントロプスはホモ・サピエンスの直系ではない。
エチオピクス、ボイセイ、ロブストスの三種類が発見されている。

270万~230万年年前(ケニア)
○アウステラロピテクス・パラントロプス・エチオピクス
ケニア

230万~130万年前(タンザニア、ケニア)
○アウステラロピテクス・パラントロプス・ボイセイ
ホモ・エレクトスと共存していた。

200万~150万年前(南アフリカ)
○アウステラロピテクス・パラントロプス・ロブストス】】

(アウステラロピテクス・アファレンシス)

ミッシングリンク

250万年前(エチオピア)
●アウストラロピテクス・ガルヒ(異論あり)
石器を使用していた可能性がある。
ホモ属の直接子孫(ミッシングリンクを埋める存在)だとされているが、断定はできない。

【原人】
240万〜140万年前
●ホモ・ハビリス(アフリカ東部に留まる)
打製石器を使用。猿人と原人の中間的存在。

(190万年~170万年前
●ホモ・ルドルフエンシス)

200万〜10万年前
●ホモ・エレクトス(出アフリカ→ユーラシア→東アジア、東南アジア)
200万年前にアフリカで出現し、猿人(アウステラロピテクス・パラントロプス・ロブストス)と共存もしていた。180万年前頃に直立二足歩行でユーラシアに進出、80万年前頃に東アジア(北京原人)に到達、130〜90万年前には東南アジア(ジャワ原人)まで至る。20万年前には中東地域では絶滅。ジャワ島では12万〜11万年前に絶滅。
・最古(南アフリカ)(200万年前)
・ホモ・エルガステル=トゥルカナ・ボーイ(ケニア)(160万年前)
・ホモ・ハイデルベルゲンシス(ハイデルベルク人)(ドイツ)(32万4千年〜27400年前)
→(ホモ・ハイデルベルゲンシスとホモ・ローデシエンシスは同種、ハイデルベルゲンシスはホモ・エレクトスでないとの異論もあり)
・ホモ・エレクトス・ペキネンシス(北京原人)(中国)(80万年前)
・ホモ・エレクトス・エレクトス(ジャワ原人)(インドネシア)
→サンギラン(130〜90万年前)、トリニール(100〜70万年前)、サンブンマチャン(30万年前)、ガンドン(10〜5万年前)
・ホモ・フローレシエンシス(フローレス原人)(インドネシア)(19〜5万年前)
・ホモ・ルゾネンシス(ルソン原人)(フィリピン)(5万年前)

33万5千年~23万6千年前(南アフリカ)
●ホモ・ナレディ
※ホモ・サピエンスとは別系統に分岐した種の可能性。

32万4千年〜27400年前
●ホモ・ハイデルベルゲンシス(ハイデルベルク人)(ヨーロッパ)

(ホモ・エレクトス)

【旧人】
(77万〜55万年)〜4万年前
●ネアンデルタール人(ヨーロッパ中心)
47万年前からヨーロッパに存在。

・6万4千年前、ネアンデルタール人、スペイン北東部ラパシエガ洞窟、西部マルトラビエソ洞窟、南部アルダレス洞窟の壁画。

●デルソワ人(47万〜38万年前にネアンデルタール人から分岐)(ロシア→アジア)(4万1千年前)

(ホモ・エレクトス)

【新人】
40万年前〜現在
●ホモ・サピエンス
40万年前ネアンデルタール人との共通祖先(ホモ・エレクトス)から分岐。
ホモ・サピエンスの一部は33〜30万年前にモロッコ、21万年前にギリシャ、18万5千年前にイスラエルに進出している。
・ホモ・サピエンス・イダルトゥ(ヘルト人)(16万年前)
・ミトコンドリア・イヴ(16万年前)→現生人類の母
・クロマニヨン人、6万年前に出アフリカし、中東でネアンデルタール人と交配する。
クロマニヨン人、5万年前に東アジアへ進出。この時期に東アジアのホモ・エレクトスは絶滅する。
・クロマニヨン人、4万〜1万年前にヨーロッパへ進出。この時期にネアンデルタール人は絶滅する。
・4万年頃、ホモ・サピエンスが唯一の人類種になる。

・2万3千年前、イスラエル地方で麦などの農耕が始まる。

・2万年前、クロマニヨン人、フランスのラスコーの洞窟壁画。
・1万8500年〜1万4000年前頃、クロマニヨン人、スペインのアルタミラ洞窟の壁画。
・クロマニヨン人、1万8千年前投槍器(アトラトル)を発明、1万5千年前弓矢を発明。

・1万2500年前、ナトゥーフ文化。イスラエルからシリアにかけて定住、農耕が始まる。
・1万年前、メソポタミア地域で農耕と牧畜が始まる。

【自然人類学】

●学術的な分類
・ホミニド
類人猿、猿人、原人、旧人、新人
・ホミニン
猿人、原人、旧人、新人
・ホモ
原人、旧人、新人

●一般的な分類
類人猿→猿人→原人→旧人→新人

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