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【選択肢を広げる】親子留学に行ってきました

こんにちは。さなぎです。
少し前の話になりますが、フィリピン・セブ島へ親子留学してきました。

中学生という多感な時期に何を経験させるかは悩ましいところですが、息子は以前から海外に興味がある様子。

ちょっとしたツアーにも参加し、日本とは全然違う環境に戸惑いと感謝。
わたし自身も心に響くものがありました。

今回はそんな記録をまとめようと思います。


最初の一歩だけ一緒に進む

息子にとって初めての海外。

もともと海外には興味があり、早々から「情報は海外のYouTubeが早い」ことを知っていた彼。

いつかは海外留学してみたいという夢はあったようです。
ただそこにはさまざまな関門がありますよね。

お金かかるし、時間かかるし、なんか怖いし。

しかしそんなことを言っていても何も変わりません。

見かねた夫からこんな提案がありました。

「一回セブに親子留学してきたらどう?」
(ん?わたし英語苦手なのだが?行くとしたらもちろんわたしよね?と内心焦るわたし)

心の中では超焦りつつも思うこと。

『わたしがブロッカーになってどうする!』

せっかく父が許可を出している。
本人も行く気満々。

なのに母が”英語が苦手”というどーでもいい理由で拒否なんてあり得ない。

「行きます🙋‍♀️震」

最近ではさまざまな会社が親子留学を企画しています。
息子が普段習っているオンライン英会話の親子留学を利用しました。

今回は家族間でもそれぞれ目標が異なりました。

  • 夫:息子に教育機会を提供

  • 息子:初めての海外を体験する

  • わたし:英語を怖がらずに頑張る

わたしだけ明らかに低レベルな目標ですが、そのくらい英語が苦手…いや嫌いなんです😂

なぜこんなに嫌なのか?といい機会だったので紐解いてみたのですが、わたしたち30代後半の時代は英語のスタートが中学生からでしたよね。

ABCからはじまり、やたらと書かせる勉強。

👩‍🏫「はい、明日までにノートに練習してきてください」

出される宿題は見開きで2ページ。

書く内容は絶対に使わないような文章。
しかも先生はなぜかカタカナ英語。

教科書に沿っているだけだから読めば分かるし、実践で使えるのか?コレ…と思っていました。

どうにも呪文にしか聞こえない。
でも点数を取らないと内申点がつかないから「英語は暗記科目です🤖」と脳みそに植え付けてしまった。

ここからわたしの英語の苦手意識が継続しています。生粋の英語嫌いです(ドヤァ)。

幸いにも息子は小さい頃から英会話を習っていました。

英語が多少でも理解できたら世界は広がるなと思っていたし、最初から英語が身近であれば拒否反応は減るかなと思って。

とある英会話教室ではさまざまな国の先生が在籍していました。

年中から2年間通っていたことで、息子は日本人以外を怖がることはありません。

困っていることがあるとすれば「表現(アウトプット)する力」が弱いため、文章の組み立てが苦手なこと。

英語の学習歴自体は長めだけれど、日本語脳でもアウトプットが苦手なため苦戦していました。

そしてもうひとつ。

「日本から出たことがない」こと。

本人は海外で何かを学んでみたい気持ちはあるのだけれど、最初から1人で短期留学に申し込みできるほど勇気はない。

それは小学校までの生活を考えたら納得できます。

ならば一旦日本語の使用率が高くてもいいから親が同伴して、海外を直に一緒に体験してみる。

そんな理由から親子留学というカタチでの参加を決めました。

スラム街スタディツアーの刺激

セブ島の英語留学といえば”マンツーマン”が特徴的です。

フィリピンは英語が第二言語。

「学んで習得した=学ぶ人の気持ちがわかる」のもまた特徴。

ツアー中、何度かフィリピンの教育事情について話を聞きました。

英語ができないとそれだけで職の選択肢が狭まる。
それ以前に教育を受けられない子どもが多い。

教育が受けられないとその子たちが親になったときに歴史が繰り返される。

しかもフィリピンでは6人7人兄弟はザラ。
中には育児放棄されたり、虐待されている子どももいます。

そんな子どもたちに教育機会を与えようと奮闘する日本人のところに訪問する「スタディツアー」にも参加してきました。

セブの中でも治安が悪いとされる地域へ行き、現地の子どもたちと触れ合う。

中心街から車でたった30分なのに景色は一変。
車は減り、バイクと自転車中心になりました。

わたしたちが通りかかると「コンニチハ〜」と挨拶。日本人ってわかるんですね。

ツアーに参加してくれた現地の子どもたちの目がキラキラしていて☺️

でも事前に注意事項は伝えられていました。

  • スマホを子どもたちに渡さない

  • SNSアカウントを教えない

  • 現金は最小限、パスポートは金庫へ

いくら目がキレイでも育った環境が違います。
だから最新の注意は払ってくださいとのことでした。

とあるNGO法人のところに訪問しましたが、そこでは英語・日本語・日本のマナーを教えていました。

なぜ英語?と思ったのですが、前述した通り「将来の選択肢が広がるから」

日本もフィリピンも島国ですが、経済面も教育面も異なります。
日本はその国の中で経済が発達し、栄えてきた国。

だから良くも悪くも英語を必要としませんでした
そのため英語教育の必要性に疑問を感じる人も多く、日本人は先進国の割に英語が話せないとよく言われます(まさにわたしも同じく英語の必要性を理解できなかった人間です)。

フィリピンは経済が豊かではありません。
いわゆる”出稼ぎ”に国外に出る人も多い。

そのときにフィリピン語だけしか話せないと難しいですよね。
英語が話せれば海外で生活費を稼ぐことができます。

…そう考えると日本に来日しているフィリピンの方達って相当な努力家なのでは?とも思ったり。

フィリピンは貧富の差が如実にあります。

それこそ英会話スクールで講師ができる人たちはエリート。
ホテルマンもエリートです。

そうでない人たちはどんな職業なのか聞いてみたところ、その日暮らしの生活をしているそう(そういえばセブの街で子どもから「お金ちょーだい」と手を出されました)。

そもそも教育を受けていないので文字も書けない。
だから試験なども受けられないですよね。

このときに「日本の義務教育って恵まれているんだな」とひしひしと感じました。

もちろんちょっと軍隊っぽいし、同調圧力もあったりするので合う合わないはあります。

でも学校に来れない子を完全に見捨てることはありませんよね。

”すべての子どもたちに平等に教育を”という環境はとても恵まれていることを知りました。

親子留学の先に見えたもの

さて。親子留学に参加した初日。
息子はずっとキョドキョドしていました。

どうやら初めての地で緊張していたようなのです。
しかし自己紹介もでき、途中からは慣れてきました。

ただ親の前では緊張するのか、なかなか英語を生活時に使ってくれません(中学生だし)。

わたしに至っては3語くらいしか使わず生活していましたが、時が経つにつれて聞き取れるように。人間って不思議。

ツアー終盤、息子に感想を聞いてみました。

わたし「どう?初めての海外」
息子「楽しいよ、お水は大変だけど」

そう。参加者は皆、お腹を壊しました。
フィリピンの水道水をナメておりました。

だんだん下るお腹。
歯磨きの最後の仕上げのうがいは飲料水でしたほうがよかったみたいです笑(本当に気をつけてください…😂)。

表情には出さなかったもののマンツーマンレッスンだけでなく、グループレッスンもとても楽しかったとのこと。

他にもツアーに参加した子の話を聞くと、みんな海外で何かしらの刺激を受けたみたいですね。中にはまたイングリッシュキャンプに参加する予定の子もいました。

ちょうど帰国してすぐ、N中等部・N/S高合同で案内された「海外短期留学」の説明会がありました。

まだ行くかはわからないけれど、説明会だけは毎回参加するようにしています。

「いつかこれも参加してみたいな」

以前は怖いと思っていたけれど、セブ留学をきっかけに1人でツアーに参加する短期留学にも興味が出てきた息子。

そして…この夏、早速参加します✈️

N中等部に入ってからの彼なら納得の決断。

小学校時代を知っている人からしたら目玉が飛び出るほどびっくりすることでしょう。

お金はかかりますよ。こないだセブ島留学でだいぶ使ったし笑💸

なので正直な話、来年の春休みを狙って参加を考えていました。

その話を夫(海外赴任中)にしたところ「夏に行ってきていいよ」と。

えっ!?いいの!?とは思いましたが、夫に言わせると「1年後なんて言ってたら熱冷めてるって」と。たしかに。

我が家の現在の育児方針はこんな感じ。

「教育に投資できる期間なんて決まってるんだから、本人がやりたいことがあればどんどん挑戦させる」

中学校という多感な時期をいかに心身ともに健やかで、そして刺激的に過ごせるか。

金額的にわたしが「どうぞどうぞ」といえないところを夫が背中を蹴り上げてくれたカタチです。

すでに手続きはスタート。ホームステイのため、これもまた経験。

少年よ、また新しいフェーズだね😊
たくさん経験して、やりたいことを見つけよう。

そんなこんなでセブ島留学は親子そろって大きな刺激となりました。

世界はとても広い。
世界を知らないまま人生を終えたくないなと。

苦手な英語、わたしも学ぼうかな。
英語が話せたらもっとたくさんの人と話せるんだなと。

そんなことも思ったひとときでした。やるかは分かりませんけど笑

今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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