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NFTのブロックチェーンの規格ってどんなのがある?

今回はNFT(非代替性トークン)でよく使われているブロックチェーンネットワークについて紹介していきます。まだNFTが何かわからない場合はこちらからNFTについて学べます。

イーサリウム(Ethereum)

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今の世の中で一番人気なNFT規格がイーサリウムのERC-721やERC-1155基準です。暗号通貨であるイーサリウムの規格はERC-20であり、代替性トークンです。それに比べてERC-721規格は唯一無二のトークンを発行することができます。ERC-1155はERC-721とERC-20が組み合わせったような規格で、NFTトークンにエディションをもたせることができます。なので、唯一無二にはなりませんが、一つのNFTを複数の人に売ることができます。それぞれの数を制限することで、トレーディングカードゲームのレアリティみたいに、珍しいNFTから誰もが持っているNFTという形にできるので、パック売りなどで使われる規格です。

イーサリウムのメリット:

イーサリウムはNFT市場のオープンマーケットで一番人気で、多くのウェレットも対応しているので、参入コストが低く、素人でもOpenSeaなどのマーケットで簡単に自分の作品をNFT化してオークションを始めたり販売できます。また、銀行などの中央型金融ではなく、分散型金融を使っているため、透明性や利便性が向上すると期待されています。

イーサリウムのデメリット:

こちらの記事でも紹介していますが、イーサリウムはProof of Workを使いトランザクションの認証をしているため、トランザクションのたびにマシンパワーが必要であり、カーボンフットプリント量が高く、環境問題が大きいです。また、人気なイーサリウムでもあるので、2021年5月現在はガス代が高い傾向が強く、高額なアート作品などではないと気軽にNFTをオークションや売りに出せないです。

ポリゴン(Polygon -MATIC-)

ポリゴンはもともとMATIC)という名前で取引されていたイーサリウム系のブロックチェーンです。ポリゴンが最近注目されている理由は「レイヤー2」を使っていて、すでに存在しているブロックチェーンにかぶせるようにして新しいプロトコールを付け足すことで、トランザクションのスピードなどの解決に良いとされています。

バイナンス(Binance)

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バイナンスは2021年6月からバイナンスNFTを始めると発表しています。バイナンス・スマート・チェーン(BSC)はイーサリウムからフォークされ、イーサリウムでは課題となっているトランザクション代(ガス代)やトランザクションスピードが改善され、現在かなり注目されているブロックチェーンです。規格もイーサリウムと似ており、BSC暗号通貨はBEP-20トークン、NFT規格はBEP-721やBEP-1155が使われており、ERC-721とERC-1155とできることは殆ど変わりません。

バイナンスのメリット:

バイナンスの大きなメリットがトランザクション方法です。BSCでは、Proof of Staked Authority(PoSA)という方法が使われており、Proof of Stake と Proof of Authorityを組み合わせたものが使われており、BSCで高額ステークをしてる21人の人が選ばれ、トランザクションの認証をします。Proof of Workと比べてマシンパワーを必要としないので、カーボンプリントの少ないトランザクションが可能です。

バイナンスのデメリット:

2021年5月現在のバイナンスの一番大きなデメリットはまだしっかりとしたNFTマーケットプレイスがオープンしてないことです。イーサリウムよりトランザクション代が安くなると注目されていますが、始まるまではどんなものになるかわかりません。また、バイナンス・スマート・チェーンがイーサリウムのフォークにより作られたので、イーサリウムの二番煎じと言われ、一部のユーザーの評価は良くありません。バイナンスのメリットでもあるProof of Staked Authority(PoSA)は完全な分散型金融ではなく、中央型金融要素も取り組んでいるため、ブロックチェーンのメリットである分散型金融が十分に発揮されないのではないかという懸念もあるみたいです。

フロー(FLOW)

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現在イーサリウムで取引されているNFTのクリプトキティを開発したチームが考案した新しいブロックチェーン。NFTの最大市場であるNBATopShotなどにも使われているブロックチェーンで、クリプトキティも将来的にフロー・ブロックチェーンに切り替わると発表しています。

フロー(FLOW)のメリット:

NBATopShotなどの成功例も存在し、これからもNFLなどのメジャーなスポーツが参加する可能性が高いので、どんどん注目され始める可能性が高いです。またProof of Stakeを採用しており、環境問題を解決しながらも安価なトランザクション代と分散型金融を実現しているためブロックチェーンの利点を最大限に使っています。

フロー(FLOW)のデメリット:

まず1つ大きなデメリットは有名なFLOW NFTが使えるオープンマーケットがまだ存在しないことです。一応、こちらの記事ではOpenSeaでFLOW NFTが取引できるようになるとは書かれていますが、いつになるかはまだ発表されていません。

新しいNFT用に作られたブロックチェーンであるため、FLOW暗号トークンを取引できる市場が少ないのも気になります。最後に、現在フローで疲れている技術と似たイーサリウム2.0というProof of Stakeを使ったイーサリウムが2021年の年末までに出ると言われており、イーサリウム2.0にユーザーを取られてしまう可能性もあるかと思います。

テゾス(Tezos)

テゾスについてはまだ情報が少なく、Proof of Stakeを使用したブロックチェーンであるということ以外はまだ調べらていません。しかし、こちらの記事のように、F1界隈で注目されているみたいで、これから先、NBATopShotみたいな成功例が出てくる可能性もありますね。


*このnoteでの内容は私が調べたものを私なりの理解でまとめているので、誤った情報や勘違いなどが含まれる可能性もありますので、もし詳しい方がいましたらコメントで指摘してください。







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