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これからのIT経営とは

企業活動において、「ヒト」(人材や組織)、「モノ」(設備、在庫)、カネ(お金)の3つの経営資源に加えて、皆様もご存じの通り「情報」(IT:情報技術)を含めた4つの要素が、経営資源として重要だと多方面でも言われるようになっています。

2010年代以降、政府主導のもと地方行政・企業でのDX化が推奨され、2017年からは「IT導入補助金制度」もはじまりました。
そのような中、自社としてどのようにIT経営に取り組めば良いのかを迷う経営者さんとお話することがよくあります。

多くの場合、ITツールを導入することをゴールにしてしまって、野良IT(シャドーIT)とも言われますが、各部署で異なるITツールを思うがままに導入した結果、社内の部署間であっても異なるITツールでデータ管理しているために互換性がなく、重複してデータを手入力したり、Excelなどからコピー&ペーストしたりすると言う、デジタル風のアナログ作業や、そのアナログ作業にRPAを導入して、とりあえずの対応をしている場合も見受けられます。
これら散らかったITツール間でデータ連携することをDXと勘違いしてしまっているケースもあります。

これからのIT経営は、企業規模や業種、業態、経営状況によって、その取り組み方は異なりますが、以下の5つのポイントが共通して重要になりますので、もう少し詳しく説明して行きます。

IT経営5つのポイント


1.経営戦略とIT戦略の連携

 IT経営を成功させるには、経営戦略とIT戦略が密接に連携している必要があります。
 経営層は、「経営者の想い」を明文化し、IT導入が企業全体の目標達成にどのように貢献するのかを明確に理解したうえで、IT戦略を策定する必要があります。
 企業を取り巻く外部環境、内部環境など「環境変化の洞察」を行い「戦略と戦術の整合」をとって行きます。
 そのために、IT部門あるいは、IT担当者は、部署単位の部分最適化ではなく、会社として「全体最適化」できる、適切なITツールや、ITソリューションを提供する企業を選択し、導入、運用へと計画的に進めて行く必要があります。
 そして、単発的なIT経営ではなく企業の「持続的な成長」をするために、変革認識をしながら自社のIT経営を見直しつつ、企業を変化、成長させて行きます。

2.データドリブン経営

近年のITツールで取り扱うデータ量は爆発的に増加しており、企業にとって貴重な経営資源となっています。ただ、莫大な量のデータを保存しているだけでなく、これからは、収集したデータを分析して経営戦略や経営判断の意思決定に活用することが重要になってきています。
分析したデータを活用して意思決定を行う。これが「データドリブン経営」といいます。

 データドリブン経営による、以下のメリットが挙げられます。
 ・市場動向の把握・顧客ニーズの的確な把握
 ・データに基づいた効果的な意思決定
 
新たなビジネスチャンスの創出
 ・業務効率の改善

3.人材育成

 IT経営を成功させるためには、業務を理解したうえで、ITも理解して活用ができる人材が不可欠です。経営層がITに理解を示さず、現場にIT化を丸投げする企業を時折見受けますが、経営層はもちろん、現場の従業員まで、それぞれのレベルに合わせたIT教育を実施する必要があります。
 また、AI、IoT、ビッグデータなど、次々と登場する最新技術を活用することで、新たなビジネスモデルを構築したり、業務効率を劇的に改善したりすることができますので、社内で教育体制を作るだけではなく、外部の専門家と協力する方法もひとつです。

4.セキュリティ対策

 IT化が進む一方で、サイバー攻撃のリスクも高まっています。企業情報や顧客情報などを保護するために、以下の対策が必要です。
セキュリティポリシーの策定
セキュリティシステムの導入
従業員へのセキュリティ教育

5.継続的な改善

 IT経営は、一度導入すれば終わりというものではありません。
 常にPDCAサイクルなどを意識して状況を分析し、持続的に改善していくことが重要です。

 弊社では、「経営者の想いをカタチに」をスローガンに皆さまの会社、お店の業務内容、業務フローをご一緒に再確認しながらIT化すべき課題や、お悩み対して、全体最適化ができるご提案をしております。
 下記「IT経営顧問サービスとは」に詳細なプランを掲載しております。
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