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#134.【《犬と子供を考える①》見落としてない?犬たちのSOS】

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

前回までは横浜市の【災害時ペット対策ガイドライン】より
「ペットの防災」についてシリーズでお話しました。

前回のお話はこちら👇

最近、犬が自宅から脱走し、沢山の子供や大人、
ほかの犬を咬んでしまうという大きな事件がありましたね。。。

愛犬家の皆さんにも、小さなお子さんをお持ちの皆さんにも
ショッキングな出来事だったと思います。

実は「犬と子供」は私も前々から、
テーマに取り上げている話題でもあり
私自身も未就学児と小学生の母でもあります。

そんな中、

「子育て・犬育て」は
特に共通するテーマもあり、まったく違う場合もあります。


そして、実際

「子供が犬に咬まれる」
「犬が子供の言うことを聞かない」


といったご相談はよく寄せられるものです。

今回からしばらく、私なりの

「犬と子供を考える」をテーマ

に色々な角度からお話してみようと思います。

私は数年ぶりに会う中高時代の友人とその子供たちと一緒に、
広い公園で遊ぶ機会がありました。

お天気はあまりよくなかったのですが、
沢山の子供連れや犬連れが楽しんでいました。

息子が見えるところにあるトイレにいったのですが、
なかなか戻ってきません。

私は娘と一緒に、トイレまで見に行ったのですが、
息子はその隣にある東屋のベンチに座っている
おばあさんと話しをしていました。

どうやら、おばあさんが連れているワンちゃんと遊んでいたようです。

私の姿を見つけると、
「かーさん、このわんちゃん、すごく人懐こいんだよ!
触って、ってすりすりしてくるんだよ」
と嬉しそうに顔を上げて言いました。

おばあさんは私に
「あら、お母さん?いい子だねえ。うちの犬も気に入っちゃったみたいだよ。」とニコニコ話しかけてくれました。

ワンちゃんは少し年齢が上の小型犬さんでした。

私と娘の姿を見るとしっぽを降ってこちらを見てきます。

私は息子の後ろにしゃがんで、
「お邪魔してすみません、息子がありがとうございます。」
と飼主さんにご挨拶をしました。

私はワンちゃんを連れている方に対して、
必ず飼主さんに先にご挨拶します。



飼主さんと顔を合わせて和やかに話をすることで、
犬の警戒心が和らぎ、
「初対面の人に直視される」犬の緊張感も少しほぐれるからです。

すると、ワンちゃんはすぐに私の匂いを嗅ぎにちかづいてくれたので、
そっと手を匂いをかがせるように、
その子の顔の下に出しました。

それを見ていた娘は私の前にグイっと出てきて、
「こんにちは!」と挨拶。

私は娘に、私の隣でしゃがむように伝えました。

「ああ、大丈夫大丈夫。うちの子は犬も子供も人もだいすきだから」
とおばあさん。

・・・と、ここまではとても良い雰囲気で進んだと思います。

そして問題はここから。

この時、シチュエーションとしては、

ベンチに座っているおばあさん。

リードにつながれた小型犬。

一番左に息子。
息子の少し後ろに私。
私の右隣に娘。

私たちはみんな、しゃがんでいる状態です。

ここで、ワンちゃんの様子を注意してみると・・・・

ワンちゃんは息子や私には愛想よく舐めたり、
身体をこすりつけて「撫でて」という仕草でしたが
娘には少し匂いを嗅いだだけで、息子の方に戻りました。

私は少し観察していたのですが、
そのワンちゃんは息子には確かに、
シンパシーを感じていたようです。

ですが、娘には・・・・なぜかあまり積極的ではありませんでした。


少しすると、
ワンちゃんが座っている飼主さんの脚に
自分の前脚をかけるしぐさをしてきました。

それを見て私は
「もう失礼しよう。ありがとうございました」
と言ってその場を去ろうとしたのですが

娘は「まだワンちゃんにさわりたい」と駄々をこねます。

おばあさんはニコニコしながら
「平気よ、うちの子は子ども大好きだから」

といいますが、

私は明らかにワンちゃんがもう嫌がっているなと感じたので、


子どもたちを説得し、早々にその場を離れました。

さて、私が「もう嫌がっているな」と感じたのは、ワンちゃんの態度です。

ワンちゃんが座っている飼い主さんの足に
前脚をかけるしぐさをしはじめたとき。

これは

「もうこのシチュエーションは嫌だよ。どうにかしてよ。抱っこしてよ」

ということです。

飼主さんはあまり気づかれていらっしゃらなかったようでしたが、
こういうシチュエーションは非常に良くあると思います。

犬は明らかに、飼主さんにSOSを出しています。

この時に、飼主さんが犬のSOSを正しく読み取っていかないと、
子どもに対してのイメージも悪くなるし、
飼主さんに対する犬の信頼度も下がります。

もう少し早く、
私もこの場を立ち去ることをすればよかったな、
と反省したのですが、
息子には積極性を見せていたので、様子を見てしまいました。

息子には積極性を見せていたワンちゃんは、ナゼ娘には消極的だったのか。



なぜだろうと考えたところ、
「直視してくる」
「ワンちゃんが近づいてくる前に手を出してくる」
「背中を触る」
「無駄な動き・早い動きが多い」
「声が高い」

という要因かなと思いました。

息子と私は、そういう対応を取りませんでした。

息子はお喋りも好きなので、
おばあさんとも和やかにお話を楽しんでいました。

それが、ワンちゃんにとっては安心する材料でもあったのでしょう。

反対に娘は、
「兄ちゃんとママに懐いている小型犬だから自分も大丈夫」
という安心感から、

そのワンちゃんのペースを上回るペースで
コンタクトを取ろうとしてしまった結果、
ワンちゃんが嫌に感じてしまったのでしょう。

私は娘には、
「ママのうしろに居るように。」

「ワンちゃんが近づいてくるまでは、動かないように」

「大きな声を出さないように」

と伝えましたが、
それがなかなか出来なかったおかげで、
そのワンちゃんには好かれなかったようです。

リードが付いている状態では、
犬は自分から逃げることができませんし、
この子にとっては日常的に、
「飼主さんの抱っこが避難場所。一番安心できる場所」だったのでしょう。

その

「危険退避場所」に踏み込むことは、
私は犬へのマナーとして行うべきではない

と考えています。

こういったシチュエーションは、実はよくあるものではないでしょうか。 

あなたが犬を連れているシチュエーションでも、
あなたが子どもや他人と一緒に犬と触れ合うシチュエーションでも、

それが犬でなくても、

「動物と接する」時には相手がどこまで、
どんなペースで、
こちらのコンタクトとコミュニケーションを図ることを許してくれるのか。

それは慎重に考慮するようにしてみてください。

あなたの存在は許してくれても、
同行者さんの存在はその動物さんにとっては
ストレスの原因になるかもしれません。

今回のシチュエーションは公園で、知らない犬、
でしたが

同じようなシチュエーションになりやすいのは、「孫と犬」です。



おじいさんおばあさんの家で暮らしている「犬」。

例えば娘さんや息子さんは「家族」としての認識があったとしても、
だいぶ後から家族に加わった「孫」は、

特に新生児~幼児期には
「安心できる家族」に含まれない場合が多々あります。

「自分や、娘息子夫婦には懐いているから大丈夫」ということは
「孫」には当てはまらない場合があります。

事実として、

「犬が遊びに来た孫に咬みついた」
という事例は沢山あります。


それは、犬のSOSを飼主さんや周囲の大人が見逃して
「大丈夫」と過信しているからこそ起きる不幸な事故です。

きちんとサインを見る、距離をとる、
相手のペースを尊重することを子どもに教えることができるのは、
飼主さんと親御さん、周囲の大人です。

また、「SOS」の出し方は犬によって違います。

特にご自身の愛犬さんがどういう時、
どういう「SOS」を出すのかは知っておくと役に立つと思いますよ。

もしかしたら、意外なところで「SOS」出しているかもしれません!


音声配信はこちら↓

【人生は、運と縁とタイミング】 ここまで読んで下さりありがとうございます✨
ご縁に感謝🤗



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