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私的パリのメトロの揺れに耐える方法


 前回の話でMさんご家族にお世話になることになった私はなんとか住むところが見つかった安心感で夜も熟睡できるようになり、学校も始まり、やっとパリでの生活が始まった実感はこの辺りから湧いてきた。ここまで散々だったので不安もあったがpefumeの「ワンルームディスコ」を聴き、
~新しい場所で うまくやっていけるかな、たぶん できるはずって 思わなきゃしょうがない~
ってpefumeが言っているので(?)あまり考えすぎないようにしようと鼓舞してみたり。(王道のクリスマスソングとかじゃなくて“新生活”とか“バレンタイン”をテーマに歌ってくれるpefume最高だよね)

新しい街へ引っ越したのならこれ一択



話が脱線したがパリに来てから一ヶ月と少々、慣れない新生活の中での発見と混乱の日々をゆる~く書いていこうと思う。


寝たら終わり~パリのメトロの極意編~

 パリに出発する前に一番言われたことが「パリの地下鉄はスリが多いしアジア人は格好のカモだから注意!」だったので初めて1人でメトロに乗った時は全ての荷物を抱え込んで周りを睨みつけながら乗った覚えがある(睨む必要はない)。
 パリ市内には1~14番線のメトロが通っており、各路線によって治安も様々。(Mさんの自宅から学校までは比較的治安が良いと言われている12番線を使っていたのでちょっと安心)。
 まずは定期券を買おうと思い窓口へと向かった。パリのメトロの定期券は1ヶ月ごとの更新で、購入には住宅証明書やら在学証明書、銀行口座の開設が必要なのでまずそれらの準備が大変だった記憶。(Mさんの旦那さんが住宅証明書を作成してくれて助かった、、、泣)

 パリのメトロの運転手はみんな私服でたまに子供も連れて乗っていたり友達を運転席に乗せておしゃべりしながら運転していたり、オイオイ、大丈夫かよ、、、と言いたくなるような自由さ。車内には吊り革がないので身長が低い私は揺れるたびによろついてしまう。そういえば日本の友人Dくんが「刃牙に出てくる中国300年の武道、サンチンの体勢ならどんな揺れにも耐えられる」と言っていたのを思い出し、早速それを実行。たしかにどんな揺れにも耐えられる、、!と感動しその日から私は混雑しているメトロに乗るときはサンチンのポーズを取ることにした。

参考までに刃牙の三戦ポーズ、パリのメトロで実用すべし


パリでバイトを探してみた編

 バイトしたいなぁと思っていた時に、たまたまフランスに住んでいる小学校時代の友人と電話をした。その子からフランスの学生の定番バイトはベビーシッターだぞ!と教えられ、早速私も子供は好きだしやってみようと思いベビーシッターバイトを探して条件に合うところに片っ端から連絡した。そのうち日仏家庭のお子さん2人のベビーシッターをすることになった。仕事内容としては幼稚園にお迎え、家に帰ってご飯を温めて、少し遊んで寝かしつけ、ご両親が帰宅する24:00頃まで待機、という流れ。固定制ではなく不定期で可能な限りで大丈夫、とのことだったので私にとって好条件だった。初めてフランスの幼稚園に行き、2人をピックアップし、担任の先生から今日の様子を口頭で聞いてメモし帰宅。子供2人の命を預かっているわけなのでとにかく細心の注意を図り、家が7階でエレベーター無し、階段の手すりはガタガタ揺れるし柵状で子供一人簡単に落ちちゃうような状態だったので2人を抱っこして7階まで登ったり、、、。(全世界のお母さんを尊敬した瞬間) 
ご両親が私の分の夕飯も用意してくださっていたので(しかも和食でめちゃくちゃ美味しい)子供たちと夕飯を食べてお絵描きをして寝かしつけ。24時までは学校の復習と宿題をして過ごしていた。
そんな感じでたまーにベビーシッターをすることになった。


フランスの誕生日会に初参加編

 2回目の投稿の時に出てきた、初日に一泊させてくれたフランス人の友人が誕生日会に私を誘ってくれた。パリのお洒落地区、マレにあるレストランでの開催で10人程の友人を呼んだとのことで私もここでフランス人の友人ができる!とワクワクしての参加。ワインで乾杯し、会話が始まったが早すぎて全然会話についていけない、、、。なんとなく、「最近デートした男の話」をしているな、、?とわかっても詳細までは聞き取れないことが悔しかった。楽しかったが自分の実力不足を痛感し、この1年間で同年代のフランス人としょうもない、くだらない会話ができるようになろうという目標を立てたきっかけの会になった。

今思えば早い段階で自分の中での目標を設定できたのは良かったなと思う。悔しい、という感情はいい機会になった、とも捉えられるので落ち込まずに次回に活かせば良いのである。

今回はここまでで次回もまた新たなバイトとの出会い、パリでの生活について書こうと思う。

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