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シンガポールで10時間暇をつぶすと友達ができた

大人になると友達が増える機会はどんどん減っていく。
そしてその限られた友達には種類がある。
決して友達にランク付けをして
貴族みたいな遊びをしているわけではない。
みんなが同じ友達ではあるんだけど、
結局その友達を形容する必要があるからだ。

中学校の~、部活の~、大学のゼミの~、バイト先の~
そして私の友達の1人にはこう説明する友達がいる。

オーストラリアからの帰り道に
シンガポールで10時間暇だったから参加したツアーで
マーライオンの前でお互いに写真を撮り合い
飛行機までの時間一緒に夕食を食べたことがきっかけの友達

詳しく説明するも何も書いた通りではあるんだけど
私にはそんな友達がいるのだ。
彼女はケリーという台湾人の女の子。
私より少しお姉さんで、目がくりっとしていて可愛い印象。


シンガポール航空を利用した場合、
トランジットが4時間以上(たしか4時間)ある場合
無料で空港周辺を案内してくれるツアーがある。
タイトルにあるように私のトランジットは10時間。
(ツアーの存在を知って同じ値段で2時間の飛行機もあったのに
わざわざこっちの飛行機を選んでいた)
集合場所に向かってみると、小さな机がひとつ。
その場で申し込むスタイルだけど誰もいない。
かなり意気込んでいたけど、
参加者はまばらで時間ギリギリに係りの人がやってきて
周りにいた人が参加表明をしていった(気がする)

2人組の人も一人の人も合わせて10人くらい。
ぞろぞろとみんなでイミグレーションを通り、バスに乗り込んだ。
ここであなた出国できませんとかならないんだろうか、、、
普通の出国でパスポートにもしっかりスタンプが押される。
ガイドの人は中国語と英語とマレー語が喋れるおじさんだった。
シンガポールではそれが普通なんだろうな。

前知識ゼロで乗り込んだけどさすがにマーライオンは知っている。
バスで各観光地に連れられ、各地で30分くらい自由時間。
それで4か所くらい回ったかな。
一人で参加していた私はマーライオンの前でカメラと格闘していると
ケリーが話しかけてくれた。
彼女も一人だったのでそのあとはお互いに写真を撮りあった。
そう、ここで声をかけてくれたところから始まった友情...!
なんて素晴らしいんだ!!

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どこかのリゾートで友達の結婚式に参加した帰りで
夜中の台湾便まで暇しているらしい。
私の飛行機も夜中の便。1時間違い。
ここまで来たら一緒に行動するしかない。
彼女がいろいろ調べてくれて、
行っていない観光地に夜景がきれいなスポットを回り
夜ごはんを一緒に食べた。

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空港に戻るといよいよお別れの時。
Wi-Fiにうまく接続できなかったから紙に名前とメールアドレスを書いた。
そんな古典的な連絡先交換しかできなかったけどどうにかなるもの。
それぞれの国に帰ってからちゃんとFacebookで友達になれたから。

その後、ケリーとは2回も再会を果たしている。
1回はイギリスで、もう1回は台湾で。
その話もそのうち書きたい。
海外旅行での出会いや経験ってほんとうに不思議なものだけど
あのときケリーと同じバスに乗っていたのが縁だったんだなと今でも思う。

台湾で再開したときには、ケリーの友達とも一緒にご飯を食べた。
かすかにわかる中国語のやりとりで日本から来た友達だよと私を紹介し
どうやって知り合ったの?という流れが何度かあった。
そのたびに、それなりの尺で新加坡(シンガポール)から
会話が始まっていたからケリーも同じ物語を語っているはず。

次会うのは日本か、台湾か別の場所か?
早くまたケリーに会いたいな。

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