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#150.【犬のしつけにお金を払う必要はあるのか?】

こんにちは!

15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。


さて、今回から数回、

「犬のしつけ関連サービスについて」

のお話をしていこうと思います。

私は犬の業界に入ってお仕事を始めてから20年以上になりますが、
犬にかかわる様々なご質問をいただきます。

その中でよく寄せられる質問として、

「犬のしつけを考えているけれど、どんなしつけサービスを選んだらいいのかわからない。」
「いろんなサービスがあって、そもそも違いがわからない。」

というお声をいただくことがあります。

まず大前提として、

「犬のしつけはお金を出してまで、しなくてはならないものか?」


という疑問がありますよね。

今日はこの大前提のテーマから取り上げたいと思います。

人間の子供には、日本であれば義務教育法がありますので、
学校に通うことは義務として定められていますが、
ペットに関しては今のところそういう法律はありません。

動物の飼い主は、動物の種類や習性等に応じて、
動物の健康と安全を確保するように努め、
動物が人の生命等に害を加えたり、
迷惑を及ぼすことのないように努めなければなりません。

動物愛護法には、飼い主の義務としてこのように記載されています。

つまり人命に害を与えない、迷惑を及ぼすことがなければ、
教育は必要ない。

ということでもあるのです。

ここが大切なポイントで、
「人命に害を与えない」は分かりやすいですが
「迷惑を及ぼす」というのはやや抽象的で、何が人の迷惑に当たるか。

難しいものです。

それは50年前の状態と今とではまた、人々の意識は違うでしょう。

話を戻して、
「犬のしつけはお金を出してしなくてはならないものかどうか」という疑問に関しては、

わたしの答えはNOです


ただし、

「犬のしつけはしなくても良いのか」と聞かれたら


こちらも応えはNOです。


人と共に暮らす愛玩動物は、いろいろな種類の動物がありますが、
犬は飼い主と共に人間社会に接することが多い動物です。

ですので、犬と共に暮らす上では2つの事に留意した方がいいと思います。

・社会に対する犬の態度
・家庭の中での犬の態度


ご相談に関しても、この2点がほとんどです。

犬は人のそばで暮らして来た歴史が長く、人の動きかた、
自分の帰属する社会の在り方を非常によく見て自分の態度を決めて動き、
それが習慣となっていきます。

その犬が決めた「習慣」が
人間社会のルールや常識に叶うものであれば問題ないのですが、
かならずしもそうではありません。

例えば嫌なことをされたら咬む。

これは犬にとって当然の行為ですが、
であればお散歩から帰ってきて、足を拭くときに人を噛んでいいのか。

これは違いますよね。

ですが、教えられていなければ、
「足を拭くときに人を噛んではいけない」ということは分からない場合があります。

こうした、

人と生活する上で覚えてほしいルールを教えていくことが
「犬のしつけ」となります。

(少なくとも私はそう思います)

そのため、
「犬のしつけにお金を払う必要はない」けれど、「犬のしつけはした方がいい」と思います。

犬のしつけは、犬に対して人間社会、そのご家庭でいかに適応して、
ストレスをすくなく、犬も人も楽しく生きていくのか。

その為の方法を教え、

犬と人の共通のルールを設定することです。


ですから、
飼い主さんがご自身で、
犬に対してご家庭と社会での共通ルールを設定し、
上手く適応してストレス少なく楽しく
生きるための方法を教えることが出来れば、

なにも高いお金を払ってしつけ教室やトレーニングクラスに通う必要はありません!

飼い主さんが
「犬のしつけにお金をかけたくないけど、たくさん教えたいことが在る」
場合はどのようにスタートしていくことが良いのでしょうか。

この場合、

実は「犬のしつけ」は「犬が家に来る前」から
始まっていると思ってください。


「いつから犬のしつけはするべきか」

というのは、時々聞かれるご質問です。

私は、「早ければ早いほどいいです」と伝えると
飼い主さんはびっくりします。

「こんな小さくて、落ち着きがない仔犬なのに、何か教えて出来るようになるんですか」と反対に聞かれるわけです。

その反応を頂く度に「仔犬は幼すぎて何も学べない」と思っていらっしゃる方が多い事に驚きます。

例えばアジリティや服従訓練、長時間のマテ、持来や探索といった作業は、3か月の仔犬に教えることは確かにハードでしょう。

ですが、この時期に教えたいのは

「仔犬が生きる社会と家庭のルールや在り方はどのようになっているのか」

です。

早ければだいたい8週令くらいで、
仔犬は飼い主さんのご家庭に引き取られ、
人間と暮らす十数年がスタートしていくわけです。

貴方がもし、異国の言葉も通じない国に突然、12年間ホームステイする事になったら?

その国では、ご飯は手を使って食べてはいけない、
トイレは薄い小さな紙の上でしなくてはならない、
家族が誰もいなくなる時にはテレビもおもちゃもオヤツもなしに、
1人で大人しく何時間もお留守番しなくてはならない・・・・

そういう状況になったら混乱し、不安になったり、
自分の「今までやってきたこと」を押し通したくなりませんか?

「こうすると上手く出来るよ」「これはこうするのよ」と
教えてもらえたら、そして褒めてもらえたら、
安心し自信を持って行動が出来ると思いませんか?

仔犬もその通りです。

8週令だから「何も学べない」「仔犬だからまだしつけは早い」という事は一切ありません。

確かに仔犬は集中力が欠けやすく、刺激に弱く、その割にすぐに疲れて眠ってしまいます。

ですが、その子犬は起きている時間、
全身全霊で、飼い主さんやご家族の動向を見守り、
家の中や彼の視界に映る全ての物がどうなっているのか、
興味津々、そこから瞬間瞬間で学び取っているのです。

もしかしたらパパの靴下は咬みちぎっていいものだと
学んでいるかもしれませんし、

寂しくて鳴けば誰かが抱っこしに来てくれると学んでいるかもしれません。

犬は人が思っているよりも、物凄い早いスピードで学習を進めます。

定着するまでは少し時間がかかりますが、
ある出来事が犬の行動を決定づけるまでの時間は非常に短いです。

ですから
「ちょっと問題だなあと思う行動が増えてきたから、そろそろしつけをしようかなあ」では、正直遅いのです。

お家に来たその日から、
「この家で、子の人達に、どういう態度で、どういう行動をしてほしいのか」を教えておくと、

その後の意思疎通が非常にスムーズになります。

もちろん、たっぷりの愛情をもって教えてあげて下さい。

仔犬にとって「遊び」こそが「学習」です。

遊びながら、遊びの中で共通のルールを教えていくと、
仔犬は「トレーニング」が大好きな犬に育っていきます。

そして何より
「飼い主さんと一緒に、意識を合わせて何かをする」事が大好きに育ちます。

それでは次回は、「どういうトレーニング・しつけを選べばいいのか」についてお話していこうと思います


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