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自分に優しくできたある日の話。


昼下がり、やっと立ち上がれた私は窓を開けました。

ここ数日とんでもない痛みとだるさで調子が悪く
午前中は寝たきりの状態が続いていたから。


そのせいか、
机にはコンビニの袋と枕元にはペットボトルが転がっていた。
その光景を見るだけで頭痛が悪化しそうに思う。

やってることと思ってることにギャップしかない。
理想と現実はこんなにも違うのだろうか・・・

そんなことばかりが頭に浮かんでは消える。
日に日に自分が駄目になっているように感じてしまった。


生ぬるい風とともに車の音が聞こえる。
それでも通勤ピーク時に比べると少し車の量が少なくて
気持ち静かな気がした。

この街は夜と朝が元気なところだからか、
昼間の静けさが妙に落ち着いたのです。


だからかもしれないし、
もしくはこの生活から脱却したいと心底では思っていたからか
静かにゴミ袋を片手にしていた。


一つ、また一つとゴミ袋に何かをいれるたび
余白の生まれてくる部屋の景色に心が落ち着いた。


その流れで洗濯をして、
溜まっていた洗い物を終えてお湯を沸かした。
ベットリとした汚れがとれるたび
心にこびりついていたおもりを少し軽くなった。


外に出るとランチ営業を終えた店が増えだした。
でも、いいんだ。

今日はスパイスカレーを久しぶりに作りたいと思ったから。

炒めたり煮込んだり、
その日の気分で調合したスパイスで作るカレー。
分量量ってないから2度同じ味はできない。

美味しくできたらいいな~と思う。

いろんなものをごちゃまぜにしたって、
いろんな扱いをしたって

美味しくできたらそれでいい気がする。
私が良いと思うからそれでいいんだよね。


2度同じ日は過ごせないけれど、
楽しいと思える日をすごしたらいいよ。って
今日の自分に言われた気がする。


自分に丁寧にするのも悪くない。








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