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コロナ禍の海外渡航、デザイナーの気付き|2022/4 Monthly Reflection

故郷の台湾に帰りました。コロナ禍の中になかなか渡航が難しくて、前回故郷に帰るのはもう三年前くらいでした。
また、コロナ禍の海外渡航の手続き、注意点、プロセスなどは前とかなり違っているので、デザイナーなりに渡航のユーザー体験周りの気付きがあり、それを随筆で記録したので、それを今月のテーマにしました。

飛行機が着陸した瞬間。台北101が見える。

搭乗の前

公式情報よりコミュニティの情報を参考した
台湾の入国制限がかなり厳しいです。渡航情報は点在しているし、出発国によってルールが違ったりしているので、どこの情報を参考するのが不安でした。
最後は政府の公式サイトではなく、facebookのコミュニティーの情報を参考しました。実際に日本から台湾に帰った方たちが自分の経験を共有する記事があるので、渡航の流れだけではなく、どこのPCR証明書が安いとか、どの隔離ホテルがおすすめなどの情報も一緒に教えてくれます。
公式ではないので、信用できるかと思っていたけど、実際の体験談ということと、スレッドで「私も同じ経験でした」の声が見えるので、信頼できそうだなと判断しました。

政府のサイトより、コミュニティーの情報を参考にしました

空港内

国際ターミナルは久々だったので、直近の変更かどうかはわからないのですが、「前の渡航経験と比べると違う気がする」とか、その他気づいたことをざっくり記録しました。

保安検査場でパソコンを出さなくてもいい?

今まで空港の手荷物検査ではノートパソコンは取り出す必要がありましたが、「パソコン出さなくてもいい」と言われてびっくりしました。
また、apple watchなどのデバイスを外さなくてもいいと言われた。自動スキャンを受けたら金属反応のところをスタッフからのボディチェックを受けるという仕組みになっていました。
慌ててパソコンを出す必要がなく、確かに便利になりましたが、それは人が少ないからしばらくそうなっているのか、それともバッグの中でもしっかりパソコンを検査できるようになったのか、特に説明をしてくれなかったので今でもわかりません。

自販機の案内が分かりにくい…?

外国人観光客に向けて、コインの画像と説明がありました。日本のコインに見慣れていない方に親切な案内だなと思っていたのですが、よく見ると外国人向けに案内したステップは下のイラスト付きの電子マネー用ステップと異なっている。

• 外国人向けに案内したステップ(英語、中国語、韓国語):コインを入れる→ドリンクを選ぶ
電子マネー用のステップ(日本語、イラスト):ドリンクを選ぶ→電子マネーを選ぶ→カードをタッチ

イラスト付きの案内は電子マネーのステップなんだけど、「電子マネーのご利用手順」のタイトルはなぜか翻訳されていない…イラストが先に目に入ってしまう外国人が困惑になりそう。

トイレが故障中!?

トイレを使った後、水を流したい時に、「故障中」と「Out of Order」が目に入ってびっくりしました。
「トイレが故障中だったらドアで書いてよ…」と一瞬困りました。
しかし、よく日本語を見ると「ウォシュレット故障中」と日本語で書いています。自分の第一言語は中国語なので、日本語読めるだとしても漢字の「故障中」が先に入ってしまいました。

翻訳は親切ですが、適切な文言に翻訳しないと、逆に困惑を招く可能性が高いとわかりました。
トイレはすごくプライベートな空間なので、何かトラブルがあった時に外に問い合わせしにくいところだと思います。何が故障中という情報だけが抜けてしまうと、「フラッシュできないか、どうしよう」と自分で焦ってしまうので、こういったところでの案内はなるべく丁寧にしておいた方がいいなと思いました。

飛行機に乗る

搭乗券の電子チケットを初めて使ってみた

厳密に言うと、初めて紙チケットを印刷せずに、電子チケットだけを使ってみました。
今回電子チケットを使ってみたところ、飛行機に乗るまでのプロセスはとても順調でした。次回も電子チケットを使ってみようと思いました。

今まではpdfデータを印刷しましたが、今回は電子チケットだけで行きました。

「なぜ電子チケットに不安だった?」の理由を深掘りしてみました:

1. 今までの飛行機に乗る経験では紙チケットだった
2. 飛行機に乗る経験以外、クレジットカードのタッチ決済やデジタル化
した行政手続を使ってみた時に、現場の従業員が知らない、対応できない経験があったから。
→飛行機に乗れないリスクを防ぎたいから、一番安全な方法(紙チケットを印刷)を選びました

まとめ

デザイナーになって初めての渡航経験だったので、たくさんの発見がありました。「なぜ自分がこういった気持ちになりました?」などの深掘りと言語化する能力も上がったと実感しました。
Don Normanの《誰のためのデザイン?》で、あの有名なノーマンドアから初め、たくさんの日常品の体験デザインの例が挙げられています。こういう洞察ができる生活は面白そうなーと思いました。
これからも生活の中からインスピレーションを受けたいと思いました!🥰

関連書籍:

見て良かったもの|Contents I love this month

The Bold Type

先輩のNiaさんがおすすめしてくれたドラマ。

舞台はニューヨーク。 女性誌「スカーレット」に務めるジェーン、キャット、サットンの仲良し女子3人組が、仕事に恋に悩みながら、女性として人間として成長していく物語です。

Sex and the Cityみたいな恋愛ドラマと思っていたのだけど、現実の社会問題を取り上げたストーリーでとても面白いです。

NN/g UX Podcast: What Makes a "Good" UX Professional?

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前にtwitterでもNN/gの番組をおすすめしたんですが、このエピソードは特にお勧めしたいです。「いいUXerとは?」という質問で様々の角度から答えられるエピソードです。

I think making sure that we don't assume that everyone has the same understanding of what UX is or what it's not. So having a bit of patience with that communication as well to say now I'm going to drive for clarity and then ask good questions when there are misunderstandings.

NN/g UX Podcast: What Makes a "Good" UX Professional?

小さな勝利|Small wins

🔸去年から取り組んできたD&Rチームのサイトリニュアルプロジェクトが無事にリリースされました✨よかったらみてみてください!

🔸(相変わらずなんですが、)UTからたくさんの学びを得ました。毎回ユーザーの行動が自分の想像に超えることはUTの醍醐味であり、ユーザーとUTの大切さを毎回実感しています。
🔸先輩デザイナーと一緒にデザインプロセスを検討しています。デザインの成果物はもちろん、デザインのプロセスも問題点を特定し、改善を繰り返すのはデザイン精神ではないかと思いました。
🔸カスタマーサクセス部の顧客対応への同席が順調に進んでいます。お客様の要望、悩みなどを聞き、「こういう風にkintoneを使っているんだ!」と実感しています。またカスタマーサクセスのメンバーがどう何を案内することも、裏返すと「ここはよく使われているけど理解しにくいところね」などの情報が得られるのでとても貴重な機会です。

先輩の咲さんがデザイナーとカスタマーサクセス部との関わりについて記事をまとめたのでよかったら見てみて下さい〜👇

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