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パプリカ

カトラリーを新調するんだと友人が言った。
カトラリーという言葉には思い入れがある。

オーストラリアで働いてたときに
cutleryを替えてくれとジェントルマンに言われたことがある。
そのときの私は予想もしていなかった言葉にきょとんとしていた。
そしてそのときの職場は寿司屋。
(寿司屋と日本食レストランの違いはまた今度、、、)
cutleryを替える、、、?
それを察した紳士はフォークとナイフの新しいのをと言い換えてくれた。

あ~カトラリー。
分かっていてもcutleryとカトラリーが結びついていなかった。
海外にいるとそんなことがたくさんある。
よくシャドーイングが大事というけど本当にそう。
自分で言えるようになった単語は本当に聞き取れる。

カタカナ英語でもいろんな単語でも
やはり現地で過ごしているとそんな単語が増えてくる。
半年前に誰も言っていなかったはずの言葉を
みんなが毎日言っていることに気付いたときは感動した。
聞き取れるようになっていったんだなと。

あるときCapsicumを抜いて作ってくれと言われた。
Capsicum?また同じ顔。
(いろんな言い方があるけどオーストラリアではこう言うことが多い)
笑顔の素敵なお兄さんは何度も言い直してくれる。
必死でまねして発音したらカプシカンであると気づく。
おぉ!カプシカン!!!
お兄さんとハイタッチをした。
お兄さんは日本語ではカプシカンはなんて言うの?と聞いてくれた。

パプリカ

常連になったお兄さんは毎回私がいると日本語で
パプリカなしと注文してくれるようになった。
あのお兄さんは元気かな~。


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