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#36・「肉食は犬の攻撃性を高める」のか?<前編>

こんにちは!
15年以上【犬の保育園】の先生を行っている尚ちゃん先生と申します。


今回は少し意見の分かれるかもしれない、【犬の攻撃性について】。

「高タンパク質食が犬の攻撃性を高める」という論文について、
それは「攻撃性」なのか「活動性」なのか?


というお話を、Stand.fmで腸活の専門家さんとコラボライブをしたときの振り返りになります。そもそもの研究対象としている「攻撃的な犬」の攻撃性はどういったときに見られるものなのか。
どういう背景、環境、生活をしてきたのかがわからない!というところからスタートでした。

「犬の攻撃性」というものの定義をどうしているのか。

「高たんぱく食のみが、犬の攻撃性を高めるという要素ではなく、ほかにも要因があるのではないか。特に腸内細菌の種類や活性については注目すべき点である」

という結果になりました。

タンパク質を減らして栄養的に不足しているフードを食べている犬はぐったりして、元気がなかったり、活力がみられないことを「攻撃性がない犬」ということもできますしね。

「犬の攻撃性」というのは、全ての犬が本能として持ち合わせて生まれてきているものです。



なぜなら、【攻撃性】があることで、身の安全を確保し、獲物を捕らえ、子孫を残すことができるからで、持って生まれた【攻撃性】をどのようにつかうか。

それは時として「コミュニケーションをとるためのツール」とも使われるものです。



犬はもともとは争い合うのが嫌いな動物です。
というよりほぼすべての動物がそうですが、無駄に殺し合いや流血沙汰は起こしません。相手もですが自分も傷つくリスクがあるからです。

なので、相手と争わなければならないようなシーンにおいては、
いかに「俺は攻撃するぞ、それ以上やったら、近寄ったら攻撃するぞ」と相手を威嚇し、実際はその威嚇にひるんだほうが逃げることで、
「バトルにならず」解決することが上策なのです。

そのため犬たちは、「攻撃するぞするぞ詐欺」をよく使いますし、そのための豊かな表現方法を身に着けてきました。

唸る、毛を逆立てる、態勢を低くする、鼻にしわを寄せる、しっぽや耳を立てる、目を吊り上げる・・・などのボディランゲージがそれらです。

「俺はこれから攻撃するぞ!」というものの、このパフォーマンスを見せて、相手が逃げてくれたら本人は万々歳。

内心ほっとしているはずで、逃げた相手をしつこく追いかけてのど元にかみついて、殺してやろう、なんて犬はほとんどいないのです。

ではこれは、攻撃的な犬のしぐさといえるのでしょうか。



私はどちらかというとこれらの【ディフェンス】(防御)や【ソーシャル】(他社との関係性)において見せる【犬の攻撃性】は、平和的解決のためのコミュニケーションスキルであると思います。

攻撃性には【防御】【他社との関係性(ソーシャル】のほかにも、【フラストレーション(欲求不満)】からくる転嫁行動、【痛み】に起因する攻撃行動、【恐怖】が引き金となる攻撃行動があります。

また、「栄養不足」からくるもの、【科学物質や添加物によるホルモンや精神のバランスを崩して起こりうる攻撃性】もあるといわれます。

それぞれ原因が違いますが、私が現場の経験から得た限りでは、【犬の攻撃性】は「高タンパク質の食事」よりも「社会化・経験不足による恐怖から」が一番起こりえると思います。

というのも、私は両極端の犬の例を知っているからです。
私がイギリス犬留学時代に師匠が飼っていた犬たちは、ガンドッグという鶏の回収競技を行うスポーツドッグたちでした。
運動量は日本の一般の家庭犬の数倍はあったと思います。

彼らの食事はすべて生食、特に主食は骨付きの生肉でした。チキン、牛、馬、羊、豚といろいろな肉腫はありましたが、一番多かったのは骨付きの鶏肉やターキー。

のびのびと育ち、心身ともに満ち足りた生活をして、たくさんの経験をして、生肉を食べている師匠の犬たちに、人間に対する【攻撃行動】を見ることはありませんでした。

犬同士のいさかいもほとんどなく、合っても経験豊富な犬たちは上手に喧嘩を避けていたものです。

私がみてきた中で本気で人を咬む行動は2種類あります。

次回は、この2種類についてお伝えしようと思います!

Note用ラスト
【人生は、運と縁とタイミング】 ここまで読んで下さりありがとうございます✨ 
ご縁に感謝🤗

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