IT業界就活の体験談
最初に,素性を述べておく。 通信三社のうちいずれかで来年から働く予定の,同志社の理系大学院生である。
(なんか,ろくに素性も明かしていない就活記事にイイねついてるの見ると個人的に悲しくなりますね。ソースの信ぴょう性は?再現性は?みたいな。特に有料記事。
言うてもネットで素性なんてどうとでも言えるので五十歩百歩ですが,僕の場合は過去記事で信ぴょう性は担保されてると主張したい)
最初にたどり着く場所
多分IT業界の研究をして最初にたどり着くのは,SIerなんじゃないでしょうか。ちなみにある程度業界をご存じの方にとってこの章の情報量は0です。
なぜSIerかって,業務の幅が曖昧で数が多いんですよね。
以下にその分類と,個人的見解を記載します。
ユーザー系
色んな業界において,(だいたい)大企業のシステム部門が独立した形で成立していることが多い
東京海上日動システムズとかがこれにあたると思う。メーカー系
IT機器のハードウェアメーカーを親会社とする,子会社とされている。
あんまり数は多くない気がする。
富士通系列の子会社群とかがこれにあたる…のか?独立系
親会社を持たない,SIer事業をメインとする企業。
中小規模を探せばキリがないとされている。
・ユーザー系に関しては,グループ企業との仕事がほとんどであるとされているケースが多い傾向にあると思う。東京海上日動システムズやソニーグローバルソリューションズもほぼそうだった記憶がある。
このあたりの企業はそれを公言しているだけかなり安心感がありますね。
・メーカー系に関しては,あまり知りません。
・独立系に関しては,システム開発における下流工程がメインになることが多いとされている。また,多重下請け構造が問題視されがちとされている。いわゆる中抜き。
でも個人的な意見を言わせてもらえば,コンサルやSIerやその分類,ベンダーの垣根みたいなものは更に曖昧になっていって,なんならどれかしら無くなるんじゃないかと思っている。
10数年後にIT部門持っていない企業なんてないでしょうし。
※”されている”と書いているのは,説明会や面談でそういう質問を問うているものの,その実どうだか知らないからです。
余談:外資系IT
外資系のIT企業の仕事は,私が見た限りでは
「海外(アメリカや欧州)の本拠地が開発したソフトウェアの仕様・できることを調べて,顧客への製品導入を行う。(技術営業,製品サポート)」
に終始していました。
マァあまり面白いものではなさそうかな(小声)。
転職できるような技術つくのか?と就活中疑問でした。
一気通貫!一気通貫!USA!USA!
多分今IT企業の説明会に参加すると,”一気通貫”という言葉が必ず出てきます。
ちなみに,IT企業を目指される皆さんはシステム開発(これも抽象的だな)に携わるとしたら上流~下流,どこをやりたいですか?
「やれるもんなら全部やりてぇよ」
そういうことです。
くだらないが,しかし。
一気通貫と言われると,「要件定義→設計→実装(開発)→テスト→保守・運用」のすべてをイメージします。
しかし,さもプログラミング(実装)自社でやってます。
みたいな顔をしているものの,たいていの企業(特に独立系を除いた企業)はベンダーに委託しています。
説明会とかで,「実際にどんな言語を使っているんですか?」みたいな質問をすれば業務の規模感みたいなものは分かるかと思います。
なんだか「学生時代力を入れたことはなんですか?」みたいですね。
実際にはコーディングしているのかを聞いているのに。
この学生を騙すような言い様には思うところあるわけですが,まぁ顔真っ赤にして怒るにはまだ早いですね。
昔話をしましょう。ニチャア…
IT企業就活者諸兄は,”手に職つけたい”みたいな考えはおありですか?
私にはありまして,”コーディングもやりてぇなぁ!”みたいな考えでITにおける職種を見てきました。
しかし待遇面で不満がありました。なんか技術職よりこんさる?の方がだいぶ待遇よくねぇか。
まぁでも自分のエンジニアキャリアを考えたとき,やはり上流工程に携わらない手はないんですね。
なぜかって下流だけやってたらAIがコード書ける時代の今,いくら自分が楽しくても需要が無くなるのは結構明白だと思うからです。
こうして考えてみると,”上流工程だけ残る”ということそのものが逆説的にコンサルタントの技術力を証明しているような気がしないでもないですね。いや過言か。
加えて,色んな企業のエンジニアと話した中で”なるほど”と思い,仕事でのコーディングに執着しなくなるきっかけとなった文言があります。
「上流工程って趣味でできないけど,下流工程ってやりたかったら趣味というか自分一人でできるんだよね」
ほな上流工程だけで我慢するか~
この話に戻りますが,特に企業規模がでかくなるほど下流工程の重要性ってさほど大きくなくて,”開発してます”って騙る意図があるというよりかはあんまり手を動かすかどうかにあんまり意味を感じていない・重要視していないだけだと思います。
これが多分学生と社会人の違いの一つで,要は「手段ベースか目的ベースか」という考えの相違だと考えます。
関連して例えばソ○ーの面接で,
「AIをやりたいという学生はたくさんいるけど,そういう手段じゃなくて叶えたい目的が先にきているのはいいね」という志望動機へのフィードバックが印象に残っています。(落ちましたけどね)
目的ベースで,その会社でやりたいことを考えたらエンジニアには結構評価されるんじゃないでしょうか。ちなみに僕のやりたいことは業務の効率化でした。
まとめ
少なくとも,
・何がしたいのか
(下流なのか上流だけなのか,ITを手段として何がしたいのか)
・その会社で本当にどこまでできるのか(一気通貫(笑))
(例えば要件定義がシステム開発の最初って言われているけど,ほんとはその前に「何が課題か」を発見する作業があるはずで,それはコンサルではなく,事業会社のIT部門でしかできないんじゃないかと私の場合は考えていたりした。)
あたりが自己分析・企業研究どちらにおいても重要だと思いました。
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