学芸員にはなれなくても
子育ての風景
勉強
自分が博物館展示実習を終えてから何年か後
同じ展示実習を今度は見学に行った時の事。
ちょとヒマそうだったので学生さんと展示作業の話をしたのだが
「学芸員の勉強をして資格を取っても求人が少なすぎて」
「だから勉強しても意味が無いかな、って」
いやいやいやいや…!
この、モノを展示して見てもらうってさ
どうすれば見てわかりやすいかな、ってね
リアルなモノと場を作ってさ
ちゃんと目を引くようにディスプレイするとか
なるべく短い言葉で内容を伝えるとか
どうすれば色々な人が見に来てくれるかとか
あと、モノを借りに行くとか返しに行くとかで
連絡を取ったりお礼を伝えたり
資材を購入するのに色々の手続きをするのも・搬入搬出の段取りをするのも
予算内でどうするとかモノの適切な扱いも記録の取り方残し方も
これってみんな社会に出て仕事をするときにやることだと思うよ
学芸員は雑芸員だって先生言ってるでしょ?
で、自分はコレが専門ですって言えるくらいに勉強して・考えるワケよ
ここでやってることって実は仕事の基本だと思うよ
そんなことを思いつくままに伝えていると
聞いていた学生さんの顔が段々元気に明るくなっていって
しまいにはやる気満々の笑顔になっていた。
あの学生さん元気で働いているだろうか。
もういい年だろうなあ。
学芸員になれたかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?