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今度は小物DIY~スクリーン印刷にTRY!

連投をお許し下さい。

直前の告知ですが、今週末、岐阜県大垣市ソフトピアジャパンで開催されるOgaki Mini Maker Faireに出展します。「Sanchai2208」という名前でエントリーしています。ものづくりはまだ初心者ですので、展示は大したことありませんが、当日ご来場の方は是非お声かけ下さい。

子どもが小さかった頃は家族を放ったらかしにして私が1人で何かをやっているとあまりいい顔をしなかった妻も、この日は「1人じゃ大変でしょ!」と言って、わざわざ東京から来て店番を手伝ってくれることになっています。私の実家は大垣市から近いので、メイカーフェア初日が終わったら、夫婦で池田温泉にでも行こうかという話をしています。

さて、せっかくお祭りに参加するんだから、ユニフォームでも作ろうかとふと思い付きました。ペアのTシャツです。外注も一案ですが、なにせ2枚しか使わないので、外注も大変で、時間的猶予もそれほどありません。

だったら無地のTシャツをユニクロで購入してきて、これにワンポイントをスクリーン印刷して済ますことにしました。

たまたま、雑誌「大人の科学」のシルク印刷特集号(2022年12月)が、付録のキットともども私の手元にありました。2023年4月、東京・市ヶ谷の「市谷の杜・本と活字館」を訪れた際、ミュージアムショップで見かけて、店員さんにおだてられて(笑)購入したもので、当時駐在していたブータンにも持って行って余暇でやってみようと考えていましたが、結局そんな機会は訪れませんでした。

いつもそうですがものづくりのいちばん難しいのは「何を作るか」という最初のアイデア出しの部分だと還暦過ぎたオジサンの私は思っています。よしんばスクリーン印刷が必要になるようなシーンがあったとして、どんなデザインで刷ったらいいのか考えるのは結構時間がかかります。ブータン駐在当時、私はあまり2D描画に重きを置いた活動をしていなかったので、IllustratorやCorelDRAWは操作方法を少しかじった程度です。そこからデザインを考えるとなると、思考停止を起こしました。

しかし、今回に限っては、ファブアカデミー受講中に自分用のロゴとしてIllustratorでデザインし、よく使っていた「山」のマークを取りあえず使用すればいいし、これに「Sanchai2208」とレターを一緒にプリントすれば、ワンポイントとしては十分事足ります。

やり方は、「大人の科学」のサイトにあるYouTube動画をそのまま踏襲しました。やり方自体はいたってシンプルです。オジサンにとってボトルネックになるのは、川上のアイデア出しのところだとつくづく思います。

以下は、そのプロセスを納めた写真たちです。

生地選びから始まる。ふだん離れて暮らしているので、
妻とシャツの仕様をすりあわせるのは意外と大変だった
シルクスクリーンを、ピンと張れるまで枠に押し込む
原画を下敷きに、シルクスクリーンの上から鉛筆で輪郭をなぞる
うまく輪郭なぞれたかな?
次にメルトインクを準備
鉛筆で描いた輪郭の内側をメルトインクの付いた細筆で塗りつぶす。
網の目が透けて見えなくなるくらい、念入りに塗りつぶす
メルトインクが乾いたら、リキッドマスクを塗りたくる。
これが乾いた後、写真にはないが、メルトインクを水で洗い流す。
残念ながら目詰まりした部分もあった
印刷対象部分周辺を、マスキングテープで覆う。
本当は裏側からやった方がよかった
シルクスクリーンが乾いたら、印刷開始
インクをスクリーンにたっぷり乗せ、スキージーで広げる
ロングTシャツの古着でテスト
2着とも本格プリント。取りあえずは満足できる出来。
かすれ具合が手作り感を醸し出している(?)

う~ん、こうして見るとアディダスのロゴみたいだな…。

こうして取りあえずはメイカーフェア出展には間に合わせたシャツなのですが、反省点としてはやはりメルトインクが目詰まりを起こした箇所がいくつかあったことです。印刷がかすれた箇所がちょっと目立ちました。テスト印刷をしてみて、まあ今回はこれでいいかと思って本番プリントに臨みましたが。

この工程でデジタル要素があったとしたら、デザインをIllustratorで作ったところぐらいです。でも、過去に私はカッティングマシンで同じロゴのステッカーを作った経験があります。

ひょっとして、カッティングマシンでマットを切り出し、シルクスクリーンにそれを貼り付けた状態でリキッドマスクを塗布すれば、メルトインクを使う手法よりももっと簡単で、かつクリアなスクリーン印刷ができたのではないか―――終わってからそんなことを考えました。それこそ従来からのスクリーン印刷とデジタル要素の組み合わせになっていたことでしょう。

まだインクも残っているので、いつか試してみたいと思っています。

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