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考えずに生きた罰

将来の不安、誰しもぶつかることがあるはずの悩みだと思う。
高校、大学受験の時、大学を卒業する時。
私にとってはそれを全て終えたはずの今もそうだ。

言葉は詰まるし緊張でガチガチでうまく話せかった面接なのに通った会社になんとか就職できて、それでひとまず安泰だと思ってた。
総合職だったので、何年後かには本社に勤めて適当な年齢で結婚して、それなりの人生を歩めるだろう。4月の私はそう思ってた。
それでもずっとバイトと変わらない内容の業務、ろくに指導もされない環境、会社の先の見えないキャリアプランや、上司との関係に自分の中でうまく折り合いがつかず、体調を崩してしまった。正しく言えばもっともっとひどくなる前にドロップアウトした、つまり逃げたと言った方が正しい。とりあえず休職してそれから考えようと思ってた自分が甘かった。

結局考えるのを先延ばしにした結果が今だ。

先の見えなさに不安になってこんなことなら、どこかの小説じゃ無いけれど自伝的エッセイでも残して人生から一抜けしてしまいたい。
恋人がいても、彼は私と一緒にずっと一緒にいてくれるわけでは無い。彼にとって私は負担でしか無いし、こんな事で毎度精神的に不安定になる私を見て冷めてしまったのは知ってる。
あぁずっと一緒にいたいよ。

転職をしようにも車の免許が必要で、車の免許を取りに学校に通ってみるも免許取得までの時間の見通しも立たないし、それまでフリーターで不安定なまま生活するのか。安定した生活をしていても、不安定だとしても、いつか誰しも等しく死ぬのでそんなことを不安に思っても無駄なのかもしれないけれど。

だからこそ刹那的な今を大切にしたいし、だからといって先への見通しを立てないと今を大切に生活なんてできない。矛盾しすぎているだろ。

この不安は一生付き纏うであろうめんどくさい悩みだ。安定した日々を送りたいだけでこんなに悩まないといけない…なんて、他の人はどうなんだろう。
何があっても飄々と生きてるように見えるあの子も、そこそこの大学に受かってそれなりの場所に就職したあの子も、誰でもそうなのか。
私の見えないところで悩んでるのかもしれないけれど、なんなく乗り越えていくように見える周りの人を見ているとどんどん不公平だ!と叫びたい気持ちになる。
過去の自分が招いた罰を受けているだけなのだけれど。

こんなことならもういっそ誰かに進むべき場所もやるべき仕事も全て決められて逃げられない環境に置かれたい、とか考えてしまう。
安心して日々を、これからを進みたいよ。

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