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二日分を一日でやる。2019/12/21大船山&平治岳

くじゅう連山は西に久住山(クジュウサン)。東に大船山(ダイセンザン)。と言われていて、先週は久住山登ったのだから、次は大船山になるわなぁ。

しかし、調べてみると「どこから登っても遠い」「久住山のようにはいかない」と評判で、それがまた闘志をくすぐる訳ね。

あれこれルートを検討した結果。全国名水100選に選ばれている「男池湧水群」から登ることにした。ここの水は「炭酸泉」とのことで、大の炭酸好きとして行かずいはいられない。

男池からでも標準タイムで登りが3時間40分。下りもたいして変わらないので、遠い上に「険しい」んでないかい?

ともかく日の出とともに登ればなんとかなりそうなので、早く寝て万全の準備で望もうと思っていたが、

飲んでしまった。調子に乗って、焼酎の四合瓶二人で一本空けた。危うくnote の更新も途切れるところだった。しかも「はしご」
大分の飲み屋街「都町」が、多分今年最も賑わう夜だと思われ、雰囲気に呑まれた。その上、〆に「トンコツラーメン」食べる始末。それでも一応、11時には帰宅した。

このまま寝たら絶対に気持ち悪くて、登山どころではない。ならば水商売時代に培ったテクニックを久々使うほかあるまい。
「指突っ込んで吐く」逆流性食道炎を招くので体には良くないが仕方ない。

さっさとパッキングして、とっとと寝る。
そしたら5時にスッキリ目覚めた。ちゃんと朝ごはんも食べて、家を出たのが5時半。小一時間で男池(オイケ)に到着。

まだ暗いやん!知らない山をヘッドライトつけて登るのもビミョーなので、準備しながら日の出を待つ。

駐車場、僕だけ。先週の久住山。牧の戸登山口とはエライ違いやな。

とりあえず水飲もかな

ジュンジュワー!ってのを期待してたけど、それはハードル上げすぎというもので、仄かな酸味とミネラル感ってところですね。まあでもウマいわぁ。

ちょこっと先の「名水の滝」を見に行きます。

川メチャメチャ綺麗!透き通ってる。

橋を渡ると

その先にドレミファ橋みたいなのがあって。

なかなか雅な滝です。

なんやかんや朝から水辺で遊んだこともあり登山口入ったのが7:30

岩と苔の風雅な道です。夏だったら原生林って感じでしょうね。冬場は落葉して見通しが良い。

岩と苔は続きます。が、岩増えて少し登りが。
まず「かくし水」目指します。

牛がいるような感じではありません。とりあえずこのちょこっと先に

一応飲んでみました。男池と同じ水質のような。次は「ソババッケ」というところがポイント。そこまでは「ハイキングレベル」らしい。

全然「ハイキングレベル」じゃねーよ。高尾山より圧倒的に難しい!

まず道がハッキリしないから、ちゃんとリボンを辿らないといけない。それにそこそこの登りよ。
「ソババッケ」の先は険しいとのことで先が思いやられる。

ここら辺から霜柱。お昼に溶けたら、結構滑りそう。これまた先が思いやられる。

なんのかんの「ソババッケ」到着。8:14

ちょこっと開けた湿地っぽい。次は「大戸越」へ。

道は不明瞭。斜度もなかなか。楽しいんだけどスピード上がらず、息も切れる。

おっと。開けたぞ!

9:05大戸越到着。まずは「北大船山」方面へ。

ミヤマキリシマの中に突入して進む。枝がバシバシ当たります。

くぐって進むとリュックが引っ掛かる。大柄の人にはよりキツいでしょうね。

ミヤマキリシマかき分けて進む。これ一応国の天然記念物のはず。大丈夫かね。

9:50北大船山到着。

あの出っ張りが大船山のはず!避難小屋も見えた!

ミヤマキリシマ帯抜けて始めて他の登山者と会いました。話したら一日で11峰。くじゅう連山のメインを縦走するらしい。11時間で回るとか。僕も若ければなぁ。

9:57避難小屋到着。

中はこんな。まだ新しくて久住山の避難小屋とは大違いです。こりゃのんびりできる。

三時間歩きっぱなしだったので、コーヒーとおせんべいで一休み。充電したら、ここに荷物デポして、一気に頂上突きます。

10:24登山再開。ミヤマキリシマの中に再突入したのでリュックをデポして正解でした。

10:33大船山山頂。スピードアップが難しいコースでしたが、休憩入れて三時間。なんだかんだ良いペースで登ってます。

眺望は360度パノラマビュー!あれは由布岳。

この稜線を歩いてきたのね。

折角だから。綺麗な避難小屋でお昼ご飯にします。今日は、まだまだ先が長いので軽めに。汗かいたから出汁が体に沁みるわぁ。

11:29登山再開して、すぐ分岐。風穴方面へ行く周回コースもあるんですが、結構険しいとのこと。迷いましたが、足を溜めて、大戸越までもときた道を戻り、平治岳にアタックすることに。

大船山の下に広がる「米窪」という火口跡に寄り道。湿地になっとるね。

12:12大戸越到着。あの山ではなく、あの山越えた先に平治岳があります。

ここら辺でちょこっと足に乳酸感じ始めたのと、ミヤマキリシマの茂みをめんどくさく思い「やっぱりやめようか」と弱気になり、とりあえずタバコ吸う。

え~い。行っちゃえ!とペース上げて登ると、ロープ場。この先にももう一本。不安だから何回かしっかり引っ張って確認。

最初の山を登りきり、あそこに見えるのが平治岳。またミヤマキリシマか~い!枝がバシバシ当たるんじゃい。

12:58平治岳頂上。汗だく。

あれなるは三股山。次はあそこに登りたいなぁ。

黒土で下りが滑りやすい。そこそこ絶壁もあるので慎重に降ります。

13:35大戸越に帰ってきました。登った山を見ながらの一服。今日はもう満足!
でも、まだ先は長い。

下り。岩ゴロゴロ。足もだいぶキテる。

15:15下山。だがまだやることがあ~る!

まず男池で水汲む。これで今晩のご飯炊くのだ。

あとこのコース。足の悪い大分の友人とか、絶壁苦手なカミさんでも歩けて、それなりに面白みあるかロケハン。

まあ、夏なら見応えあるかもね。20分くらいの周回コース。問題はなさそ。滝とセットにすれば良いかな。

結局。駐車場到着が15:40。ソロで8時間くらいってのは久々。ソロだと早いペースになるから、雨で登山から温泉にシフトした日曜日の分まで「やりきれた」ような気がします。

同じくじゅう連山でも、大船山は久住山とは違って、道も狭く、ハッキリしないところも多いんですが、野趣溢れ静かな山でした。(ミヤマキリシマ咲いてる時期は違うんでしょうが)会った登山者二人だけ。枝がバシバシ当たるので半袖だと腕が傷だらけになりかねないから、夏はそこ注意かな。

とにかく長丁場になるのは間違いない山なので、しっかりした体力が必須の山ですね。

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