リーバイス®大戦モデルに出会える9つのショップリスト2024と、写真で見る大戦モデルのディテール・魅力
この記事は、以下の内容をまとめています!
米国本土よりも日本に集まる
リーバイス®のレアなヴィンテージデニム
ヴィンテージ古着、特に古いヴィンテージデニムは世界中で人気がありますが、その中でもリーバイス®は圧倒的な人気を誇るブランドの一つです。
じつはその価値を見出したのは日本人で、日本人が世界的にヴィンテージデニムの価格を高騰させた歴史を持つと言われています。今では世界の市場にあるデニムは徐々に枯渇しており、価格もどんどん高騰しています。中には1,000~2,000万円という価格で取引されるケースも…!
実は、今市場に出回っている珍しいヴィンテージデニムは、アメリカ本土よりも日本に最も集まっているとも言われています。
今から30年前の1990年代に起きた古着ブームのときに、レアなヴィンテージを今よりも安く手に入れた日本国内の個人のコレクターや、日本の老舗ヴィンテージショップが、世界でも希少な品をたくさん保有しているからです。
つまり、今ヴィンテージアイテムをコストパフォーマンス良く手に入れたいならば、これらの国内のコレクターや、老舗ヴィンテージショップから購入するのが一番なのです。
最近では、投資目的で外国から日本のヴィンテージショップに買い物に来る人も目に見えて増えています。
みんな大好き1944年S501XX
通称「大戦モデル」
リーバイス®マニアの中でも特に人気のあるもので、「大戦モデル」と呼ばれる、1942年第二次世界大戦中にリーバイス®が製造していたモデルがあります。
それは戦時中の物資規制で使える素材が限られていた時代を象徴するデニムで、通常の「501XX」にS(SIMPLE (シンプル)の略)をつけた「S501XX」という名前を与えられていたものです。
「大戦モデル」は使える素材が削りに削られた結果、無駄がそぎ落とされた形が実現されたと言われています。ここからは、Samurai Vintageが保有するオリジナルS501XXの実物写真を見ながら、そのディテールを見てみましょう!
写真で見る大戦モデルのディテールと魅力
特徴①月桂樹ボタン
フロントボタンはリーバイス®の刻印ボタンではなく、多くの衣料品メーカーで使われていた既製品が使われました。月桂樹模様で穴あきのドーナツタイプの、通称「月桂樹ボタン」です。
月桂樹ボタンにもいくつか種類があり、この個体のものは月桂樹の葉の間に星が1つの「ワンスターボタン」と呼ばれるもの。星が3個のものは「トリプルスターボタン」、等、色々な月桂樹ボタンがあると言われています。
特徴②ペンキステッチ
通常、綿糸が使われているバックポケットのアーキュエイトステッチ(リーバイスジーンズの象徴でもあるカモメステッチ)は、大戦中に糸の供給が節約されたために、オレンジのペンキでプリントを施した「ペンキステッチ」になりました。
また、バックポケットは左右で若干大きさが異なるいびつな形をしています。縫製も適当です。これは、戦時下の徴兵や故郷への帰省の影響で、工場の経験豊富なベテラン人材が少なくなってしまい、経験の浅い人や素人同然の人まで雇うしかなかったため、生産ラインのクオリティが安定しなかったという当時の事情を反映しています。
「ペンキステッチ」は数回の洗濯で薄くなってしまうので、オリジナルヴィンテージで確認できるものは少ない特徴です。そのため、ペンキステッチ部分は現行品の復刻モデルの写真も見てみたいと思います。オリジナルと同じではありませんが、イメージがわくのではないでしょうか。
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