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#118.「イヌ友」は必要か?~飼い主さん同士の交友関係

こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。

前回は、【イヌ友は必要か】というお話をお届けいたしました。

前回は「犬友」には大きく分けて二つの種類に分かれるということから、

「犬同士の友達=犬友は、本当に必要か?」

とお話をしましたね。

今回は「犬友」のもう一つの側面、

「飼主同士の交友関係」の面から「犬友は本当に必要か」


というお話をしていこうと思います。

もちろんあくまでも、私個人の意見ですから、そこはご了承の上、お読みいただければと思います。



犬と暮らしていらっしゃると、お散歩に行きますよね。

特に毎日、決まった時間に、
決まった場所でお散歩をするルーティンができてくると、
必然と毎日出会うワンちゃんや、飼主さんが出てきます。

その中で自然と会話をするようになったり、共通点があったり、
お互いのワンちゃんが相性が良かったり、

遊ぶようになると、そこに「コミュニティ」が生まれることがあります。

これがいわゆる「犬ともさん」「犬仲間」さんとなります。

この「イヌ友さん」との集まりや関係に、疲れてしまったり、
トラブルを抱えてしまった、という声をたまに、私は聞くことがあります。

「この前うちの子が、〇〇さんのワンちゃんと本気のケンカになってしまって、、、、どうしたら、ケンカを防ぐことができるでしょうか。うちの子もですが、お相手の子も結構本気だったので、私一人では止められなくて・・・・もうあの公園にはいけなくなってしまいそうで、困っています。」

というお悩みを、受けたことがありました。

こちらの具体例を元に、お話をしていきたいと思います。

この例の場合、小さなころから近所の公園にお散歩に行っていて、
特定の時間、特定の仲間たちと会うことを、
犬も飼い主さんも楽しみにしていました。

その場所には少なくても5~6組、
多ければ10組以上の近所の犬連れの方が集まる公園で、
広場では仲良しの犬たちがいつも決まった時間に集まり、
飼主さん同士もリラックスして会話を楽しんだり、
犬たちを遊ばせたりしていたそうです。

本来なら、公共の場所でのノーリードは条例で禁止されている場所が多いですが、

この場所では暗黙の了解で、
犬のリードを外して遊ばせたりオモチャを投げたりする飼主さんたちが多くいらしたようで、

遊びたそうな犬のリードを持って制止させておくことが難しいということも、この飼主さんには悩みの種だったそうです。

ある時、小さなころから仲良くしているワンちゃんが、
新しいおもちゃを持ってノーリードでお友達と遊んでいたところ、

その音に反応した飼主さんのワンちゃんが勢いよく飛び出してしまい、
飼主さんは思わずリードを放してしまったそうです。

お友達わんちゃんの、新しいおもちゃが欲しかったワンちゃんは、
ほどなくしてお友達とオモチャの取り合いからケンカになってしまい、
止めるためにはその場にいたほかの飼主さんたちも、
必死になって止めにはいって大変だったとのことでした。

その場はそれで収まった、ということでしたが、
お友達ワンちゃんの飼主さんやその場に居合わせた、
ほかのイヌ友さんたちにも、

やんわりと「しつけがなっていない」とやんわり言われて、
飼主さんは傷ついたようでした。


また、

その場所でのイヌ友さんたちとの輪に入りづらくなってしまい、


困っているとのことでした。

ここまで聞いて、皆さんはどのようにお考えになりますか?


私の答えは・・・・

「じゃあ、その公園ではない別の公園に行きましょう」この一択です。


この一連の行動は、

飼主さんとイヌ友さんたちどちらの行動から、起こるべくして起きた出来事です。


犬にとってはごく自然な流れといえますし、
若く血気盛んな男の子の大型犬同士ですから、当然そうなるでしょう。

「小さいころから仲良し」のワンちゃんと遊べなくなることも、
「公園や犬ともさんの輪に入りづらくなる」ことも、
デメリットがあるのは犬でしょうか?飼主さんでしょうか?

前回の「イヌ友は必要か」でもお話しましたが、
犬にとっては「イヌ友」は本来二の次です。

飼い主さんが1番なのです。

そして、飼い主さんは唯一ですが、
「イヌ友」は1頭のみとは限りません。
公園もその通りです。

私自身は、「イヌ友」も「ママ友」もあんまり必要だと思わないのですが、その理由は「犬にとっては飼い主が一番」だからです。

そして犬にとって「忖度」はありません。

どんなにトレーニングを積んだとしても、「100%」はありません。


自分で犬をコントロールできる可能性が低いのであれば、
より難しい状況に連れていくことはリスクにつながります。

自分の犬をコントロールできるようにきちんとトレーニングを積み、
それから連れていくか、その場所を避けるか。

どちらかしかないと思います。

犬たちに対して、「他の子のおもちゃを取ってはいけません」ということは難しいです。

同じく、「おやつ」もトラブルになりやすいので、
ドッグランなどではおもちゃやおやつを禁止している場所もあります。

また、「いつもは仲良く遊んでいるから、大丈夫」ということもまた、
ありません。

「いつもと同じメンバー」でも、
「いつもと違うおもちゃ」「いつもと違うおやつ」「いつもと違う人」の出現で、

そのバランスはいとも簡単に崩れ去ります。


「自分の犬のコントロール」が出来ているとしても、
周囲がそうでない場合には、流されてしまうことも多々あります。

ドッグランではたまに、犬同士を遊ばせておいて、
飼い主さんはお喋りに夢中というパターンもありますが、
私はそれは一番気を付けなくてはならないと思います。

複数の犬たちと遊ぶ場合。

自分の犬もですが、自分とかかわっている犬の様子をよく観察すること。
それがとても大切です。

そして、

飼い主さん同士の関わり合いの「イヌ友」には、良い点と難点があります。


これは子供同士の付き合いの中で発生する「ママとも」にも共通点があると思います。

私はリアルのママ友もあまり多く有りません。

子供の友達の親御さんが、100%自分と合う友達であるとは限らないので、
子供や犬の為に、その付き合いのある方と仲良くしなくてはならない。
というルールは私の中にあまり意識としてありません。

特に犬、愛犬みことさんでいえば、
犬友は《保育園》のお友達だったので近所にはほとんど居ませんでした。

トレーニング的要素も含めて、お散歩ルート、時間もバラバラにしていたので、定期的に特定の場所で出会う方はあまり居ませんでした。

仲良しの犬たちと遊ばせる場合には、
テンションが上がってきたらストップさせるようにしていました。

「犬友」の有益な点としては、なんと言っても情報共有だと思っています。

とくに初めて犬を飼う飼い主さんの場合には、わからないことだらけ。

何代にもわたり、犬と暮らしてきたベテラン飼い主さんからの情報は、情報の内容も、精神的にも、とても助かるありがたいものではないでしょうか。

ただし、ある程度の情報の精査はご自身で成されること、
つまり鵜呑みにする、流される事だけは、ご注意願いたいと思います。

「○○ちゃんのママのオススメのドックフードをあげたら、お腹を壊してしまった」「みんなが良いというトリミングサロンに行ったら、自分の希望ではないカットだった」という事はよくあります。

教えて頂ける事には感謝をしつつ、情報の確認、自分の子に合うか合わないかを飼い主さんご自身が見極めることは必要かなとおもいます。

もし、「愛犬の飼い主同士のコミュニケーション」において、
何か違和感や緊張感、ストレス、トラブルなどがある場合には、
愛犬に遠慮することなく、速やかにご自身が気持ちが良い、
リラックスできる状態を選ばれることを私はお勧めします。

ワンちゃんにとって、飼い主さんが幸せで、リラックスしていることに越したことはないのですから。

「有益情報」はプロフェッショナルから得るようにすれば良いのではないでしょうか。

突然、いつも行く公園に行かなくなった、いつものさんぽコースに会えなくなった、と言われる様であれば、

私はリアルのお客様であれば、
「担当のトレーナーさんに毎日毎回、さんぽコースや時間を帰るように言われて」とか、

顔を合わせても以前のように長居や雑談をせず、

早く切り上げる場合には「うちの子は遊びに熱中してしまうと、私の言葉が届かなくなってしまうので、時間を決めて引き上げるトレーニングをしているの。」とか、

「トレーナーのせいにしてください」と伝えています。

もちろん、「イヌ友」の関係が、「一生の友達」になることもあります。

イヌ友さんであればお判りになるかもしれませんが、
本名や連絡先を知らないまま「〇〇ちゃんのママ・パパ」というあだ名のままの関係は良くあることです。

ある時、1人の女性が、連れていた中型犬に思い切り引っ張られて転倒し、頭を強く打ってその場で意識不明になりました。

その犬は、公園で坂道の先に、大好きな鳩の群れを見つけて、飼い主さんが排泄物を拾おうとかがみこんだとたんに、突然走り出してしまったのです。

彼女はいつも公園で会う、イヌ友さんと合流して一緒に散歩をしていました。

その女性は1人暮らしだったことを、
慌ててその中型犬を捕まえたイヌ友さんは知っていましたが、
住所や氏名、連絡先は一切知りませんでした。

飼い主さん自身も、身分証などは一切携帯せず、
ワンちゃんのお散歩グッズのみを携帯していました。

イヌ友さんは慌てて、救急車を呼んだのですが、家族ではないし、
自分の愛犬とその女性の愛犬の2頭を連れているので当然救急車には載れません。

彼女は同じイヌ友グループに連絡して、
その方の苗字と大体の住まいを把握することができました。

そして、ワンちゃんの首輪についている鑑札の情報から、
正確な住所や彼女の本名を割り出すことができたのです。

このような、不慮の事故はそうそう起きるものではありませんが、
この時ほど、「イヌ友さん」の存在がありがたかったことは無い、
とその女性はおっしゃっていました。

そのお二人は、お互いのワンちゃんが亡くなったそのあとも、
親友としてお付き合いを続けられていらっしゃいます。

このように、犬がつなぐ素晴らしいご縁もあります。

どちらにせよ、

「飼い主さん同士の【イヌ友】付き合いは、犬自身のためではなく、飼い主さんのためのものである」

ということであると、私は思います。


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