見出し画像

行ってよかった! Staff Trip!

2023年5月、最大のハイライト。
それは、Staff Trip。

前回の記事で書いた3年越しの悲願、社員研修&旅行の実現。
これに行く前にもいろいろドラマがあったけど、それに触れると長くなりすぎるので別の機会に。

このためにウサギのお腹を開けて(詳しくは↑の記事に)、下調べのためにシェムリアップにいき、スタッフたちも全員が行けるように調整に調整を重ねて(生後3ヶ月夜泣きストロングベイビーのいるパパメン1名だけお留守番)、ようやく実現した1泊2日。

途中、計画を立てたザ・日本人的に、全体のスケジュールの遅れに焦ったり、みんなの自撮り祭りに「目的見失ってる!?」と思わずイラッとが顔に出たり(口に出さないだけ大人になったかなと思ったけど、口に出さずとも顔に全力で出ていただろうなと後で反省)、私は割と1人心の中でジタバタしていたものの。
↑おそらく、チーム的には想定内w ボスまたイラってたよねって言われてそう。

でも、やっぱりみんなで同じものを見て、同じ場を感じるって大事。

とても尊敬できる先輩ホテルたちを訪ね、それぞれのセクションごとにみんなで、これはこうなってるね、うちとはこう違う。こういう見せ方、こういう気の配り方もあるんだ、とかいいながら、まわった瞬間はプレシャスでした。
ベッドの足の素材やプールの浄水フィルターまで見せてくれた先輩ホテルのクメールマネジメントチームのみなさんの懐の深さに本当に感謝。


先輩ホテルにて。クメール to クメールでやり取りさせてもらえたのもうれしい。

夜には、観光客が必ず行くであろう有名レストランを選んだものの予想外にそんなに感動がなく。みんなで意気消沈しつつも「お客さんがうちのホテルの食事が本当に美味しいと言ってくれるのは本当だったんだね」と、お客さんたちの感覚を追体験。

でもって、その後訪ねた友人が貸切にしてくれたカクテルバーで、いつもはお酒飲まない仏道寄りのメンバーもちょっとほろ酔いだったり、普段クールキャラのメンバーがカクテルに乗ってる真っ赤なチェリーが大好きという意外な一面を見せてきたり、それぞれ“いつも“のちょっと外側にはみ出して、車座になってワイワイ言いながら、心の距離もいつもより近づいて行く感じ。
(この時の動画はインスタグラム@samborvillage にて!)

そして、旅のハイライト最後のランチで、Viroth’s Hotelに。
ここだけは、私が視察の時点で「全員でここに来たい」と強く願ったところ。
ランチ代は全員分まとめて1ヶ月分の社食予算がぶっ飛んだけど、ここにみんなでこられたことが、本当にこの次の数年を決めるんじゃないかというほどにかけがえのない瞬間でした。

もともとシェムリアップに住んでいた時から、その佇まいと在り方ゆえに、たくさんの方におすすめしたホテルであり、予約サイトのレビューでもほぼ満点近くをずっとキープし続け、OTAのホテルランキングでも上位に入る。

今回のTripでは、コンポントムから定期的にbooking.comとgoogle mapのレビューを見て、スタッフスコアが私たちのところより上のホテルに行きたかった。Sambor Villageが現在スタッフスコア9.7(全体は8.8)。これを上回るホテルを 3つを厳選して、視察の際に実際の空気感を確かめに行きました。実際に行くまで、実はViroth’s Hotel は第2候補。時間に余裕があったら見学に来たいなと思っていた場所。ところが、実際に訪れてロビーに入ったときに「あ、ここだな」と思いました。言葉で表現するのがとても難しい感覚なのだけれど、空間からただよってくる空気に何か似たものがある。ひとつ前に訪れた第一候補のホテルのときには、それは肌に通ってこなかった。「なんとなく、同じものを大切にしているんじゃないかな」と思っていたところ、思いがけずご縁あってGMとお会いすることができ、話始めたらその理由が一瞬でわかった。

「ホテルのチームは家族と同じです。」と言い切るGMのMr.Say.

ああ、だからか。
空間に満ちる空気が安心に満ちている。それはこの人とスタッフ全体の関係性が反映されているんだな。

2週間後にStaff Tripがあること、ホテルの規模も人数も格も違うけれど、背骨となるコンセプトは共通していることを告げて、私たちのホテルの全メンバーを連れてきてもいいですか?と聞いたら、笑顔で快諾してくれました。それから、小一時間、庭木の手入れや創業当時のこと、床のタイルの磨き方など多岐にわたる話題で盛り上がり、もう、ここで食事をすることがこの旅のラストを飾るイメージが見えました(同時に1ヶ月分の社食の予算を突っ込むことも決定)。

そして迎えた当日。
Viroth’s Hotelに向かうバスの中でみんなに
「これから行く場所は、私が前にシェムリアップに来た時に、ここだ!と思ったところなんだ。私たちと同じ空気を持っている格上のホテル。みんなに“お客様“になる経験をしてもらうなら、絶対にここがいいと思った。だから、最初の10分だけでいい。携帯をポッケにしまって、お客さんとして何が見えるか、何を感じるかに集中してみて。」と伝え、みんなもちょっと神妙な面持ちで到着。

(そういえば、ここまで訪れたところは場所についての説明はしたけど、どんなところをみてほしいとか感じてほしいとかはちゃんと伝えてなかったよな。そりゃこちらの願いはわからんわな。と振り返る。ごめんね、みんな。)

到着してすぐにフロントデスクのスタッフが「お待ちしていましたよ」と迎えてくれる。どうやら覚えてくれていた様子。そして後に続くスタッフたちにも「こんにちは、ボン。」と声をかける。その声のトーンに自然な温かさがあって、心地よい。プレッシャーにならない程度にうちのチームメンバーの様子を見る。いつもと違うオサレ空間にやや緊張しつつも、スタッフさんたちの空気のなかで、落ち着いている。居心地の悪い顔はしていない。

飲み物のオーダーをとる間にも、スタッフさんたちとチームが和やかに話している。敬意はありながらも、すっと相手のリズムに合わせていく。そんな感じ。
ドリンクがきて、食事がきて、テーブルのあちこちで、ちょっとはしゃいだ声が聞こえ、笑顔が見える。昨日の夜のちーんとした静けさと対照的で密かに胸を撫で下ろす(2回続けてご飯が美味しくないstaff tripは悲劇だw)

少ししてチームのトップメンたちが私のところに席を移動してきて
「ボス。ここはすごいね。体験が全然違う。」と小声で話し始める。周りにいたメンバー たちもそれにつられるように
「お料理は美味しい。昨日の夜は味がどれも同じに感じたけど、ここのは一つの料理の中にいろんな味がある」
「なんかコメンテーターみたいなこと言ってる!」
「カクテル、これ飲んでみて。むちゃくちゃ美味しい」などなど口々に。
それをまたスタッフさんにシェアして一緒に盛り上がる。
ああ、いい景色だなぁ。

食事を終えてふーっと一息ついたタイミングで、スタッフたちから出た言葉。
“I feel at home“
 これ!よく私たちが言われる言葉。
その一言を言う、お客さんの気持ちの方に今彼らが立っている。

そう、これだよ。この瞬間を持ちたかったんだ。

I feel at home のあと。スタッフの皆さんと。

帰りのバスも行き以上にカラオケで盛り上がり、学んだことが消えてしまわないかと心配になったけど、蓋を開けてみたら・・・(バリバリカラオケの様子はIGに)

知らないうちに庭がきれいになり、何やらチームメンバー発信の新しいプチチャレンジが生まれたり。

スイートルームの窓を明かりが入るように改装。いいね。

1番びっくりしたのは、セクションを超えて発見をシェアする全体ミーティングができたこと!これってはっきり言って、奇跡です。

奇跡の瞬間。他のチームの話も聞いている!

ということで、帰ってきてからの方が実感する、行ってよかったStaff Trip!

ここまで読んでくれた方々、ここまで応援してくださった方々。そしてみんな。
ありがとう!!

 2023.6.21







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?