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自然と向き合う大切さ「漢方で頭痛を治す」

こんにちは。

本日も気温が体温越えです。
一体いつまで続くのでしょうか、この猛暑。
あと10日もすれば、暦の上では「立秋」となるわけですが、
どう考えてもそんな気になれない(笑)
今年も長い夏になりそうです。

さて。
本日のお題である「頭痛」のお話をひとつ。

私はもう30年来の頭痛持ちなので
その道ではオーソリティの自負があります(自慢になりませんが)
実にいろいろなタイプの頭痛に悩まされてまいりました。

基本形は「のぼせて痛む」タイプの頭痛ですので
漢方にお詳しい諸先生方に言わせれば
「それではのぼせを取る処方で治るでしょう」となるわけです。

が、しかし。

私のそれはそんなに簡単にまいりませんで。
以前の私は虚証タイプでしたので
所謂「のぼせを取る」漢方薬では裏の部分を冷やしてしまい
大変なことに。

かといってゆる~くのぼせを取っていきましょう・・・では
痛みが取れず苦しみから解放されない・・・(;_:)
またある時は冷えから来る頭痛に翻弄され
今度は温めれば楽になるとわかってはいても、

十二指腸に爆弾を抱えている身では
温剤が使えず四苦八苦。
漢方の師匠には相当ご面倒をおかけしてきました。

まぁ、思い出すだけで泣けてきます。
色々な痛みや症状と戦ってまいりました。
そのお陰で漢方の知識も得ることができましたので
人生万事塞翁が馬・・・でございます。

ここ何年かの私の頭痛の定番は
やはりのぼせがきつく出ての頭痛タイプですので、
桂枝茯苓丸加大黄を主剤にして柴胡剤か利水剤を足す処方で
ほぼ治していたのですけど、
(*現在はもうこのような処方もバンバン使えます)

3日ほど前から出ていた頭痛がですね、
この処方で取れずに困り果て・・・

おかしい。
何がおかしいって
痛み方がいつもと違う(これは大切なポイント)
動くとズキズキ脈打つような痛み方ではなく、
頭の芯を絞られるような、目の奥がズーンとくるような
実に気持ち悪い痛み方。

ここ数日の生活を振り返ってみると
猛暑続きで日々エアコンの効きまくった部屋にいて
殆ど動かず
木曜日にはキンキンに冷えたカラオケBOXで2時間歌いまくり(笑)
その後はキンキンに冷えた居酒屋でカンパーイ🍻

それからどうもいかん。
そういえばお腹の調子もよくなかったわ・・・

これは多分
冷えから来る頭痛なのでは?と言う答えに辿り着き、
そりゃ~冷やす(のぼせを取るのは冷やす処方)薬はあかんやん。
あっためたろかな?

となり

メンターにメールで確認。
一言「冷えですね」とのお答えが返ってきました。

まぁ確認をせずとも自己判断で飲んでもよかろうもんですが、
このクッソ暑いサナカにガンガンあっためるような処方なんぞ
ここ数年飲んだことがないもので、

これ飲んでますますのぼせて更に頭痛が酷くなったらイヤじゃないですか。
ですので一応確認をば取りました。

因みに飲んだのは当帰芍薬散加桂枝生姜です。
どうでしょう?聞いただけでポッカポカしてきません?
いや、あっついですよね(笑)
こんなの、このクソあっついのに普通なら飲む気になれないですし、
症に合っていなければ飲んだとたんに気持ち悪くなります。

それがなんと。
これのまぁ美味しかったこと・・・✨
この飲んだ時の体感で「効くか効かないか」が瞬時に判ります。
それが漢方のすごいところ。

万が一、のぼせるのを防ぐ意味で
これに桂枝茯苓丸を足して飲みました。
今思えばいらなかったと思います。

結果はですね
この時の痛みを100としたら50ぐらいまで軽減し、
更にその日の就寝前に八味地黄丸と加味逍遥散の合方を。

翌朝(つまり今日ですが)かなり回復しましたが
まだうっすらと余韻が残っておりましたので
もう一度ダメ押しで当帰芍薬散加桂枝生姜に小柴胡湯を合方。

無事に全快いたしました。
(どんだけ冷えていたのやら)

御礼のメールをしたためましたところ、
師匠から「冷房に入りすぎ・冷やしすぎ・動かなさすぎ」と言われ
返す言葉もございません。

頭痛なら痛み止め飲めばいいじゃないか、別に。
殆どの方はこのような思考です。
別にこれを悪いとは言いません。
私も状況に応じて痛み止めを使いますのでね。

私はその昔、
痛み止めが使えない体であったために
今も鎮痛剤を使うときは非常に慎重になります。

弱い胃腸に関して言えば
漢方薬はそのほとんどが独壇場であると思っています。
市販の化学的胃腸薬はほぼ使いません。

それは若いころ、
自身の体を治したくて病院ジプシーをしていた経験から、
もうコリゴリな思いを幾つもしてきているから。

良かったらこんな書庫もありますので、
覗いてみてくださいね。

健康になりたくて、漢方だけではなく
自然療法であるアロマやハーブ、整体やフラワーエッセンスなどなど
あらゆるものを取り入れてきました。

そして片っ端から学び、実践して
これもぅ人体実験の範疇よね?ってぐらい。

そこから辿り着いた答えは
どれも間違いじゃなく、どれも正しいもので
「これだ!」と思う単独のものだけでなんとかしようとするのではなく

基本は「自分」であること。
体を治すのは薬でも精油でもなく、そして医師でもなく
自分が治すのだ、ということ。

これに尽きます。

勘違いしている人はたくさんいます。
医者が病気を治してくれる、
漢方薬で何でも治る、
精油さえあれば何でもできる

そんな馬鹿な。

それらはあくまでサポートメンバーです。
自分が自分の体を治さなくて誰が治すのでしょうか?

私も長いこと、その勘違いの渦の中にいました。
何度も、何十回も師匠に怒られ諭され・・・

今日に至ります。(情けない限りです)

必要な時はもちろん、西洋医学を頼りましょう。
何が何でも自然療法だけで!は間違いです。

ただですね、
人間の人生はどれをとっても
「自然の中にこそ、答えがある」のだと思います。

まずはご自分の自然治癒力を信じて
自己免疫力を上げていく生活を心がけてください。

そのために大切なのは
「自分の体の声が聴ける」ようになりましょう。

コンクリートに囲まれた無機質な環境にいる現代人には
難しくなってしまったのかも知れません。
そんな時は時間を作って自然の中に体を浸してください。

ご自分の体が何を欲していたか
実感できると思いますよ。

**文中の症状に対する漢方薬の処方は、私の個人的な症状に対応する処方です。漢方薬は病名ではなく、ひとりずつの体質や生活環境・食生活などなど多岐に渡り考察して処方される、所謂オーダーメイドです。同じ症状だからと言ってあなたにも効果があるとは言えません。そもそも私は医者でも薬剤師でもありません。
ご自分に合う漢方薬は、必ず専門家の方にご相談くださいますように。

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