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精油百花 #38クローブ

◆クローブの基本プロファイル

【学名】Eugenia caryorhyllata
【科名】フトモモ科
【精油抽出部位】花蕾
【芳香】強くスパイシーな沁みとおる香り
【ノート】ベース
【原産地】モルッカ諸島(インドネシア)
【抽出方法】水蒸気蒸留法
【化学組成】オイゲノール、サリチル酸メチル、カリオフィレン、酢酸オイゲニルなど
【作用】鎮痛、消毒、鎮痙、駆風、健胃、歯痛緩和、分娩促進、殺菌、殺虫
強脾、抗神経痛
【安全性】極めて強力な精油なので注意して用いる事。
マッサージには適応しない精油➡皮膚刺激を起こすため。
高容量では毒性がある➡中枢神経系の機能低下を引き起こす可能性があるので注意する。

和名:チョウジ(丁子)
インドネシアでは香辛料として一般的に使われるハーブ。
乾燥させた蕾から水蒸気蒸留で得られる精油。
ルネサンス期にはクローブで作った「ポマンダー」で伝染病や疫病から身を守った。
歯科ではこれを歯痛の局部鎮痛剤として使用している。
(軽い麻酔作用がある)

《東洋医学的視点》
中医学ではこれを下痢、ヘルニア、口臭予防に利用する。
温め、気を強壮する。
温かみをもたらし、冷えに関連する症状を取り除くのに使用できる。

◆クローブタイプのパーソナリティ
ダイナミックで自信があり、エネルギーに満ちている。

◆ブレンディング
スウィートオレンジ、シトロネラ、グレープフルーツ、シナモン、バジル、ブラックペッパー、レモン、ペパーミント、ローズマリー

◆特記
眠気覚ましにはペパーミントとのブレンドがよい。
消化器に有効な精油➡消化管がギュッと引き締まる働きを減少させ、腸内ガスを排出させる働き(漢方胃腸薬にも入っている)。
嘔吐、下痢、消化不良、腸内寄生虫にも有効な作用。
➡腸の不調全般に効き目がある。
体全体というより局所的に一番効果を表す精油と言われる。
強力な殺菌力➡感染症が流行っている時に空気中に蒸散させると辺りの空気を消毒し、菌に対する抵抗力を強める。

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