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マッチ売りの少女と現代6

マッチ売りの少女の作者はアンデルセンですが、アンデルセンといえばパン屋さんのイメージが強いかもしれません。ご存知かもしれませんが、現在のパン屋さんで主流のトレーを持って、好きなパンを自分で取るスタイルを生み出したのが広島にあったアンデルセンというパン屋さんです。

少し脱線しました。ところで作者のアンデルセンですが、なかなか変わった人でもあったようです。

極度の心配性

外出時は非常時に建物の窓からすぐに逃げ出せるように必ずロープを持ち歩いた。さらに、眠っている間に死んだと勘違いされて、埋葬されてしまった男の噂話を聞いて以来、眠るときは枕元に「死んでません」という書置きを残していた。
出典元:「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」Wikipedia

なかなかですね。作家という職業の人には変わった方も多いというイメージもあるから許されるんでしょうが、僕がこうだったら友達いないかも。しかし心配しながらでも寝れるのは、なんだかね。

極度の恋愛下手

ラブレター代わりに自分の生い立ちから、童話作家としてデビューしたこと、初恋に敗れた悲しさなどを綿々と綴られた自伝を送るという変な癖があったことを指摘する人もいる。この著作は死後約50年経て発見された。
出典元:「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」Wikipedia

貧しい家庭に生まれた事や自身の容姿にかなりコンプレックスがあったと言われています。アンデルセン童話は世界中で読まれ、葬儀では国を挙げて喪に服した偉人なのに、生涯独身でした。
それにしても、死後にこんなラブレターが発見されるって、辱めの極みです。

「おひとりさま」というライフスタイルを一世紀半前にやってのけた人が、マッチ売りの少女という物語を書いていたというわけです。

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