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お母さんみたいな母にならなくていい。


今日は母の日

いくつになっても

母は偉大。

どんな関係性でも

母というのは
自分形成において多大な影響を受けていますよね。


突然ですが
以前読んだこちらの本


私が母になって現在3年半

我が家の双子が
3歳になった昨年の秋頃
自分が子供たちとどう接していけばいいのか
わからなくなり悩んでおりました。

その前までの子育ては、
赤ちゃん育てという感じで、
二人分で大変ではあるが、
『お世話』で大変な感じだったのですが、

3歳くらいから
彼女達もメキメキと1人の人としての
意思、行動、言葉がでてきて、

1歳・2歳の時のいわゆる
なんでもかんでもイヤイヤ期とはまた違って


全ての行動1つ1つ
思うようにしたい
ならない
喚く!!! 
やりたい
出来ない
喚く!!!
ママとやりたい!!
ずっと見ててほしい!
待ってほしい!
ママと同じようにやりたい!
自分で全部やりたい!
手を出さないでほしい!
思うように出来ない!!
ママのせい!!

今こうして書いていると
そりゃまだ3歳なんだから
とは思うものの

とにかく
意思も感受性も強い我が家の2人

24時間付き合いきれずに
私も疲弊していって
本当に
イライライライラしている時期がありました。

頭ではダメだとわかっているのに、
自分の感情で
怒ってしまう。。。。。

の日々、、
抜け出せないループ

そんな日々が続き

それまでは出なかった言葉が。

『ママ嫌い!!怒ってばっかりで!!』
『ママ怒るのヤダ!!』
『いつもママは怒ってる!嫌い!!』

とばかり言われるようになり、、

怒ってない時でさえ、
朝起きてすぐにでも

『ママ、怒ってる?!ヤダ!』
と言われる始末

3歳にして、
育児迷子、、、

我が子なのに

自分がどう接していっていいのか
さっぱりわからなくなっていました。。。


話しても嚙み合わない
3歳の娘達相手に

嫌いならもういいから
話さないで。。
だったら1人で思うようにやってよ。。


と、心では思っていました。

こんな母になりたいんじゃないのに。。
なんでこんな接し方になってしまうのか。。


そんな時に本屋で目に止まったこの1冊


気づけば
即買いして
夢中で読んでいました。



目の前にいる子供は
子供時代の私

『インナーチャイルド』
という言葉を以前から知っていましたが

私には子供時代の母との関係に
癒す事なんてないと思ってきました。

母との確執なんてないし、

一生懸命育ててくれた母を
本当に尊敬しているし
立派に子育てをしてくれたことに
感謝しかありませんでした。


でも、
実は蓋をしている思いもあって

その感情を出すと
あんなに一生懸命育ててくれた母を
否定する事になる

感謝すべき母のしてくれた事に
そんな酷い思いをよくもてるわ。と、
自分も否定する思いがありました。


私の歳あたりの
アラフォー世代が受けてきた
昭和の子育ては


今のような
『自己肯定感』
なんて言葉はなかっただろうし、
『褒めて育てる。』
の概念もなかったことでしょう。

シンプルに

怒鳴られたり
怒られたり

時には、
げんこつやビンタをされたり


怒られて威圧で抑え、
大人の言うことを聞きなさい!!
というのは割と
日常にあったのではないでしょうか。

そして母達は
ただただ
真面目に
家族の為に

様々なタイプの父親をたて

人様に迷惑をかけない様に
節約し、慎ましく、貯金をし
普通の生活が1番と教えられ

こんな感じで
育てられてきた人が
多いのではないでしょうか?

細かくは
色々なタイプの母がいると思いますが、


昭和の母というのは

専業主婦の母にしろ
働く母にしろ

『自分』を見つめる事なんてなく

ただただ
子供のため
家族のために

生きてきたお母さんが
多いのではないでしょうか。

私の母もそんな1人で
本当に尊敬する母でした。

自分の時間を割いて
育ててくれた母に
沢山の愛を感じ
本当に感謝しかない


ただ、
子供心には

『もっとお母さん、
自分の好きな事したらいいのに。』

『もっと自分の人生を生きたらいいのに。』

と、思っていました。

末っ子だった私の事を
『この子が20歳になるまでは』と
母がよく言っていました。

母は
責任をもって育てなくては!!!
という思いだったのでしょうけど

私はいつもその言葉に対して

『自分がいなかったら、
お母さんはもっと
自分の時間を生きられるんじゃないか。』

『自分が子供だからダメなんだ。』

『早く、大人になって
お母さんを自由にしなくてはならないんだ。』

と、感じていました。

そしてまた、

『お母さんのように、
100%家族中心になれる覚悟ができてないと
子供を産んじゃダメだ!』
とも思っていました。

だから、
『あ、お母さんのようなお母さんに
ならなくてもいいんだ!』と、
自分の中に許可を出せるまで

子供を産めませんでした。

ずっと子供は産みたいと
思っていたにも関わらず

もっと『母』になる覚悟ができてからじゃないと、

お母さんのようなお母さんになれないと
責任を持てない

と強い制限をかけていました。

例えば
母に感謝する気持ちが沢山ある分

『お母さんのようになりたくない。』

と思うと、
母を否定しているような気持になったり

母のようになれない自分は

母になる責任がない

とか、

結婚が制限のあり不自由なもの

とか

もう、様々な概念を植え付けていたりしますよね。

母も一人の人間で、
自分の人生を自分で決めて生きている人

ただそれだけ。

母は、不幸でも、不自由でも、ない。

母が決めて生きてる自分の人生だから。

『私』が、
母になるために
『お母さん』と同じである必要なんてどこにもない。

自分のままで、『母』になっていい。

自分のままで『妻』になっていい。

自分の人生、自分の描く結婚をして『家族』をもっていい

育った環境で

結婚・家族・母 について

自分が固めてしまっている
概念って沢山あると思います。

母も一人の人間で、
自分の人生を自分で決めて生きている人

ただそれだけ。

と、
母がしてくれた子育てを否定する事ではない
ということを

受け入れてはじめて、

自分は自分のままでいい
と許可を出せるようになると思います。


そう、子供っていつだって

お母さんが大好きで
お母さんを否定したくない
じゃないですか。


ここからは少し本のネタバレにもなります。


子供は、
子供時代に
100%子供でいないとダメなんですって

子供には子供でいる権利がある

親の責任を背負う必要がない

子供が100%子供でいることを許可することが

親の責任だそうです。


子供時代の私は、
いつも子供でいる自分はダメ
早く自立できる大人にならなくちゃって
思っていました。

そこでね、

いったん、
子供時代の苦しみを(思いを)
自分で責任を持たずに

100%母のせいにする事が必要なんだそうです。

これって
えーーーー!!!!!

と思いました。

ただ、今は大人

大人になって
ずっと自分の人生の事を
親のせいにするのはダメ!

大人になって
自分の人生を自己責任として受け止めて
自立するために、
子供時代の思いを
一旦、母のせいに100%する
子供の自分が背負わなくていい思い

何も実際に母に対して伝える必要はないんです。

自分の心の中で
子供の自分が背負わなくていい思いを
全て母のせいにするんです。

子供時代の
子供の自分を
一旦100%子供でいていいんだと
自分が受け止めてあげることが大切なんだそうです。

これをして、
子供の自分を癒して
はじめて、
子供が100%子供でいれる

だから、
子供は何一つ悪くない
怒るママも悪くない


イライラして
子供が子供でいることを受け入れられないのは

子供時代の自分が
子供でいることを受け入れられずに

母の感情で怒られてきたから

母の感情のイライラは連鎖する

だから、今大人になった自分で

自分の子供時代の子供を

100%子供で入れる状況にして
受け止めてあげる

抱きしめてあげることが必要なんだそうです。

目の前にいる子供を
自分の子供時代に重ねて
受け止めてあげる
癒してあげる

私は
母に確執なんかないし、
感謝しかないと思っていたから
そこを見ることを無意識に避けていました。

子供時代に
背負わなくていい
抱えた重みを一旦降ろす必要があったのです。

子供時代の自分を100%の子供として開放しよう

抱きしめよう

とおもえたら、


自分の中で目の前にいる我が子の3歳児の姿に

愛しさしか感じなくなりました。

そして、子供らしく愚図っている姿も

子供時代の自分と重ねられるようになってから

寛大な気持ちでいられ、
感情的に怒ることがなくなり

『ママ嫌い!怒らないで!』
といわれることがなくなりました。


自分の中で、
もし、なにか感情があるのであれば

それをちゃんと見てあげてください。

自分と母は違っていい。

子供でいられなかった
子供時代の自分が背負った感情は
母のせいにして母に返していい。
100%子供になっていい。

どんな感情をもっても
母に悪いなんて思わなくていいです。


それは母になって初めて知りました。


母というもは、見返りなんて求めてないです。

産まれてきてくれた瞬間に

最大のプレゼントをもらってるってことは

母は知っているから。

どんな感情も母のせいにしてください。

我が家の3歳の娘たち

『もぉ~~~!!!! ママのせいでしょ!!!』

っていって、ぷりぷり怒って拗ねて泣いてます。

そうやって、
自分の感情に
折り合いをつけているところを
見守っていきたいです。


母の日

私を母にしてくれた子供たち ありがとう。

お母さん 私を産んで育ててくれてありがとう。

今、生命ある全ての皆さん

様々な人生であるとは思いますが

宿った時、育んだ時、生まれた時、そこには確実に

あなたが産まれてきてくれたことでの
最大の愛を受け取った母がいます♡



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