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「ねぇ、王子様、なにして遊ぶ?」。バラの向こうは幸せの国。全てを忘れて踊りましょう。

「眠れる森のカロン」 茂木清香 全3巻

PAKU★★☆☆☆ POKU★★☆☆☆ BLACK★★★★☆

“一切の希望を捨てよ“との声に導かれ謎の屋敷にやって来たのは記憶のない少年。記憶は先まであったのか、元からなかったのか、もう思い出せない。彼を「王子様」と呼ぶのは、屋敷の主人「カロン」。

毎日楽しく遊んで過ごしていたが、この屋敷は何かがおかしい。気がついたときには、もう後戻りできないところまで来ていた。

主人公はあくまで「カロン」という少女。人を騙し、取り込んでいるつもりが、いつしか自分が取り込まれてしまっていたことに気がついていく。

物語自体、きちんと読まないと分からないくらい入り組んでいる。もしかしたら空中分解しているかも知れない。ただ3巻とういう巻数から物語はそれなりに完結はしている。可愛い絵柄に騙される残酷な童話を読んでみてください。


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