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【飲食業×妊娠】なぜタブー視?

真面目な話で~す。

サミロテが目指すもの、
スタッフの妊娠から見えてきたこと、
noteの記事にしていろんな貴重な意見をいただきました。
ありがとうございます。

その中で、、、

飲食業界の女性活躍が何故ほかの業界と比べて遅れているの?
何故【妊娠したら退職】の構造ができているの?
雇う側も働いている側も妊娠をタブー視している理由がいまいちイメージできない。

《そんなにオオゴトなの?》

との意見もいただきましたので、

なぜ飲食業界で女性活躍が進んでいないのか
改めて私の見解を伝えていきたいと思います。

今までの記事と少し重複してる部分もあります。

そんな事知ってるよ~って方は、
この時点でスキ♡押して流してください〜♡


実態


飲食業界では結婚や妊娠、出産などの
ライフステージの節目にこの業界を諦めて
去っていく女性がたくさんいます。

大手やチェーン店ではまだしも、
うちのような規模(小さい立ち飲み2店舗)では
妊娠、出産、育児をしながら働き続けるということは現実的ではありません。


例えばサミロテスタッフの場合、

1日のスケジュールは、
仕込みや掃除などのオープン準備が3~4時間、そこから少し休憩して、営業スタート6~7時間、そして締め作業。

すべて立ちっぱなし

軽く10時間以上は毎日立ちながらバタバタと働きます。階段の上り下りや重い荷物を運ぶこともよくあります。

妊娠して不安定な状況の中、
長時間立ちながらこのような業務をこなす事はほぼ不可能に近いと思います。
やるのも、やらせるのも嫌です。

つわりでメンタル崩壊、
食べ物やお酒の匂いで嘔吐や立ち眩み、
日々身体の変化があり、
ちょっとした体調不良で赤ちゃんが心配なり
お腹が大きくなったら腰痛や便秘、むくみや痒み、寝不足などがのしかかります。

健康な状態でも体力勝負の仕事なのに、
妊娠をして同じ働き方をしなければいけないとなると諦めてしまいますよね。。。

「そんなに働きたいならバイトに切り替えた方がお互い遠慮なくて楽じゃない?」との意見もありましたが、
この考え方は女性の非正規雇用を増加させるひとつの要因かなと思うので却下。
希望があればもちろんok

+育児はこれからも続きます。
どうやって働き続けるの?

つまり、飲食業界にいる女の子は妊娠したら

仕事ができなくなる≫

という事なのです。

現場に立てないからと減給すると
産休手当や育休手当てが減ります。

だからと言って、
少ない仕事量でお給与を渡すと
他の社員とのひずみが生まれます。

もうひとつの課題としては、

産休中、育休中は国からの手当がありますが、
【産休取得まで】【育休明け】は補助はありません。

「その期間は、
 現場仕事を控えて事務仕事などの
 リモートワークで仕事をしてもらおう!」

と考えるのが一般的です。

が、お店を開けるには最低人員が必要です。

ひとり抜ける分、
必ず代わりのスタッフが必要になります。

つまり
リモートワークで働いた女の子のお給与や社会保険料+代替人員のお給与
として、人件費が二重にかさみます。

小さい飲食業ではこのような積み重ねで経営を圧迫される事もあります。

では、ワンオペで乗り切ろう!など、
頑張って少人数で営業して疲弊してしまうと、
体調を壊し、体調を壊すとお店に立てません。
=売り上げがゼロ

あららららら

このようなからくりからやむを得なく
タブー視する経営者や、
自ら去る方が多いような気がしています。

働くイメージができない。
それが一番大きい理由かなと思います。


おわり


追記



私は飲食業で働く女性として、

・女性雇うのは効率悪いよね~
・極力採用しないようにしている~などと

言われて

時代おくれやー!!くそやろー!!!

と戦っていました。



経営者になって気づきました。


え。普通に難しい。


「そもそも20代後半の女性は正社員で雇わない」
と言っていた経営者の気持ちも今なら少し理解できます。いややけど。

難しいけどやるしかない。

せっかく時間も労力もお金もかけて勉強をして修行してきたこの業界でキャリアを築きたい。

-現場にも立ちたい
-産みたい
-正規雇用で戻って来たい

これを叶えたい。


できたらいいな~


ちゃんちゃん



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