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台湾に帰ってリモートワークをしてみて思ったこと

5月は自分の誕生月なので、いつも私にとっては特別な1ヶ月なんなけど、今年の5月はその中でも近年の中に一生忘れない、一番特別な5月だった。

なぜかというと、2017年から来日して、初めて2ヶ月という長い期間に自分の故郷台湾で滞在した。
この2ヶ月間に体験したこと、改めて思ったこと、逆カルチャーショックを受けたこと…ものたくさんありまして今でもすぐ全部を言語化できないんが、随筆で書いてみようと思いました。

外国からリモートワークは想像よりキツかった😂

画像:リモートワークで働いたカフェの写真。猫がいる。
カフェで働いてみた

今働いている会社サイボウズはリモートワークになっているので、自由に働く場所を選べます。
今回はプライベートの理由もあり、コロナも一旦落ち着いたと思ったので、タイミング的に台湾に帰って仕事をしてみようと決めた。

自分の故郷で慣れている環境だし、台湾と日本の時差が1時間しかないので、そこまで支障が出ないはず…と思っていたんだけど、

  • 1時間の時差で朝、昼、夜の時間がズレてしまう:例えば13時からのミーティングは台湾の時間では12時になってしまうので、参加できなくなったりをする。
    (補足:お昼時間は決められたではないのですが、基本的に自分は12時から取っているので、11時からや13時からを避けたい)

  • 違う環境で働く心身に対する影響:気候、湿度、デスク環境、周りの人とノイズ…環境が一変したので、それに慣れるのもかなり時間かかった。

…などのもあるので、故郷とはいえ思っていたよりしんどいの時期もあった。

しかし、正直「自分の国に帰って働ける」ということ自体を考えたことがなかったので、この選択肢だけが提供されているのは非常にありたかった。

また、自分で帰国することを勝手に決めたにもかかわらず、こういう変化を気を使ってくださったチームメンバーにもすごく感謝しています。チームメンバーがいろんなサポートをしてくれなかったらこんなに順調に働けないだろう、と振り返って思ったので、改めて信頼できるチームメンバーがいて幸せだなと思った。

人と人の距離感に新たな発見🤝

写真:台湾のストリートビュー
台湾のストリートビュー

「台湾人は優しいから台湾が好き」って日本の方からよくいただいている言葉なんだけど、台湾の人と人の距離感にすごく苦手だった。
知らない人から急に声をかけられたり、店員さんが建前なく、悪い態度を取られたりをするのがとても嫌だった。

それに対して、日本での人と人の距離感はちょうどいいと思った。
人は近すぎずに丁寧にコミュニケーションを取っていて、店員さんとも敬語や丁寧語で話しているので、なるべく自分の感情を他人を影響させない気配り…それは自分に合っているなと思った。

今回台湾に帰った時にもそう思った。
タクシードライバーから「車の中にスマホいじるな!」と叱られました。
「またか。」と思った。

しかし、今回他の発見もあった。

例えば、親友と一緒に晩ご飯を買う時に、親友が屋台で注文して、オーナーに「ちょっと他のところで買い物をしてから取ってくるね」って言った。

それ以外も、コンビニの店員とおしゃべりをする人を見かけたり、友たちが道に迷ったらすぐ知らない人に聞いてみたり、「もっと安くにして〜」と普通に値切ったりをすることに驚いた。

些細なことばっかりなんだけど、人と人ってこういうフォーマット以外のコミュニケーションもできるんだ。と思った。

コンビニで「こちら温めましょうか」「お願いします」だけではなく、「最近発売されたケーキどう?おすすめ?一つ預かってくれ〜」とかの会話もできるんだ。

私は日本にいると外国人なので、普段街の人に声をかけようとする勇気がないんだけど、街でもあまりこういった会話を見かけていないので、台湾でこれは普通だなと改めて気づいた。

この気づきがあったので、この1ヶ月間、自分なりに積極的に知らない人や話をかけてくれる人と会話してみた。そうしたら面白い情報をくれたり、暖かく話してくれたり、助けてくれたりをした。とても気持ちよかった。

知らない人と話すのがまだ怖くて、タクシードライバーにも叱れたくないけど、面白さ・温かさの側面も感じられるようになった。

犠牲していた人間関係を再構築できた👩🏻‍🤝‍👩🏼

バイクがすごく上手になった親友B🛵

コロナのご時世でもあり、家族と親友とはもう3年近く会っていなかった。
地理的な距離でもあり、今やっていることもだいぶ違うので、親友とももう共通話題を持っていないので、ほぼ連絡もしていなかった。誕生日のメッセージを送り合うくらいだった。

最初は寂しかったんだけど、時間を経ったらだんだん寂しい気持ちもなくなちゃった。
「自分は国から出るという選択をしたので、今までの人間関係を犠牲するのもしょうがない。」と思うようになった。

しかし今回初めて長く期間に台湾に帰って、5年ぶりにたくさんの友達と遊びに行けた。5年ぶりって言っても、会った瞬間にすぐ親近感を感じた。

ただ無駄話をしたり、くだらない動画を見て笑ったりをする。もうこういう相手が5年間いなかったのでとても大切な時間だった。人と人の繋がりってこんなにパワーがあるのだと思った。

そして日本語で働いていて、もう母国語を忘れちゃったくらいの感じだったんだけど、「言葉遣いを心配せずにおしゃべりするのはこんなにラクなんだ」と思った。

「人間関係を取り戻した」を言うのはちょっと大袈裟かもしれないけど、今まで犠牲しようとしたものを見直す経験になった。

まとめ:働く可能性から人生の可能性が広がる?

リモートワークは、ただ家で快適に働けるだけではなく、こうやって大切な家族と友人との時間ができて、多分想像すらもしなかった。

今まで「海外で働くか」、「国に帰るか」の二択しかなかったんだけど、リモートワークという新しい働き方ができ、さらに人生の可能性が広がったなと親友が5年ぶりに誕生日を祝ってくれて実感した。こういう機会はもうないと思っていたから。

これからどこで働く?私もまだ答えがない。そしてあくまで個人的な視点なので、会社はどう思う?これからのキャリアがずっとリモートワークし続けられる保証でもないのですが…
こういうチャンスを与えてくれる会社・社会・時代にただ感謝したいという気持ちでこの記事を書きました。

この5月は私にとって特別な1ヶ月だった🇹🇼。

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