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Tears in Joy

今週末、NYCマラソンが2年ぶりに開催された。
NYCのワイドショーには全米から多くの人が閲覧に来るのだが(昔あったズームイン的な感じ)、今朝のワイドショーでは胸にメダルをかけた人々の笑顔が印象的だった。
また、先週金曜日には季NYの節の風物詩とも言えるCristmas Spectacularがやはり2年ぶりに再開された。ホリデーシーズンのみRoketsなど多くのキャストがクリスマスの音楽に合わせてパフォーマンスする伝統的なショーだ。10年以上前子供達も連れて家族全員で見に行った思い出のショー。この再開の話を聞いて、早速チケットを購入したので、このショーについては後日感想などを書きたいと思う。今からRadio City Music Hallへ行くのが楽しみだ。
他にも、Big Apple Circusが今週再開する。
今年になってワクチン接種が始まり、夏には徐々に制限が緩和され、9月から学校も通常通りに始まった。そして、マンハッタンではワクチン接種証明が必要だが、インドアダイニングも戻ってきて、ブロードウェイのショーもこの秋から劇場がオープンして、一気にパンデミック前の暮らしに戻ってきたような気がする。
しかし、まだ世界中から観光客が来ていた頃に比べて街の活気は以前ほどではないように思えていた。

そんな静かなニューヨークももう少しで変わるかもしれない。
本日からパンデミックによるアメリカへの外国人の渡航規制が20ヶ月ぶりに解除されたのだ。日本はこの規制対象国に含まれていなかったが、ヨーロッパやインド、ブラジルなどの30数ヶ国の非アメリカ国民がアメリカへ渡航できるようになり、長い間離れ離れになった家族がようやく会えると喜びの声が聞かれた。私自身もトランプ政権下、外国人に対するビザの申請が停止されて、一時的にアメリカに渡航できなくなった経験があるので、家族と長い間会えない辛さがよくわかる。本当に良かったと思った。20ヶ月も遠く離れた家族と会いたくても会えないなんて想像できない。
一方で、アメリカ入国後の隔離措置は必要ないとされるが、ワクチン接種証明と3日以内の陰性証明が必要である。このワクチン接種証明が必須とされるのは全ての外国人に適応されるため、日本人にとってはこれまでワクチン接種証明は必要とされていなかったので、渡航規制が逆に強化された形になる。ワクチンを接種している人にとっては大した負担ではないが、影響を受ける人は少なくないかもしれない。
日本はワクチン接種に関係なく未だ10日間の隔離義務があるので、一時帰国したいが日程的になかなか難しい。ただ本日よりビジネス関係の入国は3日と短縮されたようで、このビジネス要件がどの範囲まで適応されるのか現時点でわからないので様子を見たいと思う。
ビジネスで入国する外国人は3日でよくて、家族の緊急要件があろうとビジネスでなければ日本人の一時帰国が3日に免除されないのは何となく腑に落ちないのは私だけであろうか。

 加えていよいよNYでは5歳から11歳の子供たちへのコロナワクチン接種が開始された。
ワクチン接種に関しては、バイデン大統領は、2022年1月からは100人以上の従業員のいる会社にはワクチン接種を義務化するとしていたが、これについてはアメリカの南部の州の裁判所は一部憲法違反だとして差し止めをした。
私の住むNY州の郊外はリベラルな人が多い地域だが、接種義務についてプラカードを持った人たちが道路に立って反対と叫ぶ姿を実際に目にすることもあり、流石に反発も強い。
前述の通りNYのマンハッタンでは、レストランに入るには接種証明(接種アプリと身分証明)をしないとインドアで飲食することはできない。私が訪れたレストランはかなり厳格にチェックしていた。
ブラジルの大統領が未接種のためレストランに入れず、道端でピザを食べていた姿は皆さんも記憶に新しいかと思う。あの頃はまだそんなに寒くなかったので良かったが、すっかり寒くなった今、室内に入れないとかなり厳しいと思う。

NYPL(ニューヨーク公共図書館)のライオン像がマスクをしたと言う記事を書いてから早いもので4ヶ月が過ぎた

4ヶ月前を思い起こせば、マスクはまだ日常的にする機会はあるが、確実にパンデミック以前のような暮らしが少しずつ戻ってきている。
ニューヨークでもオフィスに戻る人も増えてきたし、街に人が戻れば経済も戻るし、治安も良くなるのではないかと淡い期待を抱いている。
NYPLのライオンたちは今マスクはしていない。彼らの腕にはワクチン接種ずみのバンドエイドが貼られているのだ。

ホリデーシーズンはNYがキラキラする大好きな季節だ。
人々が幸せそうに見えるのもその理由の一つだ。
昨年はできなかったサンクスギビングデーも集まってお祝いすることができるだろう。一旦解除が外れればすぐにそれが当たり前の毎日になるが、ふと数ヶ月前、1年前の短い期間を振り返るとコロナ禍での我慢の日々から随分解放されたことに気付く。
約2年ぶりにアメリカにいる家族と再会できた人々が抱き合って嬉し涙を流す姿に胸を打たれた。私自身、今日この日を健康でいることを感謝して今年の残りの日々を楽しみたいと思った。

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