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息子の苦悩 2

自動車学校へコツコツ予約を入れて通う。
これだけでもなかなか進まないもどかしさ。

仕方ありません。
今ならわかりますが
息子は就職で最初につまづいたそのショックと心の傷から自信を無くしていて
今するべきことへも意欲がなかなか出てこなかったのでしょう。
それでも気を取り直しコツコツと休み休み踏ん張って通い続けてくれました。

自動車学校については期間内に教習を終わらせることが出来ず延長にはなりましたが
何とか免許を取得することが出来ました。

今度は仕事探しです。
一緒に職安まで行って
別の場所で待機していました。
数ヶ月後
本人が見つけた会社へ行くことになりました。
張り切って作業服を着て仕事場へ向かう背中に向かって
「行ってらっしゃい!」と見送りながら毎日心の中で応援していました。

仕事から帰ると
こちらから聞かなくても
「今日はあーだった!こうだった。」と今日の仕事の話を少し得意げに聞かせてくれてました。
仕事仲間との交流も楽しそうに話してくれてたのですが
そこは長くは続けられませんでした。
というのも休日は会社のソフトボールに参加しなくては行けなくなったからです。

中学もバトミントン部に入っていましたがでしたが途中で辞めました。
高校は最初から部活には入りませんでした。
自分がスポーツに向いていない事を経験から感じていたのでしょう。

仕事先でまさかのスポーツをする事になってしまって
本人も本当に嫌がっていました。

考えてみたら子どもの頃からスポーツは上手く出来ていませんでした。
きっと毎回下手くそでミスしてよく怒られていたのでしょう。
どうしてもやりたくないようでした。

そして次第に会社に行けなくなりました。

そこからまた苦悩の日々。
もともとおしゃべり好きな明るい性格だっのが
どんどん会話が少なくなって言った気がします。
仕事は何とかこなして
仕事の先輩たちにも可愛がってもらっていたのに
とても残念な事です。

こんな状態ですから
次に仕事を探すエネルギーなど
なかなかたまらなかったのだろうと思います。

この頃の私は
「息子は人より少しばかり不器用だけど きっと本人に合う仕事がいつか見つかる」
そう信じていました。

昭和育ちの私にとって
この状態が続くのはとでも忍耐のいる事でした。
「どうして息子はこんなに精神的に弱いんだろう。」
「育て方が悪かったのか?」
「私が甘いのかな?」
「もっと厳しくした方が良いのか?」
などと毎日毎日本当に悩みました。

主人は統合失調症ながらも頑張って仕事をしてくれている。
だけど息子のことに関しては
気にはなってるだろうけど自分のことで精一杯で息子にまで気をまわす余裕は無いことはよくわかってました。

今私が弱気になったり悩んでる姿は
主人にも息子にも見せるわけにはいかない!
私の心が不安になると
主人にも息子にも悪影響になる。
だから私は信じて諦めてはいけないんだ。
母は明るく元気でドンと構えていないと❣️
そう自分に言い聞かせる日々。

私は昼夜とパートをしながら
パート仲間で親しくなった心許せる友人に話を聞いてもらうことで
何とか持ちこたえていたように思います。

長くなるので続きはまた次回に。

ここまで読んで頂きありがとうございました。









この時期は私も精神的にいっぱいいっぱいで記憶があやふやな部分があります。

ですから順番や期間などは覚えていないのでバラバラになります。

その後の流れを大まかに書くと
なかなか職安へも行かず
私には「行ってきた」と嘘をついたりもしていました。

私は仕事に出かけてますので
日中の息子の動きは分かりません。
でも母の勘とでも言いますか?
なんかわかるんですよね。

もう騙されたふりして息子がいつかは本当に行く事を願っていました。

何ヶ月?もしかしたら一年

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