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キャンピングカーに知らない人が住み着いていた

日曜日の昼、ゴロゴロしていたところに驚きの知らせが届いた。

彼氏の父親
『僕のキャンピングカーにオクパス(不法占拠者)がいた!』

慌てて現場に向かうと、キャンピングカーはタバコ臭がきつく、食料品などが無くなっていた。

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オクパスはこの画像上部のベットを引き出して、寝ていたらしい。

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初めて義父のキャンピングカーを見た私は「オクパスに進入された割に綺麗じゃん」と思ったが、義父曰くぎっしり詰めていた保存食材や海外用変圧器等、即座に食べれるものや転売可能なものが無くなってしまったという。

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どうやらオクパスはこの窓に手を入れて鍵を開け侵入したらしい。

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匂いの素を少しでも減らすため、キャンピングカーの洗車場が設置されているガソリンスタンドへ向かった。向かう途中、窓全開でもトイレから匂ってくる汚物の匂いはたまらなくキツかった。

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この小さな扉から、汚物が詰められているボックスを出し、排水溝へ流していきます。

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カーペットの下に秘密兵器を隠していたため、高価なものは盗まれなかった。
不幸中の幸。

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スペインではオクパス(不法占拠)が問題になっています。

スペインには日本の『刑法(不動産略奪)第二百三十五の二 他人の不動産を侵奪した者は、十年以下の懲役に処する。』に値する法律がありません。

義父がキャンプに行こうと思ってキャンピングカーを見に行ったら、オクパスが寝てた。でも、義父を見たオクパスは慌てて逃げて行き、引き止めることもできなかったらしい。警察に被害届を出すものの、盗まれたものや保険が適用される可能性も低いから義父はガックリ…

バルセロナの旧市街ラバル地区でも、持ち主が分からない空き家も多数あるため、オクパスによって占拠されているところも多いとか。

オクパスに不動産を略奪されると裁判を起こさないといけなかったり、最低3年はかかるそう。

スペインの法律では、家を持っていないものが家を得る権利を保証しているため、オクパスを取締る法律がないのだとか。

つまり、不動産をオクパスに取られたら、お金も搾り取られるし、時間もかかるし最悪だと。

だから、スペインでは特にスペイン人がヴァケーションに行くちょっと前、7〜8月にセキュリティーサービスが物凄く売れるのだとか。特に今年は、コロナで外出制限があったこともあって、その間に不動産が略奪されるケースも多発。例年に比べセキュリティーサービスを提供している企業は儲かっているらしい。

このオクパス問題はスペインに限ったものではなく、南米でもよく問題になっている。私の母もペルーの家を誰かに不法占拠されない為に7個以上の監視カメラを設置して、専用のアプリで時間さへあれば、ずーっと監視してる。家の前を通る隣人や鳥たちを…

いや、もっと何とかならないのかね…
法律で取り締まるとか。これだけ、困っている人がいるんだから、オクパスの為に社会福祉住居施設を増やすとか。

露頭に迷う人が露頭に迷わないシステムとオクパス対策の法律があれば何とかなりそうだと思うんだけど、そんなに簡単なことじゃないんだろうな。

スペインでより良いシステムを構築するにはどうしたら良いんだろうね。

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