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ここだけは!と思う私なりの広告デザインのノウハウ/vol.4 書体の違い
私は書体を見るのがすごく好きで、この書体が何かというのをやたら当てたがります。笑
例えば、これ。
モリサワさんのトップページに出てくるバナーですが、これはおそらく、「A1ゴシック」かなという私の予想、、みたいな感じで街にあふれている書体を見て、「これはこの書体だ!」と予想するのがとても楽しいです、、。笑
それを皆さんにも知っていただこうと思い、この記事を書かせていただきました!
また、フォントひとつでイメージなども変わるので、そこもあわせてご紹介できればと思います!
フォントの基本
まず、書体の基本として、大きく分けて「ゴシック」と「明朝」の2種類あることはみなさんもご存知だと思います。
そこでフォントの見分け方のひとつとして注目するのは、フォントの「とめ」「はね」「はらい」「うろこの有無」です。
そもそも「うろこ」とは、中学校の授業でもやるので、ご存知の方も多いかもしれませんが、明朝体のこの部分です。
この出っ張りのことですね。「うろこ」といいます。
これがわかれば、わかると思いますが、ゴシックにはうろこはありません。
しかし明朝体にはうろこがあります。
まずそこで大きくふたつにわけることができます。
ちなみに、なぜ「永」という漢字を文字の比較でよく使うかというと、「とめ」「はね」「はらい」が全て含まれているためだと聞いたことがあります。
フォントの種類の見分け方のコツ
突然ですが、私が好きなフォント&使いがちなフォントをピックアップしたいと思います!
・A1ゴシック
・はんなり明朝
・うつくし明朝
・サンセリフ
・新ゴ
・ヒラギノゴシック
・秀英にじみ明朝
・フォーク
などなど、、書いていたらきりがなかったので、ここまでにします。笑
でも主にこのくらいを使い分けて使ってます。
では、この8個のフォントを全て「永」で並べてみますね。
同じ級数で「永」を並べてみました。
秀英にじみ明朝はもう一発でわかると思います。笑
しかしその他についてはよく見分けがつかないと思います。
そこで、どうやって見分けるのか、私なりの見分け方をここに書かせていただきますね!
まず、先ほどいった「とめ」「はね」「はらい」をよく見ます。
私はそれで大概分かったりしますが、もっと見分けやすい方法があります。
それは、「平仮名」ですね。
平仮名の「り」は個人的に特にフォントの特徴が出やすい文字だと思っています。それでは、これらをすべて「り」に変えてみたいと思います。
どうでしょうか。
相当個性出ちゃってます。笑
正解は、上段左から「はんなり明朝」「A1ゴシック」「サンセリフ」「フォーク」下段「秀英にじみ明朝」「新ゴ」「ヒラギノゴシック」「うつくし明朝」です。
では、ひとつずつ特徴を解説していきます!
はんなり明朝の特徴
きれいめな少し飾ったような、筆で書いたような明朝体で、どこか切なさがあります。
全体的に文字が丸みが少しあって可愛いフォントだと思っています、、!
特に平仮名はすこし繋がっていたりして、かわいい感じ!
でもデメリットとしては、英文字がすごく縦長で日本語の中に混じらせてしまうと違和感があります。
なので、私が「はんなり明朝」を使用する際は英文字だけちがうフォントにするようにしています。
うつくし明朝の特徴
うつくし明朝はすこし違う明朝を使いたい時に使われがちな明朝体です。
少し繋がったりしていて、線に角がない(「とめ」「はね」「はらい」の末端などが丸い)ことが特徴のひとつとしてあげられると思います。
また、ひらがなが四角の中に書いたようなすこし形が不格好なのも特徴のひとつですが、きれいめなデザインに使用されることが多いです。
秀英にじみ明朝の特徴
その名の通り、滲んでいる明朝です。
しっかりとした明朝の形をいかしつつ、滲ませているのでとてもお洒落に感じるフォントのひとつです。
小さい文字などにつかうことはほとんどなく、大きく出す文字によく使われる印象があります。
また、フォントにアウトラインをかけて、じぶんでフォントを作るのも可愛いかもしれません、、!
フォークの特徴
そのなの通り、フォークの刺す部分に似ている形状のフォントです。
特徴としては、フォークの形をしていることはもちろん、「とめ」に近くなると太くなっていることが特徴のひとつかなと思います。
また、英文字はフォークだと少しわかりにくいかもしれません。
新ゴの特徴
最も四角形を意識したフォントと言っても過言ではないと思います。
新ゴの一番わかりやすい特徴は、「ら」の文字ですね。
下のカーブ部分が他の直線まではいきませんが、フォントと比べると真っ直ぐに近い感じに感じます。
あと、他のゴシックのフォントと比べて、横に広くみえるので、読みやすいフォントかもしれません。
ヒラギノゴシックの特徴
おそらく、このnoteもヒラギノのように感じます。笑
ヒラギノの特徴としては、ゴシックにもたまにある「うろこ」のような頭の突き出しがないことです。
左が「ヒラギノ」で右が「中ゴシックBBB」です。こちらもよく使用するフォントですね。笑
「永」の右部分にうろこのような出っ張りがあるのがわかりますでしょうか。
この違いですね。
新ゴもないですが、ぱっと見で形がまず全然違うのでわかります。
先ほどご紹介した、「ら」を見比べるととてもわかると思います。
しかし、ヒラギノゴシックは似ているフォントや種類がとても多いので、見分けるのはほとんどできないくらい難しいです、、笑
A1ゴシックの特徴
私の一番大好きなフォント!A1ゴシックです!
きましたよ!
なんと言っても、このゴシックにはあまりない丸みがとっても好きでたまりません、、。かわいい、、。
つい、ゴシック使う!となった時はA1ゴシックを使ってしまいます。笑
私の中では全てがパーフェクトです!(訳わからん)
全体的に丸く、平仮名もすこし丸みおびていて、こちらも「うつくし明朝」と同様、角がないです。
「A1ゴシック」は街を歩いていたり、CMをみていると割と最近見つける流行りのフォントなので、もし良ければ探してみてください!
サンセリフの特徴
もう、めちゃくちゃわかりやすいフォントです。
説明しなくても一発でわかります。笑
四角っぽい感じのめっちゃ太いフォントですね。
(「永」に被ったのでABCDEの級数下げた、、)
大きく文字を出す時に主に使います。
以前のチラシ作成の大きいタイトルとしても使用させて頂いたものですね。
お客さんに文字が細いと言われたけど、ウェイトをもうこれ以上太くできない!!!という時に私は使っちゃいますね、、
まぁ、線を付けるって言うのもひとつの手なのですが、フォントを変えてみるというのもひとつの方法です!!
デザインに合わせて臨機応変に変えましょう!
フォントでデザインはこれだけ変わる
フォントって、ただの文字じゃないんです。
少しの差でもだいぶイメージがちがくなります。
例えば、ヒラギノとA1ゴシックのウェイトを似たようなウェイトにして、デザインしてみるだけでも、全然違います。
まず、この「小塚ゴシック」で作成したものをベースにフォントを変えていきます。
まず、「はんなり明朝」にします。
きれいな感じのイメージになりました。
文字が細いので全体的に、もう少し線を細くすること、あとは飛行機を小さくするしてすこし調節すると上品さがでそうな感じがしますね。
次は、「うつくし明朝」で変えてみます。
すこし、「女性らしさ」というものが出たような気がします。
また、先ほどの「はんなり明朝」よりも、多少は必要だと思いますが、線や飛行機の調節が不要な感じがしますね。
次に「秀英にじみ明朝」にしてみようと思います。
すこしウェイトが太くなったように感じます。
よく見ると滲んでいるので、明朝なのにかすかな柔らかさがあり、こちらも「女性らしさ」のような物があります。
次に、「フォーク」です。
私の中の印象ですが、この背景には似合わないような感じがします。
きれい目なきらきらしたものに使う印象が個人的にはあるので、尚更かもしれませんが、、
こちらもまた調整などいろいろ必要な感じがします。
次は「新ゴ」で入力します。
オーソドックスな感じがします。
それに、文字が横に広く、同じ級数でも大きく見えるので、読みやすい印象があります。
あとウェイトがたくさんあるので、デザインにあったウェイトに変えることができるので、使い勝手がいいです。
読みやすいということもあり、お年寄り向けのパンフレットなどでゴシックを使用する際には使っています。
次に「ヒラギノゴシック」です。
こちらもオーソドックスな感じがします。
新ゴと比べていかがでしょうか。なんだかヒラギノの方が読みにくい印象がありませんか?
ヒラギノゴシックもウェイトがたくさんあり、選べるのでとても使い勝手がいいです。私の使いがちなフォントですね。笑
次に私が大好きな「A1ゴシック」です。
はい、かわいい。
この丸みおびてるけど、読みやすく、ゴシックでありながら、可愛さを持ち合わせています、、。本当にかわいい。
ウェイトは4段階までしかありませんが、個人的に、「M」までしか使えないのでは、、と思っています。
大きい文字なら「B」まで使ってもいいとおみますが、小さめの文字で「B」を使ってしまうと、潰れてしまってかえって読みづらいです。
最後に、「サンセリフ」です。
ごつい感じ、、合わないですね、、笑
これだったら、もう県の形をベタにしてやるかもしれないですね。笑
なんだか違和感しかありませんが、、
これだけ印象が変わります。
ちなみに、変に飾り系の文字を使ってしまうと、なんだか違和感を感じたりすることが多いです。
使用する時には、ここで使うべき場面なのかというのを見極めることが必要です。
学生の時などは私も使いがちでしたが、今見ると、「いや、ここでこれはないな」と思うことが大半です。笑
飾り文字を使う時は、ポスターなどの大きい文字で崩して使ったりするといいかもしれません。
手書き風の文字は配置や大きさに注意すれば、いい感じになると思います!
まとめ
長くなってしまいましたが、こんな感じです!
次回は写真などの背景と同化してしまう場合の文字の入れ方について説明したいと思います!
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