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灯、茶、香、栞、万年筆と雨

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頭の中にたまっている考えや感じたことを書き連ねていこうと思っています
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2024年8月の記事一覧

余白をじっと見つめたら

余白をじっと見つめたら

西洋絵画をみると、画面びっちりにモチーフが書き込まれていて本当に忙しいなと思う。(もちろん美術的価値を否定する気は全くない。)
空気を物質としては絶対に認めないというほどの意地さえ感じる。
西洋画が描かれた場所が全て涼しくて気持ちの良い、匂いの少ないカラッとした気候だったのではなかろうかと勘違いしてしまいそうになるほどだ。
もしかしたら私が海外の匂いをほとんど知らないからなのかも知れないが。

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好きの意味

好きの意味

しばらくぶりに大好きな映画を見た。

なんでそんなに好きなのか真面目に考えたことがなかったけれど、ふと不思議に思ったので書き出してみる。
好きな映画は二本あってそのうちの一本がプラダを着た悪魔。自分が20代の時に見て、アンディのかわいさと服のセンスの良さに惚れ込みこれまでに何度も何度もリピートしている。

ミランダの無理な要求を徐々にこなせるようになっていくアンディの能力の高さ。
抜群のセンスの洋

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下駄を履いているのは誰か

下駄を履いているのは誰か

キャリアを積むとは

石を拾いながら道を進んでいくようなものだと感じる。

歩きはじめは小石から始まる。砂のような石、こぶしくらいの石。黒い石、淡い石、キラキラした石。

色々な石を、どけたり拾ったりしながら、ずんずん道を進んでいく。進みながら、道の脇に石を積み上げ山を作っていく。周りには同じように石を拾う仲間がいる。

たくさんの石を拾ううちに、好きな石、嫌いな石、重い石、軽い石、価値のある石、

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