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中学生の企画展示

子育ての風景
勉強

中学2年の文化祭。
当時天文部にいた私は文化祭の展示発表で
「星占い」を企画した。
文科系のクラブはそれぞれ教室を一つずつ展示発表に使えた。
天文部というと、自分のような変り種は別として
なかなか女子の見学者が来なかったので
女子が大好きな「星占い」で引きつけてやろうと思ったのだ。
もちろん、男子部員たちはうさん臭そうな顔をした。
うむ、当然だ。
占いは科学ではない。
しかし、このままでは例年通り
全校生徒の半分を占める女子が来てくれない。
来てくれなければ、天文部の面白さも魅力も見せられないではないか。
蠍座やおとめ座などの実際の位置、形はもちろん
星座の中に迷い込んでくる惑星のハナシなどなど
天文部ならではの面白いネタも精一杯盛り込んだ。

予想通り大半の女子は
「占い」の部分にだけ強い興味を示したが
多分、何人かはそのほかの展示も見てくれた、はずだ。

そうだ、確か男子部員が総力をあげて
プラネタリウムを制作したのもその年だったと思う。
一枚のベニヤ板に穴をあけて豆電球を取り付け
「技術」の時間に習ったロータリースイッチで星座を一つずつ光らせた。
プラネタリウムの「上映」は夕焼け空から始まる。
板の右端にのこぎりで切れ目を入れて開いた隙間から
懐中電灯で照らして作った夕焼けが目に残っている。

これで星座がどういう風に見えて
大昔からどういう風にとらえられていたのか
改めて面白く見てくれたのじゃないか。
星座は天文の分野に興味を持つ大きなきっかけで
それをさらに面白そうに演出したのが星占いの企画だった。
今から考えると中学生としてはナカナカの企画だったのじゃあるまいか。
14歳の自分をほめてやりたい。

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