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「台本」の判型(大きさ)について。(実は特殊なんです)

台本印刷の三交社営業部です。

本マガジン「台本について」では、台本印刷会社の立場から、あまりよく知られていない「台本」とはなにか、ということを様々な切り口で発信しています。

前回は「台本は【表紙】【前付】【本文】の3種類のパーツで出来ている」というお話を書かせていただきました。

今回は台本の判型、サイズについて書かせていただきます。

一般的に「台本」と呼ぶ本のサイズは「タテ245mm×ヨコ175mm」です。
これはB5規格サイズ(タテ257mm×ヨコ182mm)より一回り小さい特殊な判型となっています。

三交社では長年この判型を採用し続けており、最近では、当社を介さない現場でもこの判型が用いられることも多く、おかげさまで「台本サイズ」として業界には浸透してきております。

ではなぜ、「台本」サイズがこのような特殊判型となったか?

これは「台本」の中身、【本文】を北越紀州製紙の「淡クリームキンマリ」に刷ることが多いのですが、使用する斤量の「淡クリームキンマリ」全紙から、印刷サイズに切り出すときに、一番効率よい形から逆算して、仕上がりサイズを決めていることが要因です。

企業秘密ですので詳細は明かせませんが、例え話としては、大きな紙からB5規格だと9枚しかとれないものが、一回り小さくすると15枚とれる、といったニュアンスです。

「台本」は消耗品です。
読みやすさも大切ですが、コスト面への考え方がシビアに反映され、そこにデザイン的思想が入り込む余地はあまりありません。

また、巷に溢れる文庫本や雑誌なども、決まった変形サイズであるのはこれと似たような事情からで、ハードカバー、文庫本、雑誌など、出版社も印刷会社も違うのにだいたい同じサイズで流通しているのです。

もちろん、弊社でも全て「台本サイズ」でお作りしているというわけではありません。
例えば、「朗読劇用で大きな台本が良い」、「書き込みを多くするので大きな台本が良い」ということでA4サイズ(タテ297mm×ヨコ210mm)でお作りしたり、「撮影現場用でスタッフが使うため、小さなサイズのものも作りたい」「プレゼント用台本にするので、小さなサイズに」ということでA5サイズ(タテ210mm×ヨコ148mm)でお作りすることもございます。

以上、台本の判型についてご説明させていただきました。

日々、【こんな用途でこんな台本が欲しい、作りたい!】というご要望に併せて、それぞれ台本を作成させていただいております。

「台本」について何かありましたら、まずは弊社までご相談いただけましたら、と思います。


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