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結局カミさんが言っている事が、不本意ながら正しいという

カミさんはアメリカンだから、頭が痛いとすぐ薬を飲む。苦痛に悶える時間が勿体ないから、化学の力で解決する。
僕はギリギリまで我慢。「欲しがりません勝つまでは」の日本人なのです。
忍者部隊の鉄砲、ウルトラマンのスペシュウム光線、僕にとって薬はリーサルウェポン。

しかし、頭痛のカミさんに対して、
「そんなにすぐ薬飲んでばかりだから効きが悪くなんだよ。このEVE中」
なんて、言おうものなら、それは宣戦布告と見なされて、原爆投下→ポツダム宣言受諾。となるのは目にみえている。

だから
「大丈夫?肩凝りからの頭痛かもしれないから、肩首お揉みしましょうか」
と対応するのが賢明というものだ。僕は学んだ。

一寸の虫にも五分の魂節はヤバい

ところで、新しくもう一つバイトをしようと思って面接を受けたが、二次面接のお知らせがきて一安心。
この歳ともなると、仕事にやり甲斐などを求めようとは思わない。人間扱いされて、時給が良くて、通勤時間が少なければ、もう十分だ。

そういう求人情報で、自分が採用されやすいよう案件を選んで応募する。
バイトだからこそ「この度は採用を見送らせていただきます」と連絡をもらうのは、精神衛生上良くない。カミさんとの戦争と同じく

負け戦はしたくない

それでも今回は、僕が住んでいる地域では稀な高時給案件で、ちょっと厳しいかなぁと思いながら応募した。

面接には自信がある。基本的に「お調子者」だし、採用側も経験している。面接でチェックするべきツボを心得ているから、必要な情報をサクッと与えて、軽い身の上話で、安心感というアンカーをぶち込む。そうした具合だ。

この案件は、バイトながらも簡単な計算問題のテストがあると事前に聞いていて、クレペリンがくると思っていた。
ところが、出てきたのは、紙に書いてある普通の計算問題で、それを制限時間内に解くものだった。

なるほどな。と思った。おそらくこれは、回答の正解率やスピードを見るのではなく、問題を解く姿勢をチェックするパターンなのである。
問題に真面目に取り組むのか、集中してやれるのか、そこを見るのだ。

まあ、それを分かっていなくても、真剣にやっただろうな。クロスワードやナンプレとか、やれといわれなくても楽しんでやる性分だし。

僕は、背後に面接官の視線を感じつつ、一心不乱に問題に取り組んだ。
テストの後、採点もないまま、二次面接のスケジュールを軽く打診された。案の定だ。
それでも、キチンと二次面接の連絡が入るまでは若干の不安はあった。

テスト慣れしてないと、そのテストに向き合う事でいっぱいいっぱいになり、それがバイトの面接であるという事実が抜け落ちる。
その「虚」を突く訳だ。

腹痛でトイレに駆け込む時は、他人の目も気にしないし、トイレットペーパーがあるかまで確認しないわな。あれと一緒で、何事かに心が向う時こそ人間の本性がわかるんだなぁ。

そりゃまあ、トイレに駆け込むような事はない方が良い。じゃあ腹が痛くなったら、「ストッパ」飲むしかない。
でも僕はギリギリまで我慢して、結局駆け込むのだ。

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