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読んでもらうための字

勉強

文字は、情報を乗せて受け渡すための道具だ。
だから、誰が読んでも同じ字に読めなくては文字通り意味が無い。
それどころか、困る。
「AかBなの?それともAやBなの?」
「オレ的には「か」ですけど。」
「これ、お前が読むんじゃないだろ!」
「か」と「や」は崩れると見分けがつかない。

学生にレポートを手書きで提出させる際に
「レポートは人に読んでもらうものです。」
「だから、薄すぎる字や小さすぎる字はやめてください。」
と言っていた先生がいたが、これは実にその通りだと思う。

今どき手書きするのは履歴書くらいだと思うが
美しい文字というよりも
まずは丁寧に・間違わないで・楷書で書くことを大事にしてほしい。
文字を書くのは、自分も含めて誰かが読むためだ。
だから、文字を書くときには
これは誰かに読んでもらうものだと思って書いて欲しい。
そうすれば少なくとも「汚い」字は書けなくなるはずだ。
ヘタでも丁寧に書かれた字は汚くならない。
あとは練習すべし。
思うようなスピードで読める字を書くには強い手が必要だから。

「あら、達筆!すごーい!で、何て書いてあるの?」

そういえば子どもが小学校の時
かなりのクセ字を書く先生がいらして
読めない子が困っていたな。
低学年にアレは無理。
「だけどさすがに言えないわよお」
というお母さん方を尻目に
「子ども達が読みづらくて困っています」
と言いに行ったら、「少しの間」教科書通りの字になっていた。